LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第14話 人間の皮を着た狼 Homo Homini Lupis

脚本/Rene Balcer
監督/David Platt
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ルーカスは返済期限の迫った金の返済金を何とか無心するため
父親・メルビンの元を尋ねるが、断られる。
何とか昨年購入したばかりの新車を売るも5万5千ドルにしか
ならず、金をかき集めても11万2千ドルにしかならない。
ペティジョンに会うルーカスは後5日返済期限を待って欲しいと
するが、今日が期限であり半年前から分かっていたハズだと
言われてしまう。

ルーカスの家は妻・スーザン、長女・マギー、次女・サラ
4人家族だった。朝はいつもルーカスはジョギングに向かう。
スーザンは母と
アーミッシュの青空市場に行くことになっている
として出かけるという。
ランニングから帰宅したルーカスは、家の前で義母が待ってい
るのに気がつく。話を聞くと約束した場所にスーザンが来て
いないし電話にも出ないという。ルーカスは急いで家の鍵を
開けると、中では子供が食べていたヨーグルトが落ちていて
傘立てが倒れていた。ルーカスはすぐに犯人が分かる。

義母は警察にその事実を告げに行く。
ルーカスは最近仕事の件で大変そうだったという。
話を聞いていたゴーレンたちは
身代金目的の誘拐の可能性
高いと告げる。

2月5日(火)、コルター夫婦の家。
ルーカスに対して、密かに接触し、自分たちは何が起きている
のか知っている事を告げ、解決するには警察が必要だと告げる
がルーカスは誘拐である事を否定して取り合おうとしなかった。
通信傍受の許可を取り、
ルーカスの電話を盗聴する。
一方
銀行口座を調べると、金が引き出され、そして小切手が
支払われている事が判明。ミッドタウンの車店で車を売って
いる事が分かる。
大金が必要だった事が分かる。

2月5日(火)、
スナイダー投資銀行へ。
社員の男からルーカスについて尋ねると、元々怒りっぽい人
だったので、普段と変わりなかったという。昨年奥さんが
遺産を相続したとか聞いたとし、金回りが良かったとのこと。
しかし投資会社としては昨年は、911の影響で買収されるハズ
だったが、立ち消えになって酷い目に有ったとの事だった。

特捜班はルーカスを尾行する。
すると公衆電話にマティシュから電話が鳴る。
その電話からマギーが男に襲われている事を知る。
刑事達は逆探知に失敗。ゴーレンたちはルーカスに接触し、
借金のことは知っているので話して欲しいとするが、無理だと
言われる。
ゴーレンたちはルーカスの会計士に直接ルーカス家の財政の件
を尋ねる。最初は話すことを拒んでいたが、誘拐事件に発展して
いることを告げると、ルーカスは二週間前から金策に走っていた
と聞かされる。高利貸しに借りており、会社の金を横領して
いたことも分かる。
架空の事務用品会社を創っており1年半で
100万ドルを横領
していた。

ルーカスは手が無く、再び父・メルビンの元を尋ねて、妻子が
誘拐されており、マギーが襲われている事を告げると、父親が
直接金を用意して処理すると告げる。

その頃、マティシュはマギーを襲っていた。目隠しされて
いたマギーだが、彼の背中にある
トラのタトゥーを目にして
いた


ゴーレンたちはルーカスを署に呼ぶと、彼に金を借りた相手を
教えてくれるよう頼む。このまま家族に何か有れば全ては
貴方の責任になると告げる。これまで自分たちは誘拐事件を
10件以上扱ってきたが一人も犠牲者を出していないと告げる。
例え金を返して家族が戻っても、誘拐犯は野放しになっており
怯えたまま暮らすことになるのだと告げるが、説得に全く応じ
ようとしないルーカスだった。

そんな中、家族が全員無事に家に戻される。
ゴーレンはコルター家を尋ねて家族に直接話を聞くが、事件など
無かったとして口をつぐんでいた。しかしマギーがベッドで
放心状態で有る事を知って、被害に有っている事を知る。

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■殺意を覚えるアホな被害者・ルーカス

この人の横領のせいで、家族が被害者となってしまった今回の
案件。金を貸さなかった父親が悪いのか。

被害届が義母からのものというのが特徴的で、明確に事件が
発生しているとは言えない状況の中捜査を始めるという辺りが
結構意外だった。

■ネット社長・携帯電話社会の闇?

簡単に足の付かないプリペードカード式で犯人が連絡を取って
来ていたというのもそうだけど、今回の容疑者たちは、殆ど
互いについて知るものがない。
金貸しのカールは、回収係のサントスの事を知らなかったし、
回収係の責任者のトーレスもまたサントスとは面識が無い
という。

■何処から金を借りていたのか

ルーカスが闇金を知っているとは思えず、資産家の父親の件
を調べていく。すると彼は医療支援会社を経営しており、
6年前に担保登記をしていて、債権者への返済申請をしている
事が判明。債権者の住所はビーアンドシーファスト・クレジット
ということで、この経営者のカールが金を貸しているであろう
事を突き止めていく。

■金貸しの構図は簡単に判明するが・・・

事件としてはそれ程解明までに時間はかからなかったけど、
実行犯である男の逮捕には少し時間がかかった。
ただ債権者の情報をカールから取引で引き出させて、
見張ることで上手いこと逮捕に繋げていく。

■犯人のサイモン

彼は1969年にベオグラード生まれ。
95年に渡米し98年にアメリカに帰化した人物。
89年から93年にセルビア軍の歩兵隊に所属しているとの事
だが、SDG(ソブスカ・ドボルボヤカ・ガルダ)と呼ばれる
セルビア義勇親衛隊と呼ばれる正式には後方支援の人物である
事を知る。

■リトル・ジョー

トーレスからサイモンの情報を聞き出す際に、サイモンの事を
何と言って呼んでいるのか?と尋ねた際に、この名前が出てきた。
西部劇のボナンザと口にしていたけど、1959年に制作された
ドラマの事を指している様子。リトル・ジョーとは
Michael Landonが演じた、ジョセフ・カートライトの愛称で
ベン、ジョセフ、エリック、アダムが活躍するドラマで、
日本では当初「カートライト兄弟」というタイトルで放送されて
いたみたいだ。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ルーカス・コルター (James Colby) 息子、スナイダー投資会社
サイモン・マティシュ (Ritchie Coster) 元軍人、取り立て屋
メルヴィン・コルター (Jordan Charney) 父
スーザン・コルター (Marianne Hagan) ルーカスの妻
カール・ペティジョン (Frank Pellegrino) ビーアンドシーファストクレジット
マギー・コルター (Stephi Lineburg) 長女
ジョアン (Suzanne Shepherd)
ケネス・シェン (Andrew Pang) スナイダー投資会社
フィル (Jordan Gelber) 金の取り立て
ハーカン・フェレリ (Angela Bullock)
リック (C. Kavanagh Harris)
マリノフ (Joe Richards) 刑事
ロイ・ローフ (Jerry Shulman)
イザベラ・コスタス (Selenis Leyva)
ダニタ・スウィントン (Mimi Quillin)
ジーン・スターリング (Harry S. Murphy)
サラ・コルター (Bailey Slattery) 次女
ニッキー・トーレス (Alberto Vazquez) 取り立て屋・責任者
--- (Jay Boryea) Other Serb
--- (Roy William Gardner) Attorney for Defendant

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