LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





第1話 抹殺された過去 Wrong Is Right

脚本/David J. Burke、Jeff Eckerle
監督/Ted Kotcheff
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モーリーンライアンは水着姿で海辺で楽しそうに話し合って
いた。そんな中、父・エリオットが娘を迎えに来る。
彼氏なのか?と問うと、来年大学院にいく人で友達だという。
車で帰宅する際、娘の腕にタトゥーが有るのを見て指摘する。
父さんにもタトゥーが有るでしょと告げると、俺のものは18歳
の時に入れたものだという。娘はタトゥーではなくヘナと呼ば
れるものなので洗えば流せるものだと語る。娘はまるで尋問の
ように語りかける父にウンザリする。

そんな中、警察車両が砂浜で何か行動を起こしているのを目に
する。エリオットは娘に対して窓を閉めてしっかりとロックし
た状態で車の中に居ろと指示して、エリオットは警察官に
近づく。
毛布にくるまれた遺体が焼かれているので、消火活動
をしていたのである。毛布を捲ると男性・アンドリュー・クロ
フト(42歳)
の遺体で燃やされていたのは、その男性の股だと
分かる。その遺体を車にいるハズのモーリーンは目にして悲鳴
をあげるのだった。

クレイゲンは
モリス委員会に招聘される。
委員会は
クレイゲンの部下には目に余る行動を取る刑事が
いる
という。容疑者だと分かってもセックスをしていたり、
容疑者に殺意を抱く者がいるとして、監督者としてクレイゲン
に責任が有ると問われる。クレイゲンはカウセラーから情報が
流れた事を知って、鑑定の結果は極秘であり、医師には守秘義務
が有るハズだとして非難するが、委員会としては
ジェフリーズ
とステイブラーに再鑑定
を行い、報告させるよう告げる。
またSVU担当の地方検事補に新たにキャボットを担当させる事を
告げる。
キャボットはクレイゲンに仲良くしましょうとするが、クレイ
ゲンは彼女を不審に思っていた。私は素行問題とは無関係だ
と語る。

そんな中、SVU内では現場の刑事たちが次々と異動している事が
話題に上がっていた。マンチは馬鹿げたことだとし、犯罪は
増えているのに、人人は強い刑事を憎んでいるのだという。

クレイゲンは署に戻ると、ジェフリーズには現場に出ないよう
告げ、報告書を提出するよう告げる。デスクワークなのかと
いうジェフリーズ。
マンチは場違いな服で出勤してくるエリオットの姿を見て、
指摘すると、帰りがけに焼かれた遺体の消火活動に手伝いその
まま足を運んだ事を告げる。
頭を銃で撃たれて、股ぐらを
燃やされていた遺体
だと語る。被害者の自宅である
ウェストサ
イド
で撃たれたものだと語る。

エリオットもクレイゲンのオフィスに呼ばれる。
主任はエリオットに容疑者に対する殺意を話す奴などいるか
として、下手をすれば首になるのだと語る。エリオットは私の
妄想の詮索よりも寧ろ委員会は悪徳警察を一掃すべきだと非難
する。

9月11日・月曜日・被害者宅
アンドリューの自宅を調べる。現場に先乗りしていたオリビア
から現状を報告される。被害者の車が無くなっていること。
一ヶ月半前に被害者は
軍需企業RV社に転職していること。
息子のマイケルが居るが聞き込みによると絶えず喧嘩していた
ようで、その息子が居なくなっていること。
マッカーサー校
通っていたが、今は在籍していないのだという。

マイケルが通っている学校である
アダムス校に行き、シャイダー
指導員
から話を聞く。被害者の彼はマイケルの父親ではなく
後見人だという。実の両親の事は知らないが、マイケル本人は
ベルギーで産まれたのだという。成績は比較的良かったが、
付き合っている連中は不良仲間のジェイソン・スローンであり
問題だという。何かに悩んでいる様だったとのことだった。
エリオットたちはジェイソンにマイケルの事を尋ねると、
アンドリューは変態だとし、マイケルの事を殴っていたのだと
いう。マイケルはよく女性と電話しているのを見たとの事だった。

9月11日・月曜日・RV社
ジェフリーズとマンチは経営者のクレイグ・プリンス警備責
任者のラルフ・ノーブル
に遭う。すると被害者に私物などの
資料をまとめて置いたという。マンチは色々と質問するが殆ど
が機密だとして教えてもらえなかった。仕事の担当は
誘導装置の
分析
をしているとだけ聞き、それ以外は極秘との事だった。
マンチは署に戻って資料を精査するが、殆どの資料が黒く
塗りつぶしてあり読むことが出来なかった。
国家機密扱いされて
おり、それが容認される会社でも有った。
マンチは仕方なく情報屋と接触してクレイグやノーブルについて
尋ねると、クレイグは不正リベートしている疑いが有り、監視
対象になっているとのこと。ノーブルはベトナム戦争で何度も
勲章を受けた兵士だった事を聞く。アンドリューはミサイルの
誘導装置の権威として扱われており、彼の記録を抹消したのは
国防省や国家安全保障局だと語る。

