LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班)
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





第16話 幸せな共犯者 Phantom

脚本/Rene Balcer、Marlane Meyer
監督/Juan Jose Campanella
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シンシン刑務所から出所したフランク
妹のシャーロットの居場所を捜して回る。顔なじみの美容師の
フランコーニの元で100ドルを借り、妹の事を尋ねると、仕事
場の近くに引っ越しすると言っていたという。仕事は宝石店で
青と金の包みの店だとの事。

その頃、シャーロットはジェリーと食事していた。
シャーロットはジェリーに気を寄せており、彼の話を聞いてい
た。ジェリーは国連で仕事をしていて債務危機などのコンサル
タントの仕事をしているという。先日もハーバード大学の
学長サマーズと逢って来たのだという。シャーロットは彼に
そろそろ私たちの関係を先に進めないか?とするが、セックスは
聖なる儀式だという。これから
モルドルフホテルに学生時代の
友達と会わなければならない事を告げると、シャーロットは是非
自分も同行させて欲しいと頼む。
シャーロットは着替えをしてくるとして一度自宅アパートに戻
る。その間ジェリーは車の中でシャーロットが来るのを待って
いたが、ジェリーの車にはフランクが乗り込み、彼を脅すのだ
った。
しかし翌日植物園で遺体として発見されたのはフランクの方
だった。

ゴーレンとエイムズはいぐに捜査を始める。
被害者は二日前に出所したばかりのフランク。武装強盗で6年
間服役していた。胸には複数の刺し傷がある。
フランクは
6年前に仲間二人と共に場外馬券場を襲い、その際に
盗んだ40万ドルは未だに見つかって居なかった
。遺体に残され
ていた100ドル札は香水のようなにおいがするというエイムズに
対して、これは理髪店などの
バービサイドの臭いだという。
爪にはマニュキュアの後。靴のかかとが不自然に削れている
事から、恐らく遺体が引きずられて運ばれてきたのであろうと
告げる。フランクは武装強盗前の1985年に、理髪店を隠れ蓑に
して盗品の宝石を売っていた事が有った。

11月6日(水)、
ビーノス理髪店へ。
ベニー・フランコーニを尋ねていくと、フランクに100ドルを
貸したことを認める。共犯者に殺害された可能性が有り
ベニーがその共犯者ではないかと疑うも、共犯者の名前は
マイキー・スクワイヤーズデイブ・ヴォンダーであり、一人は
終身刑で一人はヤクの過剰摂取で亡くなっていると語る。
彼にはクイーンズにコニーという彼女が居た事を告げる。

コニーの元を尋ねる。
するとコニーは6年前に逢ったきり彼とは逢っていないという。
彼には他に女性が居たとし、その女性の名はシャーロット・
フィールディングだという。手紙を出していた事を弁護士から
聞かされたとの事。

二人はシャーロットの元に逢いに行く。
フランクが二日前に殺された事を語るが、ずっと連絡を取って
居なかったと告げる。何度も連絡を取っていたのは何故か?と
聞くと弁護士を紹介するよう頼まれたのだという。
ゴーレンはシャーロットにどの高校を卒業しているのか?と尋ね
ると、
ブレアリー校だという。イヤリングや歯の矯正痕を
ゴーレンは見逃さなかった。普通はブレアリー校に行く様な
家庭ならば14歳の頃に歯の矯正をするハズだという。

シャーロットはジェリーに電話する。警察から接触が有った
事を語り、不安なので一緒に居て欲しいとするが、彼はこれ
からローマに行くという。しかしジェリーはその頃、妻・テッサ
そしてナタリアジェイソンの二人の子と一緒に暮らしていた。

検視報告書によると、遺体のキズは二種類だという。心臓と
肺に到達している深い傷と、皮膚をかすっている程度のためら
いキズだと判明。スタンガンを使っている事も分かる。
エイムズは助手席に座った相手にスタンガンを押しつけて
気絶させた後に殺害したのではないか?と推察するる

そんな中、シャーロットは
7年前までシャーリーン・カスパリ
という名前で、フランクの妹である事が分かる
。事件の後に
改姓の申し出ている事が判明する。そして三ヶ月前に引っ越し
していること。強盗の際に盗んだ金を妹に預け、その金を返す
のが惜しくなったのではないかと推察する。

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■フランクとシャーロットの関係

冒頭からフランクが怪しい人物として描かれていたので、
被害者は女性になるのかと思って見ていたけど、意外にも
殺されたのはフランクだった。

そして何よりもフランクとシャーロットがどういう関係なのか
が今回のポイントかも。

■育ちは隠せない

ゴーレンがいきなりシャーロットがどういう人物なのか見極め
てしまうところが凄かった。まぁ確かに30歳過ぎてから
歯の矯正をするっていうのもやや違和感は有るよね。

■嘘、偽りの人生の連鎖

過去を消して新たに人生のスタートを切りたいと思う人は多い
と思うけど、シャーロットの場合、有る意味では仕方が無い
部分も有る。兄がそんな犯罪に手を染めていたとなれば、
当然身分を隠したくはなるよね。ただ兄の盗んだ金を使って
新たな人生を送ろうとしている時点で間違った人生である事は
明らかだった。

■もう一人の偽りの人生

ジェリーは子供時代からの過度の期待感から、偽りの人生を
送らざるを得なかったようだ。
コロンビア大学を8年間も通っていたという事実。
しかも卒業していなかったこと。そんな状況の中でよく親を
誤魔化して、妻さえも誤魔化せていたなと思う。
子供から尊敬を受けるも、そんな人生で尊敬を受ける事の
違和感は無かったのか。

■自分のために周りを犠牲にしていく

凄いのは義父を殺害しただけでなく、自分の子供さえも殺害
して自分だけが逃げようとしていた人物だったという事。
そんな人物を相手にして、ゴーレンもよく子供を守るために
身を挺して銃を向ける犯人から子供を守ろうとした感じ。
犯人の気持ちに立つ様なゴーレンの説得は上手かったと思う
けど、他人に自分の人生を語られたくはないと感じる人も
多いだろうし、ゴーレンの行動が逆に犯人の行動に火をつけな
くて良かったな。

■ジェリー演じるMichael Emerson

ロストでベン・ライナスを演じていた彼。
「Law & Order: Criminal Intent」でも癖のある役割をして
いたね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

ジェリー・ランキン (Michael Emerson) 国連で勤める
テッサ・ランキン (Brooke Smith) 妻
--- (Kelly Deadmon) Charlotte's Friend
フランク・カスパリ (Andrew Fiscella) 出所、被害者、兄
--- (Oni Faida Lampley) U.N. Official
ベニー・フランコーニ (Joseph Ragno) 理髪店
シャーロット・フィールディング (Cara Buono) フランクの妹
ナタリア・ランキン (Lindsay Andretta) 祖父
ジャック・ランキン (Richard Thomsen) 祖母
コニー (Marissa Matrone) 元フランクの彼女
Dr.サイン (Ronobir Lahiri)
ヴィンス (Tyrone Mitchell Henderson)
ジェイソン・ランキン (Paul Tiesler) 息子
カルロス (Nathan Perez)
ボブ (Jason Butler Harner)
--- (Joe Osheroff) 2nd Botanical Worker
--- (Brendan Patrick Connor) 3rd Botanical Worker
Mr.デメトリオス (Lukas N. Skipitaris)
トア (Craig Chester)
レイ・ヴァルデス (Robert Kelly) 刑事

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