LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit)

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





第21話 終わらないピアノの調べ Nocturne

脚本/Wendy West
監督/Jean de Segonzac
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新しく店を出した写真店から連絡が入る。
セルフ形式の店が潰れた為に現像に来たラリー・ホルトが持っ
て来たフィルム写真の中に少年の写真があるというものだった。
明らかに大人がポージングさせたもので、写真には酒のボトル
も写っていた事も有り、写真を確認するエリオットとオリビア
は、
児童保護違反、性的虐待の可能性があると告げる。しかし
明確な証拠ではない事から監視しようとするが、その時現像を
取りに来たホルトと出くわしてしまう。仕方なく署に連れていき
事情を聞く。しかしクレイゲンや検事補も勇み足だとし、これ
では令状も取れないという。しかし今家宅捜索をしなければ
写真などを処分されかねないとして対応に困る。
ラリーはピアノの教師をしていて、写っているのは生徒の一人
だった。明らかに児童性愛者だとするが、そんな中、ラリーが
雇う弁護士が来て、押収したホルトの家の鍵などを返却するよ
う求めてくる。何故鍵が必要なのかという問いかけに、犬に
餌を与える為だという。
しかし警察はホルトの住むアパートを閉鎖。
ビル全体がホルトの所有だと分かる。ホルトの息子が中に入ろう
とするが制服警官はそれを制する。
こんな貧困街に白人の金持ちが住んでいること、そして都合の
良い事に小学校の目の前にアパートを構えている
ことなど違和感
が有った。

エリオットたちは小学校の周りでホルトの事を聞き込みする。
生徒の一人ジョナサンから話を聞くと、背筋が悪いとして時々
背中を触れられることはあるが、他の生徒にも同様の事をして
いるという。レッスンの時にはいつもスナップ写真だとして
写真を撮られるとするが、ジョナサンはあるとき楽譜の中から
裸の男の子の写ったアルバムを見つけた事が有るという。
それを聞いたクレイゲンや地方検事補は、急いで令状を取ろう
という事になる。

2月3日(木)、ロスマン判事の下へ。令状・押収の許可をもらう。
夜に捜査するというのは例外でもあるが、緊急を要するとして
許可をもらう。レッスン室にはすぐに子供達のアルバムが発見
され、
更に隠し部屋には大量のビデオテープが発見される。

すぐにケビン・ベック判事の下で起訴出来るかどうかの審問が
行われ、児童福祉法違反、性的虐待、性的行為の助長、
わいせつ写真43枚とVTRが157本見つかった事を報告すると、
ベック判事は仮釈放を却下する。

捜査官達はVTRを検証する。
エバン少年が写ったVTRは日付によると13年も前に撮影された
ものだと分かる。一体何人の被害者が居るのかと。恐らく50人
から100人は居るのではないかと。しかし虐待容疑で立件するに
は被害者を見つけて届けが出されない限り難しいという。
そこでVTRに写っているエバンを捜すことになる。
なんとVTRを見ているとエバンは13年前からずっと成長記録の
ように虐待されたVTRが撮影されている事が判明する。

エバンのことやホルトの事について聞き込みするが、意外にも
ホルトを悪く言う人は居なかった。ビデオ店の主人も息子は
無料でピアノレッスンをしてくれたという。何か有ったら親に
言うはずだが別に話を聞いていないという。ホルトは子供達に
自信を持たせてくれるのだという。ピアノで成功を収めた
イ・ブズマーノ
もホルトの教え子の一人で、希望を持たせて
人生を変えてくれるのだという。
聞き込みした結果、ここの人たちは日々の生活で手一杯の為
に子供に構う時間が無いこと。そしてもしも事を荒立てると
親の責任にされると考えていて、口をつぐんでいるのだろうと
語る。

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■写真店からの密告

日本ではフィルムを現像に出すと無条件に戻ってくるのでは
ない、日本の法に触れる現像はしてくれない。
通報されるかどうかは分からないけど、その部分だけ現像無し
という事になる。

■性的虐待よりもひどい生活環境

親が子供に無関係であったり、逆に無料でピアノを教えてくれる
優しい白人男と言うことで、疑う人は居なかったのだろうか。
虐待を受けなくてもジャンキーになったり刑務所行きの人物が
多いと言うことで、今回の案件はかなり微妙に感じる所もあった。

■あんまり虐待に見えなかった

テレビの放映上実際の行為を移すことが出来ないのである程度
仕方がないとは思うんだけどね。目を覆うようなシーンがVTRに
写っていたのかという感じに見えなかったのは感情移入を難しく
させた。マンチとかVTRを見続けて大変だったし、エリオットも
子供たちが居る手前相変わらず幼児を狙った犯罪は過敏になる。

■被害者が被害者意識を持たない

悪夢として被害者がその状況を封印してしまっているのだろうか。
たくさん居るであろう被害者が殆ど居ない。
結局ドラマはエバン頼み。
そのエバンもホルトにそそのかされてジョナサンに同様の事を
していたけど、ホルトに言われなければそんな行動には移さない
訳だし、なんとか見逃してあげてほしい所だけど、被害者の家族
としてはそうも言ってられないんだろうね。

■行き場のないエバン

母親も殆どネグレスト状態。
しかしエバンはジュリアードから合格通知をもらっていたみたい
だとつらい所だったね。

■反省していない犯人

最長の量刑115年の罪で服役。
38年が仮釈放の申請が出来るとするが、ホルトは既に60歳。
エバンとしては一応恩師なので、裁判所での証言を後悔している
一面はあるのか?

■ステイブラー家の人たち久しぶり

小児関係の性犯罪ということで、ステイブラー家の子供達も
今回登場。子供の事件になるとやたらと神経質になるのが
ステイブラーだ。そして今回はマンチも随分変態VTRを見続けて
いたので精神的にヤバかった。
元々マンチはボルチモアで殺人課に所属していた刑事のようで
辞めてからこっちに来たみたいだけど、殺人課よりも性犯罪課
の方が厳しいような事を口にしていたね。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アビー・カーマイケル (Angie Harmon) A.D.A 検事補
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事

キャシー・ステイブラー (Isabel Gillies) エリオットの妻
モーリーン・ステイブラー (Erin Broderick) 長女
キャスリーン・ステイブラー (Holiday Segal) 次女
エリザベス・ステイブラー (Patricia Cook) 三女
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta) 長男
セレナ・ベンソン (Elizabeth Ashley) オリビアの母

エバン (Wilson Jermaine Heredia)
--- (John Benjamin Hickey) Assistant District Attorney
パメラ・ミゼナー (Carole Shelley) 判事
ラリー・ホルト (Kent Broadhurst) 被告
ジョナサン (Marc John Jefferies) ピアノ教室生徒
ラリー・ホルトJr. (Alex Draper) ラリーの家に入るのを止められる
エバンの母 (Nancy Ticotin) エバンを放置している
オスロー (Tibor Feldman)
ケビン・ベック (Peter Francis James) 判事
--- (Dennis Paladino) Video Store Owner
ジョナサンの父 (Joseph Edward)
--- (Tanya Alexander) Single Mom
8歳の頃のエバン (Julian Michael Caiazzo)
リッキー (Greg Esposito) ジャンキー
タイラー・キャンベル (Brian Guzman)
--- (Robert Jason Jackson) Grocer
--- (Bruce Birns) P.D. Lawyer
--- (Steven Lee Merkel) Clerk
15歳の頃のエバン (Anton Nadler)
トゥリア (Jerry D. O'Donnell) 刑事
ロスマン (Barbara Tirrell) 判事、令状をもらう
--- (Ray Wineteer) Victims Neighbor

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