LAW&ORDER:クリミナル・インテント (aka.LAW & ORDER:犯罪心理捜査班) シーズン2 Law & Order: Criminal Intent

May 18, 2003
第23話 仕組まれた復讐劇 A Person of Interest

脚本／Rene Balcer、Warren Leight
監督／Frank Prinzi
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ダン・クロイドンは2人の政府関係者と思われる男性と接触。
危険性については15年前から指摘しているのだという。
レンジャー連隊にいたというダンは、任務のことは言えないが
実戦の経験はある事を告げ最前線の仕事に戻りたいと語る。
返事は数週間以内にするとして二人は去っていく。
帰宅したダンはアパートのフロント係から管理者からの伝言
で石油炉では紙を燃やすのは違法だとして告げると、私のゴミ
をあさるなとして今度正式に訴えるという。
コニー・マトソン(ナンシー)は、空軍基地のボデンと会うと
金と引きかねに青いバッグを受け取る。翌朝、コニーは何者
かとランニングに行こうとして準備している際に、洗面場で
頭部を殴られ死亡する。

被害者はコニー・マトソン。捜査官のアクラスによると被害者は
元空軍勤務の訪問看護師だという。
除隊証明書には記述があるとし、"炭疽菌ワクチン接種担当"
と書かれていた。マグワイア空軍基地に勤務していたことが分かり
当時の記録では30日の医療休暇を二度も取っている事が分かる。
エイムズは薬物中毒によるリハビリ休暇なのか?と問うと、
ゴーレンは腕に注射痕はないので、摂取しているとすれば
アンフェタミン系だろうという。空軍ではよく使われるものだ
と。
ゴーレンは冷蔵庫を調べる。すると保冷剤が床に落ちている
事が分かる。食品・衣料品用軍規格に準ずると書かれたビニール
パッケージがある事が分かり、そこには管理番号が書かれていた。

4月18日(金)・マグワイア空軍基地、ニュージャージー州。
ボデンから話を聞く。ボデンがコニーを口説いていたことが
目撃情報から分かるが、コニーの家には避妊具が無かった
こともあり、偽装の恋人役を演じていたことが分かる。
エイムズは軍では独身女性はセクハラを受けるための自衛策
だったのでしょと問う。コニーは追加接種用の炭疽菌ワクチを
転売すると言っていたのだという。

ゴーレンはディーキンスに現状を報告。
炭疽菌ワクチンを取り扱うブラックマーケットは存在していて、
ワクチンが有ると炭疽菌も同時に扱えるからだという。もしか
してテロリストが購入した物なのか?という疑いが出てくる。
コニーの勤務する病院になどハズノスティクスという会社から
照会がある事が分かる。環境公害と生物剤の試験機関だという。

エイムズによるとコニーの自宅からは炭疽菌汚染は無かった
事を告げる。しかし彼女が支払った紙幣からは炭疽菌の胞子
が出たという。元々はスターンが管理していたアフリカ由来
の菌だとし、コニーの取引相手は炭疽菌を持っている可能性
があるという。

ハズノスティクスにいく。
担当者からコニーの事を尋ねると、彼女は社内クリニックの
看護師志望だったとし、会社自体は環境調査を請け負うだけ
なので炭疽菌とは無縁であることを告げる。しかし担当者によ
ると、ダニエル(ダン)・クロイドンならば研究室の管理者で
ありWHOの仕事で南アフリカに赴任して炭疽菌ワクチン接種を
受けていたことがある事を告げる。4年前にも接種しており、
90年代には軍の生物兵器研究室で働いていた事が分かる。
彼は養育費を払わず、給与を差し押さえられていることが分かる。

4月21日(月)・ダン・クロイドン宅へ。
アパートの管理人によるとドクターは毎朝7時にジョギングに
出るという。女性が部屋に来たのは見たことが無いとのこと。
ゴーレンはダンの性格はどうか?と尋ね、突然怒ったりする
タイプかと問うと、管理人を訴えると言っていたとし、炉の
使い方で注意しただけでそのようなことを口走っていたという。

