LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第9話 法廷での心理戦 The Good Doctor

脚本/Geoffrey Neigher
監督/Constantine Makris
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バレリーは整形外科医の夫・ピーターとの夫婦関係について
カウンセラーのネイサンソンに相談する。バレリーは子供を
作る事について相談し、互いに自分中心の生活をしていたので
これを機会に変わるつもりだという。どのように変わるつもり
か?と問われると、ドラッグはきっぱり辞めることを告げる。
バレリーの従姉妹のジェニファー・バリッシュはバレリーに
対して離婚を勧める。酷い夫であると。しかし彼女は夫婦で
二週間の休暇旅行に行く計画があることを告げる。
バレリーはウォレン・デラコスタと浮気していたが、その関係
を精算する。

ピーターは帰宅すると、マンションの入り口で郵便物を受け取
る。
妻宛てに届いた封筒も同時に受け取り部屋で開封すると、
なんとそこには
ピーターが浮気している写真が写っていた。

ピーターは週末に気分転換のために
セスナ機を自らフライト
するのが趣味
であり気分転換の方法だった。そんなピーターは
普段は土曜日だけだが、日曜日にも飛行場に行くとセスナ機を
運転する。整備士の男は
フライト計画書を提出しなければ
不味いことになると忠告するが、それを無視して空中に飛び出す
のだった。

ピーターは妻が行方不明になったとして、火曜日に失踪届を
出す。そして警察では拉致があかないと見るや市長のツテを
辿りディーキンスらの部署にやってくる。
日曜日の午後に妻・バレリーが外出して以降、行方が分からない
という。彼はその日午後2時頃、自分が勤める
マレーヒル病院
に出かけたとし、月曜の早朝に帰宅した時には妻は家には居な
かったと告げる。火曜日に捜索願を出すが、この三日間何の
連絡もないという。彼女は精神的に弱いところがあり、出会っ
た7、8年前には
自殺未遂をしたことが有るという。ネイサンソン
医師の元でセラピーを受けていたこと。
コカインやアンフェタ
ミンを女友達としていた
という。
ゴーレンたちは、いつからこの部署は失踪人探しにも手を貸す
ようになったのかと文句を言いながらも捜査を開始する。

気になるのはピーターよりも一日早くジェニファーがバレリー
の失踪届を出している所にあった。

1月12日(金)、ジェニファーのアパートへ。
失踪届を出した経緯を尋ねると、ピーターからバレリーが失踪
したと聞いた瞬間に彼によって殺害されたと思ったという。
怒るともの凄くカッとなる性格だという。バレリーとは土曜日
にランチをした事を告げ、恐らくピーターから自殺の件や
精神的な事を吹き込まれていると思うが、彼女は全く落ち込ん
で居なかった事を告げる。バレリーはセラピストから、いつか
ピーターによって傷つけられるというアドバイスを受けていた
という。

セラピストのネイサンソン医師の元に話を聞きに行く。
二度も無断でセラピーを休んだので心配していたという彼。
しかし失踪の段階では守秘義務によって患者のことは話せない
という。ゴーレンはネイサンソンに、ピーターは支配力が強く
バレリーは破滅型の性格をしているので、妻に愛人が出来た事
で支配できないと知った夫が妻を殺害したのか、それとも夫
の支配欲によって、妻は鬱状態になり、絶望して自殺したのか?
と問う。しかしセラピストは生きているという前提で話を
しないか?と告げる。友人や家族は全員がピーターが殺害した
と思っている事を聞かされる。

通話記録を調べるとデラコスタに失踪前に6回も電話している
事を知り話を聞きに行く。デラコスタによると、彼女は夫と
復縁を考えているので逢うのを辞めようと言われたという。
自分から見れば夫婦生活が破綻しているのは明らかだったので
長くは続かないと思っていたという。部屋には彼女をモデル
にヌードの絵が制作されていた。

1月15日、ケルマーのアパートへ。
入り口の
コンシェルジュから話を聞くと、ピーターは土曜日の
午後4時頃帰宅し、郵便物を持って行ったという。その数分後
に妻・バレリーが帰宅し、日曜日には二人とも姿を見せていない
との事だった。地下は隣のマンションの駐車場とも繋がって
いるとの事。駐車場で話を聞くと、ピーターらしき人物が
日曜日の午後、何かをトランクに詰めて出かけるのを見たとい
う。