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海岸にいるモーリーンを迎えに行くエリオットは帰宅の最中に
車を走らせていると、砂浜で消火活動している警察官たちを
見て手伝う事に。被害者の男性は頭を銃弾によって打ち抜かれ、
股ぐらを燃やされていた事から、典型的な性的犯罪を示唆
しているものだとして捜査を開始する。

シーズン1から托されたネタとして、SVUでは1年おきに精神鑑定
をすることになったという事と、それに伴い一人脱落者が出る
のが誰かという事だった。
冒頭の委員会の聴取で指摘されていたのが、ジェフリーズと
エリオット。警告だけかと思ったら、ジェフリーズが降板と
なってしまった。シーズン2では3つのエピソード(1話、7話、
16話)
に登場するようだけど、後任は男性刑事フィン・ICE-Tが
加わることになったことで、男臭いドラマがより男性色の強い
構成になってしまった。
NCIS:LAのLL COOL Jと言い、ICE-Tと言い、ヒップホップの
歌手が刑事ドラマに配置されることが多いね。

そして残念なのが本家LAW & ORDERシリーズで登場している
地方検事補のアビー役のAngie HarmonもSVUではシーズン1のみ
の出演。最近放送していたリゾーリ&アイルズのリゾーリ
役を演じている彼女だけど、その後任としてアレックスと
いう地方検事補が担当することになった。

一番目を引いたのは、オリビア髪切った?(タモリさん調で)って
ところかな。
エリオットの家庭の姿が描かれるのも久しぶりで、娘のモーリーン
を展開に絡ませる辺りは、ちょっぴり期待感も有るシーズン2の
スタートだった。
随分長女は大きくなっている感じで、大抵このポジションに居る
刑事キャラの家庭は崩壊している事が多いけど、ステイブラー
家はしっかりとしたコミュニケーションは取れている感じ。
エリオット自身の小児性愛者を憎む性格が、過剰に働かねば
良いのかなと思うところもある。夢ではよくそんな犯罪者の
口の中に銃口を突きつけて殺す光景を見るとの発言が有ったの
で精神的にどれだけ正常にこなしていけるのかにかかっている
のだろう。

事件自体は・・・
初回は虐待・小児性愛者が犯人であり被害者だったという事件。
国防に重要な役割を果たす技術者が国によって前歴を隠匿され
るという展開で、情報の開示には国によって守られている事から
厄介な案件となった。
検事補のアレックスが早速コネを使ってビル・ハリマン判事を
経由して令状を取るシーンが描かれた。今後ともに活躍が
期待されるキャラクターであり、クレイゲンとの駆け引きは
楽しみなものがある。

マンチはお抱えの情報筋から国防省によって守られている
RV社の実体を聞くこととなった。
被害者の男性だけでなく、経営者の男・クレイグまでもが
小児性愛者だったということから、一体どんな会社何だかと
いう感じだけど、マンチが多数の勲章を持つ愛国心溢れる
元兵士の男性でRV社の警備主任の男性・ノーブルの正義感に
訴えるという辺りがなかなか上手く出来ていた。

最終的にはクレイゲンの主張が光る。
現場での異常な犯罪に対して、正常な精神状態を保っている
刑事たちの心労を訴える辺りは、主任としての風格を備えて
いた。

また娘からヒントを得て、事件を解決していくというのも刑事
ドラマでは定番だけど、上手い事出来ていたね。

守秘義務を無視するカウンセラー役には、クローザー
でポープ役のJ.K. Simmons。心持ち「クローザー」の頃と比べる
とほっそりしていた。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事
アレクサンドラ・カボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュチュオラ (Ice-T) "フィン" 刑事

キャシー・ステイブラー (Isabel Gillies) エリオットの妻
モーリーン・ステイブラー (Erin Broderick) 長女
キャスリーン・ステイブラー (Holiday Segal) 次女
エリザベス・ステイブラー (Patricia Cook) 三女
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta) 長男
セレナ・ベンソン (Elizabeth Ashley) オリビアの母

マイケル・ゴードン (Adam Kaufman) アダムス高校・学生
クレイグ・プリンス (Gerry Bamman) RV社・軍需企業
ライル・モリス (John Driver) Police Commissioner
ダニー・バレル (Paul Wesley) マイケルの友達
テイラー (Lance Reddick) 法医学者、法廷で証言する
ジェイソン・スローン (Nathan Wetherington) 不良仲間
エミール・スコダ (J.K. Simmons) カウンセラー
--- (John Doman) Munch's Informant
デニース・サンドラー (Laura Regan) マイケルの彼女
--- (Lauren Kressel) Student
ディエツ (Michael X. Martin) 校長
--- (Christopher Wynkoop) Local Police Officer
ラルフ・ノーブル (Geoffrey Ewing) RV社・警備主任
シャイダー (Denise Burse) 学校・指導員
ライアン・ウィザースプーン (Albert Bigelow) モーリーンの男友達
--- (Suzanne Grodner) Teacher
--- (Michael Hollick) Coach
エイセンドラス (T.J. Kenneally) PD
--- (John P. McGinty) Policeman
--- (Elizabeth Martin) School Secretary
--- (Curtis Holbrook) Student
アンドリュー・クロフト / ジョージ・カジンスキー () 被害者・42歳

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