ダンの室内を捜索する。
すると政府機関のリストが有り、5歳の子供の写真が有った。
子供の保険を2ヶ月間支払わず放置していることが分かる。
またスペイン風邪に関する書籍が有った。1918年に数千人の
命を奪ったものだという。そんな中、ダンが戻ってくると、
ダンは捜査が不当だと訴える。ゴーレンたちはコニーについて
知っているかと問うが私は看護師など雇わないという。政府機関
のリストを入念にチェックしてていた理由は何かと問うと、
就職活動をしていただけだと告げる。

4月23日(水)・フラン・スウィントンのオフィス。
4月25日(金)・ハズノスティクス社
4月30日(水)・サルズレストラン、NYのブルックリン
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シーズン2の3話に出演したニコール/エリザベスが再登場。
今後も以下の重要なシーンでドラマを盛り上げるキャラクターだ。

Season 4, Episode 4
Season 5, Episode 1
Season 7, Episode 22

シーズン2のラストエピソードという事で、ゴーレンが久しぶりに
ピンチに陥るというもの。
それを主導しているのが、上述したニコールだったということで、
ゴーレンは新聞の見出しを見るウチに狙いが自分の評判を貶める
為にあるという事を悟り、そしてそれが出来るのはニコールだと
考えていくようだ。

元々の炭疽菌の流れがいまいちよく分からなかったけど、
研究者自身に反政府主義的な意図はまるでなかったのか、それとも
犯罪予備軍として存在していたのか。
そして看護師の女性もまた金儲けの為にそんなリスクのあること
をしていたのだろうか?ニコールによって随分操られていたこと
は明らかだろうけど。

アメリカで2001年に発生した実際の事件(wikiへ)をネタもとに下にしたのか
な。最近でも「ウォーキング・デッド」に出演したシャノン・リチャ
ードソンが大統領宛に猛毒リシン送付したとかなんとかそういう
事件が発生したよね。

よく分からないのは炭疽菌が一度体内に入ると、定期的なワクチン
の接種をしなければならないのかということ。
ニコールの場合、看護師に近づく際に炭疽菌に触れる機会が出来て
いたのでワクチン接種をしていたという事なのか?
既に96年の頃にはオーストラリアのベンディゴーで研究員をして
いたダンとは知り合っていたようなので、過去の人間関係を利用
して復讐を果たしていったということなのかな。

菌株の違いによって云々というのも分からないでもないが、
ワクチンを接種していても体内からは菌を使用したということが
法廷では証明されるのだろうか。

今回自殺してしまったダンにしてもゴーレンが語るように自殺ならば
遺書を途中で書いたまま死ぬというのも不自然だし、
自殺に繋がるような鬱状態は怒りが内向的に向かうものだと告げて
いた。


相変わらずニコールとは心情、互いの生育環境を語り合っていた。
ゴーレンは今回の研究者のダンのことを父親と似たような人物
なので嫌悪感を示していた様子。母親が精神疾患を患って施設に
入院していることは以前に語られたけど、ゴーレンの父は遊び人
だったようで、この二人がどう知り合ったのか気になるね。
ゴーレンが結婚しないのは、ニコールが語るように父親と同じよう
になることを恐れたものなのか。「CSI:科学捜査班」のラングストン
教授は犯罪者に多く存在するDNAの保有者だということで、
子供を持つことに恐れていたし、自分も父親のように暴力性を
持つのではないかとして心配する姿が有った。

一方でニコールは父親から虐待されていた過去があるようで、
自分がされた虐待を何の罪もない人たちに向けて殺害することで
解消しているような感じ。
タイの大量殺害事件、オーストラリアからの移民、アメリカの
市民権取得など、多少シーズン2の3話を見ていないと分からない
ネタではあるけど、金持ちを捕まえている辺りは、ニコールが
人心掌握術に長けているというところなのかな。

互いのことをボビーとニコールの名前で呼び合うところが
また二人の関係を示しているね。

また血液検査をさせる為とはいえ、取調室に本物の炭疽菌を
持ち込むというのがある意味凄い。相当問題になりそうな気がする
けど、不法移民扱いで、弁護士をつける権利が無いという
盲点がつけたからこそ出来る強引な技だったのかな。