LAW&ORDER:クリミナル・インテント Law & Order: Criminal Intent シーズン3 March 14, 2004 第16話 ルイーズの奇跡 The sant 脚本／Rene Balcer、Marlane Meyer 監督／Frank Prinzi -------------------------------------------------------- ルイーズは孫のルルに対して、ジェローム修道士のことを話す。 修道士が夢に現れ病気を治したということ。 一方列聖の為の申請書類が揃った事を告げ、ジェローム修道士 財団は全ての証拠文章は申し分がないとして、承認を受けよう としていた。 ルイーズは更正施設で働く中、彼氏を刺したという女性に 人のせいにすればいつまでも更生は出来ないことを説く。 そんな中デスクの上にルイーズ宛のプレゼントが届いていた。 更生した人の中でプレゼントしてくれたものなのか。 ジェームズとショーンは密会する。 期待した結果じゃないのは分かるが、電話で話した通り今は 何も出来ないとして、ショーンは報酬をジェームズに手渡す。 ルイーズは帰宅すると、ルルたちが寝ようとした後、プレゼント の箱を開けると中からガスが噴出し、ルイーズは亡くなって しまう。 ゴーレンとエイムズは現場にやってくる。 プレゼントの箱は職場から持って来たものだという。 鑑識の話では水酸化ナトリウム入りの風船が入って居て、箱を 開けると針が割れるようになっていたという仕掛けだった。 ルイーズは普段は更生施設のカウンセラーをしていたこと。 ゴーレンは仕掛けから科学の知識があることは明らかで、この 仕掛けだとどんな爆弾探知機もかいくぐれるという。被害に 逢うのは箱を開けた人物だけだという。 ルイーズは近くのベッドに寝かされていたが、枕にはジェローム 修道士と書かれたものが入って居ることを知る。 エイムズはルイーズの娘・カレンから話を聞く。 プレゼントは相談者たちからのものかと思ったという。何か トラブルは無かったかと問うと、悩み事はあったハズだが それが何かは分からないとのこと。2週間前にマジパンを大量に 食べていた時があったという。ゴーレンは先ほどルルが祖母の 遺体の前で語っていたことの意味を問うと、母は15才の時に 小児マヒだと診断を受けジェローム修道士に祈って完治した事 を告げ、奇跡だと言われていたのだと語る。 2月11日(水)・更生センター プレゼントの箱を届けた人を誰も見ていないという。 過去二年分の相談者リストを見せて欲しいと語る。 郵便物を調べているとその中に詩が届いている事を知る。北部の タナービルからのものでルイーズ宛に届いたもので消印は2週間 前だった。詩のタイトルは"偽りの詩"で、作者は嘘付きを植物 に例えているという。植物に詳しいもの。また万年筆で書いた手紙を見た限り では30、40年前の手紙だという。先週誰かの為にミサを主催 していること。領収書には聖アン教会と書かれていた。 神父に話を聞くと、死者はマックという人物だった。 しかし神父もルイーズはその人物のことに関して詳細を話さなか ったのだという。人の信仰心を奪うものとは何かと彼女に尋ねら れたので私は"悪魔"だと答えたという。もしかして亡くなった 人は自殺したのか?と問うが神父はそこまでは分からないが 可能性はあるという。手紙ではルイーズのことを何らかの理由 で責めていた感じだったという。 用紙を調べると1959年廃業した会社のもの。インクもまた1959年 に生成されたもので合成色素だと分かる。つまりルイーズが 20才代の頃のもの。手紙の文章では相当文章力に自信があるよう な感じだという。詩の中には"白く繊細な手で未来を作る"と 書かれていた。 ゴーレンは"詩人"、"植物学"、"自殺"で検索すると、メアリー・ カナハンがヒットする。2年前に70才で自殺している人物で、 もしかするとルイーズとは幼なじみではないかという。大学には 保管文章が残っているハズだと語る。 2月12日(木)・ディカーソン大学 2月16日(月)・ジェローム修道士財団 2月19日(木)・バーテルビー競売会社 3月1日(月)・ジェローム修道士の店 3月2日(火)・ジェームズ&エリザベス・ベネットの自宅 -------------------------------------------------------- ジェローム修道士を心のより所にしているものたちにとって、 彼を奇跡の人として崇拝し、聖人の地位を得られる立場の人物 としてジェローム修道士を列聖を受けられるようする為、 ジェローム修道士財団は修道士がこれまでに起こした奇跡だと される証拠の数々を集めていた。