LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) Law & Order: Law & Order: Criminal Intent

第22話 失った記憶と偽証 Tuxedo Hill

脚本／Rene Balcer
監督／Steve Shill
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株式投資家のビルはマタウィン社の決算報告書に違和感を覚え
る。タキシードビルの資産がまるでマタウィン社の資産となっ
ていること。ビルは翌日株式ブローカーの元にその事実を伝え
にいく。しかしマタウィン社は世界一の監査会計士が管理して
いるのでそんな変な事は無いだろうと言われる。しかし自社株
で他社株様のヘッジになるなんて不自然だと告げ、決算報告書
を知りたいという。
ブローカーは疑問点を責任者のエリサベスに報告。
エリザベスはジャックにその事実を伝え、収益予測報告書を
出すのは、その辺りの会計をきちんとしてからでないとダメ
ではないか?と告げる。ジャックは報告書提出の期限が迫って
いるのでエリザベスの認め印を欲しくて早急に押すよう迫る
が・・・

エリザベスはシッターのミアゼムスキーの家にいくと、娘の
ジェニファー(ジェニー)を車に乗せて連れて帰る。

翌朝、ダイナーに立ち寄る男女の夫婦は、店が開いていない事
を知るとトイレに立ち寄る。すると男性は少女・ジェニーが
人形を持って座っているのを目にする。すぐに妻を呼んで
少女が居る事を語ると、少女は名刺を持っており、そして上着
には血痕がベッタリと付いていた。

すぐに警察官は少女を保護。
しかしなかなか緊張していて事情を話そうとしないジェニー。
ゴーレンとエイムズが来る頃になるとようやく少しずつ話を
し始めるようになる。ママはどうしたのか?と問うと頭に怪我
をしているという。一体何が有ったのか?と問うと、真っ暗で
何も分からなかったという。音は小鳥のさえずる声が聞こえた
とし、臭いは花火のような火薬の臭いがしたという。
そんな中、リッチモンド通りで車が脇道にされ、ジェニーの
母・エリザベスが自損事故らしき状態で発見される。
幸いにも怪我はしているが命に別状はなかった。
ゴーレンとエイムズも現場に駆けつけ、横転した車を調べる。
火薬の臭いは特にしなかったが、車内に高級ミントの包み紙が
落ちているのを目にする。ゴーレンは娘が作り話をしている
とは思えないという。

病院に運ばれるエリザベスに話を聞くが、昨夜の記憶が無い
のだという。気がつくと横転して怪我をしていたので娘の
シートベルトを外して、助けを呼ぶよう指示したという。
夫はカリフォルニアに住んでいて、離婚することが決定して
いるという。普段はブルックリンのミアゼムスキーに預けて
いるとの事。スタテン島に行った事を示す証拠が見つかった為
に、エリザベスに何故そこに行ったのか?と問うが覚えていな
かった。ゴーレンはエリザベスが発見された時に手袋が
片方しかなかった事に気がつきどうしたのかと問うが、分から
ないという。夫とは養育権で争っては居たが既に決着は付いて
いたとの事。残業の時だけミアゼムスキーの家に預かってもら
い直接引き取りに行っていたという。

ミアゼムスキーから話を聞くと、最近の彼女は疲れていて悩ん
でいたみたいだったという。現在付き合っている彼氏の事に
ついて何かしらないか?と尋ねるが、平日に逢っていたのでは
ないかという。週末は娘とハンプトンズの別荘に足を運んで
居たようだと。
エリザベスの夫は38口径のスミス&ウェッソンの銃を登録所持
しており、しかし妻の元に置いてあるとの事だった。

そんな中鑑識からエリザベスの上着から火薬が検出される。
またミントの包み紙はイギリス製のブラックペパーミントで
輸入店も簡単に割り出せるものだった。しかし彼女がスタテン
島に行った理由が分からなかった。

4月4日(金)、エリザベスのオフィス。
令状を取り、38口径のスミス&ウェッソンを捜す。自宅には
無かったのでオフィスに有るのではないかという。
業務マネージャーのカリン・ミルナーから話を聞くと、2、3日
前に彼女はトイレで泣いているのを目撃したとのこと。恋人が
浮気をしているようだったという。
そんな中、配管業から請求書がある事に気がつく。
ロブ・パルニックという人物で、スタテン島のトッテンヴィル
に住んでいた。

一方ジャックはエリザベスが入院する病院にいくと、収益
予測を週末に提出するので署名してくれと頼む。
君の家に警察の家宅捜索が入ったとし、弁護士を雇えとアドバ
イスすると、もしも手に終えない時には、自分が手を貸す
という。

スタテン島のパルニック配管業へと足を運ぶ。
隣人の男によると、ロブの車は火曜日からずっと駐めてあった
という。最後に見たのは火曜日の10時半頃だと。部屋の中を
調べるとロブが38口径の銃で殺害されているのを発見する。
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■株価の操作

実績も無いのに如何にも業績があるようなフリをしている
会社が舞台。
運用実態は土地や水の地下資源の利権の売買だと言うが、
よく分からないものがある。そして謎のタキシードビルという
会社の存在も明らかになっていく。
しかしこんな方法で証券取引委員も分からないものなのか?

■不正に気がついているエリザベスと投資家

暴騰で不正に気がついているビルという男性は、この会社の
株を買っているのだろうか。マネーゲームという意味では、
株価はつり上がっているし、デイトレーダーにしたら損は
しない人も居るのかも。

しかし株の件が絡んでいるだけあって細部に置いては分かりづ
らいネタでは有ったな。"カラーを買う"というストックオプシ
ョンを目立たずに売る方法とかよく分からないし。

■首謀者はジャック?

マタウィン社のCFOを勤めているジャック。
CEOとかCFOとかもう分からないよな。CFOとは最高財務責任者
の事を言うらしいけどね。
ゴーレンの知識は株や会計なんかにも通じる所が有るのね。

■エリザベスは最大の被害者

エリザベスが裏切りそうだと感じて、色々と工作をする。
エリザベスがさも恋人のロブ・パルニックを殺した様に見せか
ける反面、彼女のアリバイ工作も同時に作っているというのだ
から凄い。ちょっと暇過ぎないか?という所も有るし、都合良く
エリザベスの記憶が無くなってしまっている所も有ったけど、
娘が殺されなかったどころだけは良かったね。

■高級ミントの行方

ジャック(マタウィン社)が所有しているプライベートジェット
機の中にミントが見つかる。
暴騰からエリザベスにミントをちらつかせたり、色んな人に
ミントをちらつかせて顔色をうかがう姿が有ったね。

■恋人も欺していたジャック

ジャックは結局の所何処まで行く気だったのだろうか。
明らかに出資法違反なのではないかと思う所も有るし、いずれ
気がつかれない訳も無い。
人の欲とは際限が無いというのを改めて感じさせるエピソード
だな。