LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit)

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





第5話 旅への憧れ Wanderlust

脚本/Wendy West 監督/David Hugh Jones
--------------------------------------------------------
アナベラ・ヘイズ家で殺人事件が起きる。
被害者は
リチャード・シラー(42歳)。口をテープで塞がれ、
椅子の上で窒息して亡くなっていた。アナベラに話を聞くと、
シラーはとても良い下宿人だったとし、家賃も遅れることもな
くきっちり支払ってくれたという。作家として活動して、旅行
の事をよく本に書いていたのだという。エリオットは現場に行
くと、彼の口のテープを剥がすと
口の中から女性用の赤い下着
が出てくる。

シラーについて調べると、10年前に妻とは離婚しており、元妻の
アリソンは現在紅茶の輸入業をしているという。二年前から
ヘイズ家に間借りしていた。
死亡推定時刻は昨晩の夕方で、鈍器による圧迫痕が見られるが
現場からは凶器などは発見されていないという。テープに指紋
は無く、恐らく殺され方からして女性からの個人的な恨みでは
無いかと推察。アナベラとの関係を詳しく調べるべきだとする。

10月12日(火)、
ダースト出版へ。
アナベラはここで電話番をしていた。昨晩のアナベラはシラー
が亡くなった事で動揺していたが既に仕事で忙しくしていた。
アナベラは寧ろ娘・バージニアが昨晩から帰宅していない事が
心配だという。エリオットは昨日のことを尋ねると、仕事から
帰宅した際に郵便物の中にシラーへの請求書が含まれていたの
で部屋まで届けに行ったら遺体を見つけたのだという。
アパートは人に貸して11年になるという。シラーには女性友達
が居たのか尋ねるが、部屋に連れ込んでいるのは見た事が無い
とのこと。アナベラもシラーとは男女の関係にないことを語る。
シラーはとても信用が出来る人物だったと。

編集長の
ジョン・フリーマンに話を聞くと、いつかこうなると
思っていたという。彼が求めていたのは地図にはない場所で、
危険な所などを旅して回っていたという。女性とのつきあいは
多く有ったみたいだが、どれもそれ程深い関係にはなかった
ようだという。道義心を持つ人物で、男女の関係でも紳士的
だったとのこと。

10月12日(火)、輸入業専門店へ。
シラーの元妻・アリソンから話を聞く。
最後にあったのは二、三ヶ月前のことでモロッコから帰国した
際にスペシャルブレンドを届けに来てくれたという。彼は結婚
する際に落ち着くとしていたが、旅好きは収まらず、結局私は
彼にとっての一番にはなれなかったと語る。

シラーの住所録から関係者を全て電話で当たってみるが容疑者
らしき人物は見つからなかった。

そんな中、
グランドセントラル駅で万引き事件が発生し、盗み
を働いたのがバージニア・ヘイズである事を聞く。
すぐにエリオットたちは駅へと向かいバージニアを保護する。
一緒にアナベラの元に連れて行き、シラーが亡くなった事を
語ると、バージニアはアナベラに対して敵意をむき出しにして、
全然相手にされなかった癖にと呟く。
母親は酒のボトルにしか
興味が無く
、父親とは母が酔っ払って暴力を振るい追い出した
事を告げ、バージニアは父親とは会っていたがここ10年迎え
を待っているのに全く会いに来てくれなくなったとの事だった。
夕べは自分は水泳クラブで泳いでいた事を告げ、列車で帰宅し
ようとしたが、乗り過ごしたのでずっと列車で旅をしていた
との事だった。
シラーはいつも小さなスーツケースを持っていたし、母はシラー
の事を世話を焼きたがっていたが、シラーは旅のことばかりだ
ったので母は嫉妬していたという。自由で子供にも縛られる
事のない彼の人生が羨ましかったのではないかとの事だった。
口から出てきた下着を見せると、その下着は母親のものだと語る。