そんな修道士の力を借りて 幼少期に治療が難しいとされた小児用マヒが治ったとする 敬虔な信者のルイーズが毒によって殺害される。 果たしてルイーズ本人に恨みを持つものの仕業なのか、それと もそれを支援しようとする財団の地位を揺るがそうとするもの なのか。 真実が何で、どこから何処までが情報を操作したウソだったのか ということがよく見ていないとホント分からないし、よく見ていて も分からないのはこのドラマらしいところ(笑)そもそも奇跡という ところからして実にきな臭い流れが冒頭から存在している。 ゴーレン以外、何をしているのか本当に理解しているのかって 感じもするけど、まかりなりにも母親のお陰で手に入れた才能が 母親のしていることを止める為に利用されるということで、 なんとも切ないエピソードだ。 万人に愛情を与えようとして子供には愛情の欠片も感じて居ない ように見えてしまう親子関係を見ると、近くに居ても遠い存在 の母に対して愛情を求めようとしているのか、それさえも諦め 愛情の影に存在する憎しみ感を露わにして、それでも母親には 直接刃を向けることは叶わず、母が愛しているそのものを破壊 することで、自分に目を向けさせようとしているのか。 親の愛情を勝ち取る為に全く事情の違う相手との戦いって感じ で、場違いではないかと思う所もあった。 敬虔な信者にとっての最大の屈辱は自分の子供が罪深きことを することではなかろうかと。 財団の親子関係も実にきな臭いものだと思っていたし、ルイーズ とその友人であるメアリーの構図もまた、どの流れも思わせぶり な存在として利用されていただけで、実際に人の心を動かして いたのは、ジェローム修道士ではなく、ジェームズだったし、その ジェームズを動かしてしまうのがゴーレンだったということで、 複雑な構図があった。このゴーレンを実は影で操るのエイムズ なんだけどね。 子供から欲しいものを取り上げることは精神的虐待なのではないか。 他人を助ける為とはいえ過度の献金は必ずしも人の為にはならない ところが描かれたような感じだ。 不正なことをして手にした金を全て献金してしまった母親を恨む べきなのか、そもそもの問題を作った母を恨むべきものなのか 実に複雑だ。ゴーレンは母親は何も悪くないと語っていたけどね。 ロバート・ゴーレン (Vincent D'Onofrio) 天才刑事 アレクサンドラ・エイムズ (Kathryn Erbe) ゴーレンの右腕 ジェームズ・ディーキンス (Jamey Sheridan) 警部 ロン・カーバー (Courtney B. Vance) 検事 エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 検視局 --- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice) エリザベス・ベネット (Lois Smith) ジェームズの母 ジェームズ・ベネット (Stephen Colbert) 鑑定士 リチャード・サリバン (Brian Murray) ジェローム修道士 ショーン・サリバン (Timothy Doyle) リチャードの息子 ルイーズ・ポレタノ (Phyllis Somerville) 祖母 ウォルトン (Thom Christopher) 判事 イネス (Ruth Maleczech) ジェローム修道士の店・店長 エレン (Charlotte Booker) ディカーソン大学 カレン (Lisa Gorlitsky) ルイーズの娘 ブレーン・デブリン (Edward Hajj) バーテルヒー競売会社・鑑定士 アベル・ケラー (Remi Sandri) 文字鑑定 Fr.ビル (Malachy Cleary) ニール・マーティン (Ronald Lew Harris) シャーロット (Lydia Jordan) "ルル"、カレンの娘 フィリップス (John Roney) 捜査官 サマンサ (Marisa Vural) ショーンの妻? アンドリュー・バセット (Dennis McGeady) --- (Anne Lockhart) Policewoman