LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2 Law & Order: Law & Order: Criminal Intent

Nov. 17, 2002
第8話 迷える心のジハード The Pilgrim

脚本／Rene Balcer、Marlane Meyer
監督／Darnell Martin
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レスリーは買い物から帰宅すると恋人のアルを捜す。
しかしアルは置き手紙一つを残して家から出て行ったのを知る。
良い関係だったのに、私の両親が来ることを知ったのを気にし
ていたのか。アルの携帯・留守録に貴方と話し合いたい事を告
げる。
レスリーはバーで親友のジェイニーにアルが出て行った事を
告げる。きっと浮気だとして告げる。

レスリーの両親、ナンシーとニール、そして姉のフィリスは
レスリーに逢いに来る中、家には誰も居ないことを知る。
そして壁にアラブ語でメッセージが書かれているのを知って
ニールはすぐに警察に電話する様告げる。元警察官のニールは
何も触れるなと指示する。

ゴーレンとエイムズは現場へとやってくる。
壁の文字はアラブ語で文章は意味不明な事が書かれていると
いう。他にも室内にアラブ語のタペストリーが合ったのを
見て両親に尋ねると、トルコに行った際のお土産で買ってきた
もので、レスリーは特に意味は知らないはずだという。土産
店の男は"主の祈り"と書かれていると言っていたとのこと。
両親に娘の恋人のことを尋ねると、娘からは何の話も聞いて
いないとのこと。しかしゴーレンはソファーに男性が座って
いた形跡が有ることや、壁に男性用のヘアジェルが付着して
いる事を指摘。恐らく180cmから190cmの男性だという。

レスリーの親友のジェイニーから話を聞くと、アルという男性
と付き合っていたとし、そのアルは火曜日に突然出て行って
しまったのだという。名前はアリ・アルジャバドで、モロッコ
人だと言っていたという。親に付き合いを隠していた理由は
何かと尋ねると、レスリーの父はもの凄く交際に厳しい人だった
からだろうとのことだった。レスリーはアルからアンティーク
の家具をプレゼントされているのをとても喜んでいたという。
その家具はアルに頼まれて私がオランダから発注してもらった
という彼女。しかもニュージャージーの通関業者に引き取りに
行ったという。アリとは何処で知り合ったのか?と問うと、
"シングルス"というサイトで知り合ったのだとし、そのサイト
はとても良い人たちばかりで、自己紹介のVTRも掲載されている
ので安心していたとのこと。
ゴーレンたちは自己紹介のVTRを見て見ると、ゴーレンは言葉の
訛りはモロッコよりも東よりもしゃべりだという。学校に
通学していたようだが、問い合わせると全く学校には通って
いなかった事を知る。恐らく気の弱そうな相手を捜していたの
だとし、彼女名義の家を隠れ家にしていたのだという。
恐らくアリはテロリストだとのこと。ジェームズはレスリーは
ただの傷心旅行に出ただけじゃないのかとするが、壁に書かれて
いるメッセージは自殺に見せかけて書かれたもので、旧約聖書の
誌の引用だという。

"夜ごと寝床で愛する人の名を呼んでも彼は答えない"

と書かれているとのこと。

エイムズによると、アリは別れた日にドイツに出国していると
いう。アトランタとパリを経由してドイツに渡っているとの事。
出国したのはニュージャージー州のニューアーク空港だという
と、テーブルを輸入したのはニュージャージー州の通関業者だ
という。恐らく輸入出来るかどうかを試したのだろうと。

11月1日(金)・通関業者
通関業者社員のオードリーから話を聞くと、火曜日にアルが
来た事を語る。確か受け取りに来たのは90cm四方の箱だったと
いう。アリの貨物コンテナは一番奥だったとし、調べると爆薬の
臭いがする。タイタディンという爆薬が検出される。
それを聞いたジェームズは昨年フランスで大量にその爆薬が
盗まれている事を告げ、FBIが捜査している最中だという。
また見つかった彼の車からは指紋が見つかり、暴行で捕まった
事の有るホルヘ・ガルベスの指紋が見つかる。服役中に高卒の
資格を取得しているとのことだった。

