LAW&ORDER:クリミナル・インテント
(aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2
Law & Order: Law & Order: Criminal Intent




 

Dec. 1, 2002
第9話 受け継がれた名前 Shandeh

脚本/Rene Balcer
監督/Steve Shill
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ダニーは愛人の女性サンディから金を催促される。ダニーは
彼女家だって買ってあげただろうとして、女性に理解を求める。

サスマン・ユダヤ食品を経営しているダニーは、会社に戻る
母・ウルスラからは、またあの女の所に行っていたのかと
し、正妻・ケリーから電話が有ったという。ケリーに電話する
ダニーは、妹のアンナと逢うのでダニーにも同席して欲しいと
いう。
ケリーとアンナは喫茶店で逢うが、案の定ダニーは来なかった。
アンナは家族・親族が揃うので集まりに来て欲しいとしてケリー
に対して実家に顔を出すよう告げるが、
カトリックからユダヤ
教徒に改宗したケリー
としては、なかなか自宅を離れられずに
いた。その日はユダヤ教の仮庵の祭りだと言い訳を語るが、
母も孫に逢いたがっているのだと語る。その内必ず行くというが
アンナは姉が
夫婦関係に問題を抱えていると察して、悩みがある
ならはいつでも話を聞くことを告げる。
ケリーは帰宅するとガレージで、突然二人組の怪しい人物(ルイ
スとニッキー
)に襲われる。抵抗して何とか車の中に有るガレー
ジのシャッターをあけるリモコンに手を伸ばすが二人がかりで
首を絞められて亡くなる。

通報者は5時半に隣人と子供が発見してケリーの事を警察に
知らせたという。夫は6時15分に帰宅したとポデル刑事は語る。
ゴーレンは被害者の首に手で絞められた指の圧迫痕が有り、
手の大きさは30cm大の大きい人物だという。また二人目の共犯者
の形跡も有り、被害者は爪が剥がれている事を指摘する。
また被害者からは犯人の物だと思われる
繊維痕が有り、包帯の
ガーゼ
みたいだという。臭いを嗅ぐゴーレンは殺菌クリームの
臭いであることを指摘する。しかし現場を見ると明らかにプロ
の殺し屋により犯行とは考えられなかった。

捜査は自治区長直々の要請で行われる。
サスマン家は先代から地域に多大な貢献していたのである。
夫・ダニーから話しを聞くとサスマン・ユダヤ食品の経営を
している彼はスタッフとの関係は順調である事を告げる。
夫婦仲間も問題は無いと。ゴーレンは瞬きの回数が多いようだ
と指摘し、ゴミが入ったのかストレスを感じているかだという。
当然妻が殺されてストレスを感じている事を告げる。
通話記録から妻から昼間に電話が有ったようだが何の要件だっ
たのか尋ねると、義妹・アンナが尋ねてくる事を口にしていた
という。ケリーが普段身につけている装飾品は何かと尋ねると、
結婚指輪と、家族を象徴とするネックレスをしていたという。
結婚10周年にプレゼントしたものだと。

被害者の妹・アンナから話を聞く。
姉はいつも家族は心配がないと語っていたが、数ヶ月前に母が
発作で倒れたときには、何度も電話したのに出なかったという。
ダニーは何時も留守にしていると。話を聞く限りではユダヤの
儀式や礼拝に行っているとのこと。サスマン家はとても信心深い
ので姉たちは毎日三度祈りをしていたのだという。

エイムズによると夫は2ヶ月前の火曜日の夜にカスバーグ通り
のATMで千ドル引き下ろしているという。
スタン演出用品店
も電話しているとの事。

6月24日(月)・スタン演出用品店。
6月24日(月)・パールズ・ストリップクラブ。

6月27日(木)・グリーンポイント、NY・ロングアイランド。
6月28日(金)・"勇敢な女性"センター、ブルックリン

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ユダヤ教徒として、長年コミュニティで貢献を果たして来た
サスマン家の妻・ケリーが二人組の男性によって殺害される。
元々カトリック教徒だった彼女だが彼の家庭に入る為に
ユダヤ教に改宗し二人の子供に恵まれる。彼の実家は先代
より、サスマン・ユダヤ食品を経営して裕福だったが・・・

ドラマとしてすぐに犯人が分かるようなエピソードだった。
なかなか日本人としての価値感だとこの手の家庭や個人が
宗教的規律によって縛られている状況は分かりづらいけれど、
昔の日本も離婚などが世間体として認められていない時代
には、こんな事情があったのかなと思わせるものが有る。

ユダヤ人でも離婚は出来るけれど、離婚する為に必要なモノ
とは何かというものが描かれており、規律に縛られつつも
そこから解放されるべく行動を起こしていたものが殺害されて
しまう悲劇として描かれた。

母親は息子をユダヤ教徒として厳格に育ててこなかったの
だろうか?人の気持ちはなかなか規律が有っても抑えられない
とは思うけど、息子は気が弱そうだし、母親の良いなり
として戒律も守りそうだけどね。

母親の行いに対する憎しみはとても強く感じられるけど、
バカ息子の行い自体もマヌケにしか思えず憤り感が強かった。
ただ話を聞いていると、離婚や親権に関して息子は妻側
の意見にも耳を貸そうとしていた感じだし、やはり甘やかせて
育てた母親が悪いというところなのか。

体の関係も持たずに金だけ引き出していたストリッパーの
女性も大したものだ。そんなに魅力が有るとは思えなかった
けど。

ナシャトチェールという言葉を見てヘブライ語だと分かる
所は流石ゴーレン。ハイルはヘブライ語で勇敢なる女性を
意味しているとし、それを聞いて自立支援グループみたい
だと推察するエイムズの勘も鋭い。

犯行は素人によるものなので、特に難航する訳でもなく
すぐに判明した感じ。
繋がりなんかも携帯で判明したし、金の流れで真相をたぐり
寄せるというのも基本的な事件解決の流れだった。

サスマン家の母で息子の尻ぬぐいをしていた女性ウルスラ役
のLinda Lavinは、The O.Cでもコーエン家の祖母役で
出演していた。The O.Cの際、孫のセスたちはやっぱりユダヤ
教徒という設定だったけど、キリスト教と上手く融合して
クリスマスとハヌカーのイベントを混ぜた"クリスマカー"など
を行っていたのにね。

ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事
アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕
ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部
ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)


ウルスラ・サスマン (Linda Lavin) 母、ユダヤ教
ダニー・サスマン (Ned Eisenberg) ウルスラの息子、父
ルイス・バーノフ (Peter Appel) 殺し屋
ニッキー・ロス (Max Casella) 殺し屋、ジャンキー
サンディ・トルトマッシ (KaDee Strickland) ダニーの愛人
ケリー・サスマン (Patricia Dunnock) ダニーの妻、元カトリック
マイヤーソン (Philip Levy)
アンナ・ガリガン (Amanda Naughton) ケリーの妹
ポデル (Ray Iannicelli) 刑事
Mrs.ガリガン (Isa Thomas) アンナとケリーの母
ジョハンナ・スター・コービン (Nikki E. Walker)
コレット (Bernadette Penotti)
シルヴィン・フェルダー (Margot Steinberg)
カロス (Alex Emanuel)
ジェーコブス (Danny Rutigliano) 刑事
ロス (Gerry Goodstein)
--- (Michael Elian) CSU Technician
ジョーダン・サスマン (Tim Ehrlich) 息子
シャロン・サスマン (Miryam Coppersmith) 娘
イサベル (Tammy Jo Ford)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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