LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第15話 犯罪の第一法則 Semi-Professional

脚本/Rene Balcer、Stephanie Sengupta
監督/Gloria Muzio
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保護観察中のアーニーは何者かから依頼を受け仕事を引き受け
ていた。

カーバー検事補は起訴した件で、ピーター・ブレイクモア判事
から、明日の9時に結論を出すので時間厳守であり、遅刻したら
法廷侮辱罪を適用すると告げる。

自宅に居たブレイクモアは妻をタクシーで送り出す中、その様子を
アーニーは車の中から監視していた。

翌日、カーバー検事補はブレイクモア判事が裁判所に到着する
のを待っていたが時間になっても一向に来る気配がなかった。
そんな中カーバーのポケベルが鳴ると、ブレイクモアからの
もの。すぐに彼の自宅を訪れると、リットン弁護士が立ち会う
中、ピーターの自宅のキッチンで女性が殺害されて発見される。
殺されたのはエミリー・トルドーで、
ピーターの法務書記
していた女性だった。

すぐに現場にゴーレンとエイムズがやってくる。
被害者は頭にタオルを巻かれていて、キッチンのカウンターの
角に二度頭をぶつけられて殺されていた。タオルは犯人が持って
来たものである事は明らか。現場からゴミ袋を持ち帰っていると
いう。恐らく
吐瀉物が入っていた物で、殺した後に犯人が嘔吐
したのではないかという。女性用の避妊具を所持していた為に
判事に被害者との関係を尋ねると、肉体関係が合った事を認める。
妻は
コネティカットに住む娘の元に二週間に一度、木曜日に
行くのだという。エミリーは難病の母を抱えているので泊まる
事は無かったとの事。
ピーターは寝てしまった事を告げ、もしかしたらエミリーは
強盗と鉢合わせしたのではないか?という。
ゴーレンは夕べは何を食べたのか?と質問する。

ディーキンスは判事関係の事件だが、通常通りの捜査をする
とカーバーに告げる。しかしピーターは素晴らしい人格者で、
上訴裁判所裁判候補者でもあり、法廷雑誌に連載も持っている
人物だという。その件が表沙汰になればマスコミも飛びつく
だろうと。

現場には押し入った形跡はなかった。吐瀉物が床に少し落ちて
いる事が分かる。指紋は全て拭き取られていた。
犯行は恐らく計画的で、殺しに離れていないが、暴力的な前歴
の有る人物だろうと推察
する。

エミリーの通話記録を調べると、ピーターとは数日に一度電話
しているが、被害に有った前日には複数回電話していることを
知る。

2月11日(土)、エミリーのアパートへ。
エミリーの母・ララから話を聞く。電話していた内容は知らない
が、ピーターの事は10年前から故意をしていたという。ただ奥
さんとは決して別れないという事を認識していたという。
彼女は
ニューヨーク大を主席で卒業し、法律評論詩の編集の仕事
をしていたという。書記の仕事はキャリアアップの為だと言って
いたとの事。ゴーレンは
ノートパソコンを持っていたはずだが
知らないか?とするが、ララは知らないという。

アーニーとドーンと会話する。
ドーンは親友のアンドレアと約束をしているのですぐに出かける
との事。アーニーはPCショップでハードディスクの内容をコピー
すると、ノートパソコンは全てバラして処分しようと語る。

吐瀉物からDNAは検出されなかった。エミリーは様々な論文を
書いていた事を知る。

2月15日(土)、ブレイクモアの事務所へ。
ゴーレンはロバートの経歴で気になるものが出たという。
イェール大卒業、コロンビア大も卒業しているが、成績上位
1割しか入れない全米優秀法学生会のメンバーではないこと。
成績が平均2.0という割に現在凄い大成していることから大器
晩成したのかという。ゴーレンは論文などは、全てエミリーが
書いていたのでしょ?と問い、彼女が法律論評に務めていた事
や、過去の論文がピーターのものと同一であることを指摘
する。

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■被害者のエミリー・トルドー

母親の面倒も見ながら、キャリアアップの為に働く女性。
ピーター・ブレイクモアという判事は、そんな女性につけ込ん
で自分の肥やしにしていくのだか凄い。

まぁ何処にでも居そうな人物で、自分の能力以上に政治力やら
立ち回りが上手くて出世していくパターンの人だね。
周りからはあんまり悪口を言う人は居なかったけど、セクハラ
を受けたとする女性の話は何処まで本当の事なのか気になる。

■尊敬する判事

アーニーとサバテリの関係は不思議なものが有る。
単に便宜を図っただけで、ここまでアーニーも判事を崇拝する
ものだろうか。
元々はアーニーがサバテリの運転手をやっていたとの事。
そしてサバテリ自身が下町からのし上がってきたロッキーの
様な人物なので、共感するところが大きかったのだろうか。

■ゴーレンの知識が相変わらず凄い

事件を解決する為に、判事の著書を全て読んでいるのだろうか。
正直、ピーター以上に知識が高く、論旨を掴んでいる姿が
有った。まぁピーターがろくに論文を読まずに、エミリーから
譲り受けた論文を掲載していたって事なのかな。

■ゴーレン、サバテリから絶版となった本をもらう

後々アーニーに対して、自分は新品の本をサイン付きでもらった
として、サバテリに対する幻想を打ち砕こうとするのに使って
いたけど、最初からこういう事に使えそうだとして、サイン付き
の本をもらったのだろうか。後々筆跡鑑定とか、指紋の件で
役に立つアイテムになるのかなと思って見ていたんだけどね。

■出版社

初版と再版の本の内容が一部違うという所に気がついたところは
凄いね。サバテリとピーターの関係が明らかになる。
サバテリが書いている著作物は全て実在する人物を例えに
出しているというものなのかな。

■犯人しか知り得ない情報を引き出させる

ピーターに全ての事情を話して、事情聴取しているのかと
思ったけど、実際にはそうしていなかったのね。
最後までエイムズがセクハラの件でピーターに喰ってかかって
いる姿が笑えた。

上手いこと、最新の論文をサバテリが知っているという事を
引き出す為にピーターの事情聴取を演出する辺り、上手く
出来ていたね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ピーター・ブレイクモア (Michael Murphy) 判事
アーニー・コックス (Bruce MacVittie) サバテリを崇拝
ドーン・コックス (Fiona Gallagher) アーニーの妻
マック・マクニール (Dan Frazer) 議員
--- (Tom Tammi) Attorney for Judge Blakemore
--- (Tony Hendra) Book Publisher
ラウル・サバテリ (George DiCenzo) 判事、ピーターに恨み
レノアー・ハーシュマン (Tanya Berezin)
マリー・デュバル (Claudia Fielding) セクハラで訴える
コニー (Sharon Angela)
ララ・トルドー (Sally Parrish) エミリーの母、車イス
エミリー・トルドー (Jacqueline Murphy) 法務書記
ヘンリー・ブラウン (Mel Boudrot)
レイモンド (Fred Berman)
--- (Chance Kelly) Court Officer
バーナード・スイート (Don Stephenson)
モーティ・グラバー (D.L. Shroder)
--- (Dino Castelli) Ambulance Driver

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