11月4日(月)・スモーキンチキン、NY・ブルックリン。
ホルヘは元この店の従業員だったという。しかし虫垂炎を患い
入院した後、姿が消えたとのこと。彼には誰か仲間や友達は
居なかったのかと尋ねると支援団体だけだろうという。
彼は服役中にイスラム教に改宗したのかと問う。この店には
イスラム用の食事を提供している事を指摘すると、中東出身の
店員は顔をこわばらせる。ゴーレンは9.11以降、イスラム教徒
の人は大変でしょと告げ話して欲しいと告げる。すると彼が
ホルヘをモスクに連れて行った事を告げる。彼はアメリカ政府
に抑圧されているとして常に怒っていたのだという。

支援団体が入院費を出していたという事を聞き、更に保護観察
官をしているイーサンの元を尋ねる。

11月7日(木)・ジョー&ベラ・エドワーズ邸(イーサンの実家)。
11月10日(日)・ウェブスター社
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レスリーは突然居なくなったアルを探す中で、自らも居なく
なってしまう。異変を感じた両親はすぐに警察に連絡を
取る。レスリーの自宅に書かれているアラブ語のメッセージ
や現場の状況を察してゴーレンは、レスリーと付き合っていた
人物はテロリストの可能性が高い事を告げる。

ジハードを唱えるイスラム過激派の流れを汲む男が自爆テロ
を企てているという事を知って捜査する。
FBIも消えた爆薬を追っている中で、彼らがそれを入手して
今回の爆薬に使用していたのではないかと考えていく。

殺されてしまったレスリーはどの時点で殺されてしまったの
だろうか?
途中で買い物をする際に小銭が足りなくて、アルがお金を
貸してくれれるシーンが有ったけど、これは出会いのシーン
だったのかな。
レスリーを殺す意図が分からない中で、不遇の人生を送って
きたアメリカ人さえ、神の定義をはき違えて人々に危害を
加えようとしているのだから、何とも複雑だ。

逮捕してから自白させるまでのシーンが結構長かったので、
いつでもテロを実行してしまうのではないかと思ったけど、
無差別テロというのではなく、ある意味目的なり大義が存在
していたという事で、その原因が殺しの連鎖にあるという
所が何とも切ない。

ボランティアにも精を出していたイーサンは、自分の事を
見ようともしていなかった父親に対する当てつけ感が
強かったのだろうか?母親が入院したとの事だけど、それが
本当の事なのかがよく分からなかった。おびき出すためにマス
コミを利用していると思ったのだけどね。

イスラムへの改宗の目的は"より大きなものに近づける気が
する"ためのものだという。何故父親は息子が牧師になること
を反対していたり、息子の事をまるで目を掛けていなかった
のか。
レスリー家の父が逆に目を光らせすぎていて、娘に彼氏が
出来るのを阻止しようとしている位のキャラクターだった
けど、レスリーももう良い年って感じだったので、そう
目くじらを立てる必要もなかったのにね。

イーサンのナップサックに入っていたメモの「1/55@31」の
意味とは、1/55 = 機甲化歩兵大隊で、@31は31丁目という
事らしい。役員軍人のパレードの日に、ペルシャ湾に
派遣された機甲化歩兵大隊を殺すのが目的だったようだ。
ポケットにいつでも起爆装置に手を触れる中で、ゴーレンも
よく近づけたなという感じ。なんとか右手を外に出させ
ようとする意図を感じたけど、結果的にNYPDの狙撃班が
神がかり的狙撃術を見せて射殺していた。
脳をぶち破って即死させない限りスイッチを押される可能性
が有ったので、相当危険な任務だったよなぁ。

毎回のドラマの楽しみはゴーレンが何処まで知識があるのかと
いうこと。今回はアラブ語が読めるのか?と思ったし、何よりも
スミソニアンの定期発刊誌に目を通しているという事実に驚かさ
れた。