そんな中、作成していた失踪人捜索のチラシを見た人から
二日前に見たと連絡が入る。
1月17日(水)、
サルニズデリ
目撃者の店員から話を聞くと、チラシに書いてある通り、
二日前にサーモン1kgを購入していった客とソックリとのこと。
黒い皮のコート、グレーのTシャツ、クロの縁取りのシャツ、
全てに於いて符合するとの事だった。

ゴーレンは判事に会うと、ケルマー家の捜索令状を発行してく
れる様頼む。有力者を庇ったと見られると不味いことになるで
しょうと告げると、判事は車の捜索だけは令状を出すが、家宅
捜索するためにはもっと証拠が必要だと告げられる。

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■遺体無き殺人

裁判としてはもっとも難しい案件。
何より普通ならば起訴できない状態だと思う。
せめて遺体を匂わす血痕でも見つかればまだしも、ただ単純に
証拠も見つからずに怪しいという状況証拠だけが残されている。

■容疑者ピーター役にRobert Knepper

プリズン・ブレイクのTバッグ役で有名な彼。

整形外科医の彼は、親戚・家族から疎まれる存在で有り、
失踪と聞くや真っ先に彼に殺されたという視線で見られてしま
う。これまでの中で一体何が有ったのかというくらい。

ただ整形外科医ってこの世界でも怪しまれる存在なのね。

■性格的支配者

Robert Knepperが演じている割には、あんまり猟奇さみたいな
ものは感じなかった。
ただ話に聞いていると支配したがる性格で、それが出来ない
と相当カッとなるようだ。
精神耗弱状態にあったバレリーと結婚したのは、支配しやすい
と感じたからなのだろうか?それとも彼と付き合っている内に
精神的に病んでしまったのか?

■不自然行動

ピーターの疑われるべき要素は二点。
フライト計画書を出さずにフライトした日曜日の行動。
そしてペンキで壁を塗ったり、フロアマットを新品の物と
変えている事。そして排水溝を病院で使われるようなバイレッ
クス256という漂白剤で落としていることだった。

■苦しい展開

ニュージャージー検視局に呼ばれた際には遺体が発見されたの
かと思いきや、バレリーのものとは違う物だった。
車を調べても、家宅捜索しても殺されたという証拠が一切
出ない状態の中で、起訴するという暴挙。

■陪審員にゆだねる展開

単純に法廷で挑発させて有罪に導いた話だった。
ゴーレンは納得という感じだったけど、エイムズはちょっぴり
違和感を感じていたね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ピーター・ケルマー (Robert Knepper) 整形外科医、夫
ジェニファー・バリッシュ (Barbara Garrick) バレリーの従姉妹
リサ・ボイト (Penny Balfour) 看護師、ピーターが再婚を考える
ヴァレリー・ケルマー (Judie Aronson) 被害者、妻
ヴァン・ブリエット (Robert Hogan) 裁判官
ローレン・バーベラ (Donna Hanover)
ネーサンソン (Stephen Rowe) カウンセラー
デイヴ (Joe Bacino)
ウォレン・デラコスタ (Adoni Anastassopoulos) バレリーの愛人
ミルトン・バリッシュ (Cullen O. Johnson) バレリーの父
エレノア・バリッシュ (Cynthia Darlow) バレリーの母
ブレンダ・ホッジ (Peggy Pope)
ラッド (Christopher Wynkoop)
ダン・コーリー (Ken Garito)
ホニッグ (Camilla Enders) 看護師
ターコビッチ (Slava Schoot)
レーシー (Holly Natwora)
マーレー (David Derek Rogers)
バーベイジ (Bill Fairbairn)
ジャーメン (Haynes Thigpen)
--- (Harriet Hall) Secretary
--- (Linda Murrell) Forewoman
アーマンド (Brian Hyman) コンシェルジェ
--- (Eliot Sash) Chief of Patrol

--- (Jean De Baer) Medical Examiner


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