LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2 Law & Order: Law & Order: Criminal Intent

Feb. 9, 2003
第13話 逆論理の悲劇 See Me

脚本／Rene Balcer、Jim Sterling
監督／Steve Shill
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精神科医・マイケル・ローランドは、ジェフの居場所を捜して
眼科医・トーマス・ダイサート医師の元を尋ねる。自分は
ジェフの診察をして10年であり彼と話をさせて欲しいとするが
主治医を変えるのには理由が有るのではないかとしてトーマス
は告げる。
マイケルはジェフがホームレスシェルターのガルシアハウスに
居るのが分かると彼に逢いに行くが、デレクという男性が
マイケルの前に出て近づくなと止める。ジェフ本人も俺に近づ
くなとしてマイケルを遠ざけ、メモは新聞社にFAXしたのだとい
う。

母が亡くなったとしてマイケルの妻は葬儀の際にショックを
受ける。マイケルは妻に対して俺も居るし息子のマシューも
居るとして励ます姿。近所に愛犬・メイシーの散歩に行くマイ
ケルは、公園で刺されて殺されるのだった。

すぐに現場にやってくるゴーレンたち。
合計11カ所に渡る刺し傷が発見される。全方向から刺されて
いて大抵は襲われれば腕に防御創がつくのにその傷跡がない
という。
そんな中、第一発見者の男性に話を聞くと、当時"晴のカミナ
リ"が見えたのだという。光が目に入ったのか。

マイケルの夫人に話しをききにいくと、二日前に母が亡くなった
ばかりだとしてショックを受ける。夫は昼夜問わず診療所に
行っていたのだという。トラブルが有ったかどうかは詳しくは
分からないとの事だった。

12月4日(水)・ローランドのオフィス、パークアベニュー。
ローランドの事務員からマイケルについて尋ねる。浮気などして
いないという彼女。パソコンにログイン記録があるとして、
何か不利な痕跡を消したのではないか?と問う。自分の汚点を
消したのではないかと疑うが、弁護士の指示でデータを保存
していただけだという。サーバーからの通知で"貴方がナイメ
ッドに不正アクセスほ試みた"と連絡が有ったのだという。
医療扶助サーバーのことだった。サーバーから患者を捜して
いたのだとし、相手はジェフ・リクターという男性だった。
しかし事務員の女性は事情は何も知らないのだという。

アクセスして医療費を調べている事が分かる。ジェフは三歳児に
暴行している人物だが、犯罪捜査局にも陸運局にも記録が
無いとエイムズはジェームズに報告する。
ジェフは自らを"CIAの暗殺者"と名乗っていた事が分かる。
不正アクセスが有ったのは三ヶ月前の頃で、マイケルの義母
のガンが見つかった頃だという事が分かる。

ジェフから話を聞く。
するとジェフは北朝鮮やらFAXの話をし始める。
マイケルからメモを渡されなかったのか?と問うと、先週
施設で葬式のメモを見たが、全て罠だろう?という。CIA局員
の宿命だとして、ジェフは妄想を語っていた。ゴーレンは
ジェフが語っているのは"逆論理"を使ったものだとして、彼は
失調症には珍しく暴力癖があるのだという。彼は色の濃淡が
分からない事を指摘し、夜には視力が落ちる鳥目の状態にある
のだという。マイケルを殺害するのであれば、昼間に行うの
だろうという。彼はジオドンという薬を飲んでいるが、新薬で
あり、何年も医療費の請求記録がない事から誰が払っているの
か調べる必要が有るという。
調べていくと、ジェフは様々な治療を受けたとする痕跡が有り
全て医療扶助を受けていて重病人扱いにされていることが
分かる。

12月6日(金)・ガルシアハウス(ホームレスシェルター)
12月9日(水)・トンプキンススクエア
12月10日(木)・ダイサートのオフィス
12月12日(木)・ロイス・ビーターソンのオフィス
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精神科医のマイケルが愛犬を散歩中に何者かによって刺されて
殺害される。遺体から防御創がないことや当時現場に居た
ものたちからは、カミナリのような閃光が有ったとの証言を
得るが・・・

Criminal Intent・犯罪心理捜査班というだけ有って、精神的
心理的に迫っていく様子が興味深く描かれた話だった。
難儀な人の精神世界に対して、ゴーレンが挑むということで
面白いのだけど、ネタとしては結構統合失調症患者を含めて
精神疾患を人物が関与することが多いね。

当初失調症患者・ジェフによって殺害されたのかと思わせたけど、
徐々にホームレスシェルターを経営するものたちの不正が
明るみになり、そしてそれに荷担しているものの存在が抽出
された。
しかし金目的ではないとしたことで、ドラマとしては、また
一癖もある流れに繋がったなと思う。

容疑者であるダイサートが何故眼科医として、失調症患者
ばかりを診ているのか。そして繰り返し治療と称して、
実験的な手術を繰り返しているのか。

ゴーレンは冒頭で失調症に関して詳しい事実に対する理由付け
を母親のルームシェアの女性が失調症だったとしていたけど、
実際には自分の母親が32歳の時に失調症が発症していることを
語っていたね。

妄想・幻覚が見える理由が視神経に有ると証明したくて、
実験を行っていたこと。医師本人が統合失調症を患って
いるという事実が恐ろしくも感じる。

一年間の休学によって腫瘍科を目指していたダイサートが
眼科医を目指したきっかけが、ゴッホの半生に有ったという
ところが何とも言えない。ゴッホ自身が統合失調症だったのか
否かは未だにハッキリとしたことがないけど、あのゴッホの
耳が切り取られている絵がまた不気味にも浮かび上がる作りで
なんともいえないものが有ったね。