ここ5年で7人の下宿人がアパートを間借りしていた事を知り、
その中でもこの界隈で今でも働いている
レコード店の店員から
話を聞きに行くことに・・・

--------------------------------------------------------

旅行好きで作家をしていたリチャード・シラーが殺害される。
口にはテープをしていて口の中に女性用の下着が入っていた事
から、SVUが動き出すが、被害者のことを尋ねると、誰もが道義
心のある紳士的な人だと告げ、恨みをもたれそうな人物ではない
事が分かる。

今回はエリオットとオリビアの性別やら家庭を持つ身と持たな
い身の二人の違いが捜査上で大きく運命を分けるような展開だ
った。
子供に対する性犯罪に関しては、アメリカらしく、もの凄い
拒絶感と憤りを感じるような感情的な対応で容疑者を取り調べる
所が有り、特に今回はバージニアが性的虐待を受けていたので
はないかとの疑いが出た途端に、エリオットが自分の娘の姿と
彼女の姿をダブらせ、冷静な目で捜査ができない状況が描かれた
格好だった。

家庭に収まるべき性格の人と、そうではない人というのが
この世には存在するのだろうし、家庭を放って旅をするくらい
ならばやはり家庭を持つべきではない事は明らか。

誰がバージニアの事を性的な目的のために近づいていたのか。
幼児虐待かと思わせて実際には、年上の男性を求める女性役
としてバージニアがその容疑をトムへとなすりつけようとして
いた格好だけど、体液や下着から検出されたDNAで全ては明ら
かになりそうな感じもする事件だったね。

マンチがかなり癖のある役で、下手に知識が豊富だから他の
職員も相手しづらそうだな。

トムの本名はスコットであり、トムは既に他界していたことで
弟のIDを偽造して使っていた。
児童に対する性的虐待の過去が有り、一度犯した罪から逃れら
れない苦しさが描かれた。マジメに更正していたので、これを
機会にまた変な方向に行かなければいいけどね。


アナベラ役のPatricia Richardsonはホワイトハウスでは
シーズン6と7に登場するシーラ・ブルックス役、
「ダナ&ルー〜リッテンハウス女性クリニック〜」では医師の
アンディ・キャンベル役を演じている。

アナベルの娘・バージニア役のLynn Collinsは、
「トゥルーブラッド」でドーン・グリーン役をはじめ、
映画「50回目のファースト・キス」「イルマーレ」
「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」などに出演している。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アビー・カーマイケル (Angie Harmon) A.D.A
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事

キャシー・ステイブラー (Isabel Gillies) エリオットの妻
モーリーン・ステイブラー (Erin Broderick) 長女
キャスリーン・ステイブラー (Holiday Segal) 次女
エリザベス・ステイブラー (Patricia Cook) 三女
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta) 長男
セレナ・ベンソン (Elizabeth Ashley) オリビアの母

バージニア・ヘイズ (Lynn Collins) 娘
トーマス・デイトン (John Dossett) アナベラの彼、元性犯罪者
ジョン・フリーマン (Henry Strozier) ダースト出版・編集長
--- (Lisa Tharps) Prosecuting Attorney
アナベラ・ヘイズ (Patricia Richardson) ダースト出版、母
エド・ソステック (William Westenberg) レコード店
ラムズデール (Marisa Redanty) 医師。バージニア自殺を診察
--- (Liza Lapira) Waitress。アナベラのアリバイを証言
アリソン・ログレコ (Annie Hubbard) 紅茶輸入業、シラーの元妻
パテル (Kamal Marayati) 駅の売店
ジミー・デルモナコ (Michael David Mantell) モーリーンの彼
--- (John Thrall Bush) Tourist。グランドセントラル駅にて
リチャード・シラー (Bruce Barney) 被害者、作家。42歳
--- (Roxanne Raja) Policewoman。冒頭で遺体をエリオットと見る

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

inserted by FC2 system