LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent





Oct. 13, 2002
第3話 ゴーレンに迫る恐怖 Anti-Thesis

脚本/Dick Wolf、Rene Balcer、Eric Overmyer
監督/Adam Bernstein
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ハドソン大学では、これまでジョージがアメリカ研究学科長として
勤務し、その功績を称えて、学長自らがパーティーでジョージに労い
の声を掛ける。後任のアメリカ研究学科長には誰がなるのか。
ロナルド・サンダース教授は、自分が任命されないならば、
ハドソン大を辞めると言っていた。しかし学長のウィンスロッ
プは、それから評議会で検討するのだとし、サンダースは、
講義に顔を出さずトークショーや講演会ばかりに出席している
為に個人的にはあまり評価していないようなニュアンスを語る。
そんな中マークという大学院生が学長の前にやってくると、
博士論文の期限の延長を求める。学科長への口添えを頼むとする
が新任の学科長が決まったら自分で交渉するよう告げる。
フェローズ教授が次の学科長に相応しいのではないかとする噂
が流れて居たが、大学の権力制度への批判で反感を買ったので
難しいのではないかという。しかし客員教授のエリザベス
オックスフォ
ード
でも権力争いは熾烈だと語る。

マークはサンダース教授の元にいくと、フェローズが有力の
ような雰囲気だったと報告する。もしも彼女が学科長になれば
論文の再延期は認められずに10年分の研究は無駄に終わるぞと
語る。

サンダースは学長に対して、私の教育法に"ラップ音楽"とは
失礼だとクレームをつける。しかし教授は教室で授業すべき
とする方針には変わりないという学長。サンダースはもしも
学科長になれなければ私はここを辞めて、貴方を差別待遇で
訴えると告げる。
そんな中学長は
AS委員会の為に今夜は徹夜になりそうだとして
オフィスに戻ると、何者かによって襲われて亡くなる。

警察はハドソン大に職員たちに当時の話を聞いて回る。
被害者の2人は9時15分頃が来たがその後は知らないという。
学長の予定表ではAS評議会の朝食会の事だけが記載されていた。
ゴーレンは現場の様子を見て、犯人は前方から襲い、凶器は
先の丸い道具で殴打したのだという。その凶器もすぐに
裁判などで使用する木槌だと判明する。正義のための犯行なの
か?とエイムズは語る。
ウィンスロップ学長が来た時に、犯人は室内で待ち伏せしてい
たのだろうとし、秘書も同時に殺されているという。
AS委員会ではアメリカの研究学科の新学科長決定の話合いを
する事になっていたという。秘書にはルームメートのケイト・
ロビンス
が居たという。

9月26日(水)・秘書のアパートへ。
ケイトに話を聞くと、彼女はCDを聞きながらパソコンに向かって
いたが、CDは壊れていた様だったという。何か
印刷をしたものを
持って学長のオフィスで仕事をする
として出かけたとのこと。
印刷したものを調べると、ハドソン大職員が作った歌詞を見て
いた事を知り、それを書いたのは恐らく歌詞の内容からカリフォ
ルニア出身の40歳代の黒人だという。学長のことを消したいと
する意味合いの歌詞が書かれているとの事だった。

サンダースがそれを書いた人物だと疑いゴーレンたちは問い詰め
にいく。学長を殺して自分以外の教授に賛成しているものを
殺そうとしていたではないかと問う。そして火曜日のアリバイ
について尋ねると、このオフィスで採点していたとし、助手の
ヴァレリーが居た事を告げる。
しかしヴァレリーに確認すると、その日は
ニューヨーク大
仕事の面接をしていた事を語り、採点をしていたと言うよう
頼まれていた事を語る。


9月28日(金)・マーク・ベイリーの研究室

9月29日(土)・エリザベス・ヒッチェンスの自宅。
10月1日(月)・クリスチャン・フェローズのオフィス。
10月2日(火)・犯罪心理捜査班
10月5日(金)・タイ料理店

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ハドソン大での学科長争いを巡って殺人事件が発生する。
決定権の一つを持つ学長が殺害されたことで、明らかに
学科長を巡った争いが動機として存在すると思われるが、学長を
殺害することで一番得をするのは誰なのか。

今後暫く付き合うことになる、猟奇的殺人鬼のエリザベス
の登場。今回のエピソード以外にも以下のエピソードで
登場することから、忘れた頃に何とやらという感じなのかな。

Season 2, Episode 23
Season 4, Episode 4

Season 5, Episode 1
Season 7, Episode 22


興味深いのは、犯人とのやりとりを通してゴーレンの過去の
一部が明らかになる事。
馬鹿正直にゴーレンも相手の質問に答えていくとは思わなかった
けど、二人とも親には恵まれていないようで、親が変人だと
子供は天才児として頭の回転が速くなるのだろうか?
互いの駆け引きはなかなか面白かったけど、まさかゴーレン
もここまで素性を明かすとは思わなかった。
二人の間に不思議なシンパシーが生まれているのも明らかだった。

子供時代、生きるための知恵を身につけたのだろうけど、
世渡りの上手さと博識なことはまた違ってくる。
ゴーレンが天才なのは良いのだけど、今回のエリザベスが
何故ここまで頭が良いのかに関しては少々説得力は無かった。

タイで大量の殺害事件に関与し、更にはオーストラリアに於いて
は基金の金を横領している事を示唆していた。
アメリカの市民権を求める気持ちはわかるけど、この様な状況
だと市民権の剥奪も容易に考えられる気がするし、そもそも
タイでもオーストラリアでも犯罪人のDNAが採取されていたりしない
のだろうか?

論文の中で示唆していることや、カルチャーに於けるやりとり
の真意を見抜いていくところは如何にもゴーレンらしさが出て
いたけど、正直分かりづらい所も多かった。
操られていた大学院生と学科長候補の女性の存在がなんとも
言えないところがあって、ドラマとしては複雑なものが有った。

元々のエリサベスはやっぱり殺されてしまったんですかね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)

エリザベス・ヒッチェンス/ニコール・ウォーレス (Olivia d'Abo) 犯罪者
クリスティン・フェローズ (Linda Emond) 教授候補、レズ
ジョージ・ドウキンス (Peter Gerety) アメリカ研究学科長
マーク・ベイリー (Daniel London) 大学院生、実行犯
ローランド・サンダース (Reg E. Cathey) 教授候補、ポップ
ウィントロップ (Philip Bosco) 教授
ロナルド・ハーディン (Geoffrey Cantor)
デレク (Craig Chester)
ハミルトン・フリッシュ (Doug Barron) 副学長
ヴァレリー・グッドマン (Pascale Armand) サンダースの助手
ポンズ (Jason Furlani)
ジャニー・リン (Lianna Pai) タイ料理店
ヴァーナ (Tess Lina)
ケイト・ロビンズ (Shauna Hurley) 学長の秘書
--- (Jane Elizabeth Mendez) Female Student
--- (Khaz B) Male Student
マリア (Stefanie Bari)


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