LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/

第11話 汚れた血 Bad Blood

脚本／Lisa Marie Petersen、Dawn DeNoon 監督／Michael Fields
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マンションの屋上で6階に住む住民・セス・ラングトン(21歳)
が顔面を空調設備に殴打されて殺される。陰部が露出しており、
鑑識によると顔、脚、口から精液が検出されているという。
その日3階でゲイによるパーティーが行われており、そこにセス
も参加していた。セスの父・ウィリアム・ラングトンはモラル
連合のトップで、同性愛者は治療すべきだと主張している人物
だという。

一方警察署ではこの日、健康保険の改善により、問診票を書か
されていた。マンチは遺伝子のパターンや家系図を調べさせる
ものだろうという。

被害者は午前1時頃屋上に行き殺されている事が判明。
被害者と加害者のものと思われる二種類の精液が検出されている
という。とりあえずパーティーの参加者のリストを調べろと
クレイゲンは指示する。今や10人に1人はゲイの世の中だという。
そんな中、問診票の欄にオリビアが記入していない事をマンチ
は指摘すると、エリオットはそれを止め、彼女の父親の話はする
なと忠告する。父親は母親をレイプした男だと初めて聞くマンチ。

11月22日(月)、モラル連合へ。
秘書のスティーブン・ヘイルに頼みウィリアムから事情を聞く
為通してもらう。ウィリアムによると息子は同性愛者などでは
ないとし、単なる反抗期だったのだという。セスは混乱して
おり、自分は助けるために施設にも入れて二ヶ月のプログラム
を受けて出てきたばかりだという。

一方パーティーの参加者から話を聞く。
ボブは元スタジオ・54のバーテンダーをしていた。ジェラルド
によると、ジムでセスの事を何度か見かけた事があるという。
パーティーの日はブロンドの男から逃げていたとの事。廊下で
言い争いになった後に、一人ビールを片手にバルコニーに居た
という。
このマンションを管理する、ロレインとジェシー夫妻に話を
聞く。
するとその日は何件かパーティーが五月蠅いと苦情が来たので
11時頃ジェシーが注意しに行ったという。部屋の中には入って
いないとのこと。ブロンドの男が乗り込んで来たとし、大きな
車に乗って帰宅していったという。

マンチはオリビアの元に行くと、先ほどの父親の件を謝罪する。

一方カーサービスからマンションを訪れたブロンドの男性は
スティーブン・ヘイルである事を聞く。

11月23日(火)、ヘイルの家へ。
セスの事を聞きに行こうとするが、ヘイルには妻子の居る身
だった。ヘイルがゲイだと思っていたオリビアとエリオットは
カモフラージュの家庭なのかと疑う。
しかしヘイルによると監視するのが自分の役目で、過去ギンブ
リッチ下院議員も姉にレズビアンが居るだけでマスコミに叩か
れていたので、ウィリアムに頼まれていたという。しかし事情
聴取するマンチは、下院議員は姉の件で攻撃されたのではない
と熱くなって語り始める。
仕方なくキャシディがヘイルから話を聞く事になる。
するとあの日はセスに説得しに行っただけだが、セスからは
放って置いてくれと言われただけの事で、12時半には自宅に
戻っているとの事。ヘイルはゲイではない事が証明される。

セスは日記を付けていたが、日記には今回パーティーに出席した
人物の事が一人も書かれていなかった。
仕方なくパーティー出席者に片っ端から当たる事にする。
話を聞いていくと当日アンドレ・ラズニックと一番親しそうに
話していた事を知る。彼から話を聞くと、私とセスでは20歳
以上離れていて、身の上話を聞いていただけだという。トイレ
に気分を落ち着かせるために席を立ったらその間に彼は居なく
なっていたという。アンドレは出席者の一人がビデオカメラを回して
いたという事を証言する。

カメラを回していたのはロッシー議員の恋人・ジョー・バンド
リーニだった。彼はエリオットらと同じく制服警官だった。
ジョーはVTRの公開を拒否し、仕事と私生活は区別しているので
誰にもゲイの事は話していないのでVTRの提出は困るという。
ばれないようにするとするが・・・

11月23日(火)、55分署。
マンチはオリビアの母親・セレナ・ベンソンのレイプ事件に
ついて当時の警察官から話を聞こうとするが、コンクン刑事
は既に他界していた。当時の捜査メモにはCKを逮捕と書かれて
おり、カード・カドラックと呼ばれるレイプ容疑犯の逮捕の
件について書かれていた。マンチは、その人物が犯人の特徴
と似ているのではないかと推察する。
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■被害者はゲイ

性犯罪と言っても常に女性が被害者ではなく、男性側被害者も
居るという事が描かれる。
クレイゲンの言っていた10人に1人はゲイだとする統計は本当
なのだろうか?
今回は出てくる人物の誰がゲイなのか気になる物が有ったな。

■家族・兄弟の葛藤

結論から言うと今回は兄弟の葛藤が殺人事件に発展してしまう
事になった。ガンサー家は両親も犯罪者で刑務所に出入り
している状態。そして兄のレイも15歳の頃からレイプ犯として
捕まり釈放を繰り返している人物。
唯一まともなのが弟のジェシーだが・・・

■犯罪を犯すのは遺伝子なのか、それとも環境なのか。

今回はオリビアの件が複雑に絡んでくる内容だった。
特にオリビアの場合、父親がレイプ犯であり、その子供と
いう立場上、遺伝子のことを言われるとかなり本人も心に
響く物が有るのだろう。
マンチが今回オリビアの事情を知って捜査し始めるも、犯人
は依然として捕まらず。生存しているのかどうかも分からない
けど、性犯罪者であるならば、DNAのデータベースを調べれば
捕まっているかどうかは分かりそうな気もするね。

■ゲイの子を持つ父親

親子関係に関して、今回は象徴的に描かれた。
被害者のセスの父親は息子の性的指向は変えられると思ってい
る様で、ゲイの存在は神に対する罪だと思っている様な人物。

ガンサー家は、なんと父親が息子達たちを性的虐待していた
とする過去が有り、その結果心にキズを背負ってしまった様だ。

怒りの矛先をレイが父親ではなく弟に向けている辺りがなんと
も皮肉。嘘の証言をしてしまった事が相当響いているようだ。

■RFLP検査、PCR検査

どちらともDNA検査。ただPCR検査がポリメラーゼを使って
遺伝子を増幅させる簡易検査なのに対して、RFLP検査は10億分
の1の証拠まで割り出せるものだという。
今回PCR検査によって、犯人は兄のレイではないかとされたが
最終的には弟の方が犯人だと特定されていく。

■オリビアの母の件が詳細に描かれた

図書館の帰りに襲われたとするオリビアの母・セレナ。
彼女が調査するために、その日の行動の足跡を辿っていくもの
が有った。窓から覗いている男性を見て何故犯人ではないと
感じたのだろうか?