LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/

第12話 ロシアの愛の詩 Russian Love Poem

脚本／Eva Nagorski 監督／Rick Rosenthal
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クリスティーナとエミリーはパーティーから帰宅すると、夫
のアンドリューを探す。すると室内で黒いボンデージを着せら
れたまま、肛門にバナナを突っ込まれた状態で絞殺されて
亡くなっていた。

すぐにSVUの捜査官たちが調査する。
夫人によると、パーティーから帰宅する前に一人暮らしをして
いる息子のアダムの家に彼を車で送って帰宅したら夫が殺害
されているのを発見したという。終日娘のエミリーと行動を
共にしていたというクリスティーナ。エミリーから話を聞くと
エミリーは母親のことが嫌いで一緒に居たくないという。
夫が数々の浮気をしているにもかかわらず、アンドリュー・
ハーリン夫人で居たいが為に離婚しなかったという。アンドリ
ューはとにかく性関係を持てれば男女問わない人物で、相手は
誰でも良かったのだという。夫にバナナアレルギーが有るの
だと聞かされる。
夫人のアリバイは確かに存在していた。
一億ドル以上の遺産が入るが、隠し事をしているようには見え
ないという。

9月6日(月)、ブル・ドーザーのアパートへ。
アンドリューと関係を持っていた人物の一人。キャシディは
何処かで見た事が有る人物だと感じていたが、本人からバナナ
のCMで見かけたのではないか?という。天職はポルノだと思って
いるという彼。アンドリューとはとっくに別れたとの事で、
逢えばセックスばかりで、互いに攻め役であり、ケチだった
ので関係は続かなかったとの事だった。

9月6日(月)、息子・アダムのアパートへ。
母親とは同じ車に三時間も乗っていたという。あの日は渋滞
だったとの事。父のことは好きだったが、自分の恋人にまで
父は手を出したという。恋人の名前は画家のベッキー・ソレン
ソン。ケンカする事もなく、父親にくれてあげたという。
ベッキーに確認すると、アダムは小さい男で父親のアンドリュー
は凄い人だったという。カーマ・スートラに出ていないような
事も色々と教えてくれた人だという。しかしアンドリューは
情熱的なことだが、すぐに飽きやすい人で、二週間で別れた
との事だった。女性は一時の相手だと思っている様だという。
エリオットは写真を見せると、チャーリー・ポーと一緒に居る
のを見た事が有るという。

チャーリーはボート係の男だった。
話を聞くと自分はストレートで妻子持ちだという。しかし
教育費のために何度か誘われ寝た事が有ったという。ボンデー
ジを時々着せられて、一方的に縛られたとの事だった。

調べた結果、みんながシロだと分かる。
しかしアンドリューは50歳を過ぎているのに、絶倫な姿に
驚く。男性よりも女性の為に金を使っていたとして、ランジェ
リーに年間4万ドルも使った形跡が有るとのことだった。

そんな中被害者の見つかった書斎から指紋が検出され、
ロシア人のソーニャ・ピエトロビッチのものだと判明する。
アメリカに来て3年、グリーンカードの持ち主だった。

9月7日(火)、ソーニャが働くサウナへ。
経営者のイゴールによると、彼女は今はビクターが経営する
エクスタシーと呼ばれるスパで働いているという。折角雇った
のに、男性に奪われたとの事。本物の商売女は滅多に恋するこ
とはないが、ソーニャは惚れていたみたいだという。
サウナには、ロシア人ビジネスマンが女性をはびこらせて、
そして有名なバイオリニストに音楽を演奏させている姿が有った。

9月7日(火)、エクスタシー・スパへ。
ソーニャは既に辞めている事を聞く。従業員のナターシャと
仲が良かったとの事で話を聞くと、彼女はマフィアの彼・ユー
リが後ろ盾になっていたという。アンドリューとの関係を尋ねる
と、彼は女性を取っ替え引っ替えしていたという。
有るときソーニャと共にナイトクラブの歌手のオーディション
に行ったが、私の方が歌は上手いのに、ユーリと寝た彼女が
採用されたので、それ以降気まずくなっている事を知る。

9月7日(火)、モスクワレストランへ。
ソーニャがそこで働いていた。アンドリューとの事を聞くと、
ソーニャは、あの家で働いているメイドの女性が、その日
変わりに掃除をしに来て欲しいと言われたので掃除に出かけた
だけだという。女性の名前はカーチャで、掃除したのは昼間で
夜にはここに居たとの事だった。カーチャはアンドリューと
寝ていたのか?と問うが知らないという。カーチャと話したい
ので、見かけたら署に来るよう言って欲しいという。
しかしハーリン家に確認するとカーチャという女性は知らず、
また雇っているのは平日だけだと知り、ソーニャが嘘をついて
いる事を知る。
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■アメリカvsロシアの価値観

どれも各国を代表する価値観って訳ではないけど、そういう性格が
見られるキャラクターが特異な事件を起こしたという感じの内容
だった。売春婦を眺める視線、移民に対する現状、過度の資本主義
社会がもたらした問題点など、色んな問題が散りばめられていそうな
物語だ。

■富豪の変態的性癖の持ち主が殺される

男女両刀遣いの男性・アンドリューが殺害された。
視線にして1億ドル以上有るということで、もはや何でも金で
買う事が出来る立場の人間。

妻は夫の浮気を知りながらも、黙認している様だ。

■ロシア人売春婦が絡んでくる事件

なんだかあんまり面白くなかったのは、ロシア人売春婦が絡んで
きた物語だったからだろうか。
ロシアの売春婦は、男性を輝かせる存在だとして、評価されて
いる部分も有るようだ。

ロシアンマフィアが関与する物語なのか。
それとも嫉妬心が絡んでくる物語なのか。

■マンチ、ロシア語が話せる

またマンチが都合良くロシア語を通訳していくのかとか思ったけど
きちんと通訳している姿が有ったのは驚き。それよりも何処でロシア
語なんて習ったのだろうか?

■男も女も入り交じり

あまりに性が乱れてくると、単純に女性と関係するだけでは
飽き足らなくなるのだろうか。男性にまで手を出していると
いう辺り考えられない。

男性と関係を持っていたのは、ブル・ドーザーとチャーリー・
ポーという人物だったけど、どっちも害のなさそうな人たち
だった。

■ロシア人の絆

狭いコミュニティなので協力は欠かせないもの。
仲間の存在は絶対的な姿が有るのだろうけど、売春婦たちは
生きるためには必死という事も有って、裏切り出し抜けなど
が渦を巻いているのかな。ロシアンマフィア絡みだと、必ず口を
割れないような縛りが存在するけど、そんな狭いコミュニティーが
関係しているのだろうけど、今回マフィアの影こそ有った物の
イマイチ何処まで関与しているのか分からなかったな。
あの謎のビジネスマンがマフィアだったりするのかな。

自由の国のハズなのに、アメリカでは生きていくのが難しい
とする辺り皮肉ではあるね。

■ロシアンルーレット

実は最後に犯人にロシアンルーレットをさせたいが為に
演出された話なのではないかと思わせる部分も有った。
女性の為に尽くした男性の物語だけど、イマイチ理解出来ない
所も多かったかな。ドストエフスキーの「罪と罰」を一部なぞって
いるような物語構成だったのだろうか。