LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2 http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/

Oct. 27, 2000
第2話 ねじれた栄誉 Honor

脚本／Jonathan Greene、Robert F. Campbell
監督／Alan Metzger
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半裸で胸と陰部から出血し呻いているという通報を受けて
救急隊が公園へとやってくる。被害者の女性は顔を酷く殴られ
て居り左胸には深い傷で刺されていた。レイプした痕に、石
を投げつけられた跡が有り、凶器は見つからなかった。酔っ払いに
よる仕業なのか。何か若者のパーティーでも有って、そこで
悪のりして女性を襲ったのではないかという犯行にも思われる。
オリビアは救急車に同乗していく。

被害者は20歳代女性としか分からなかった。
現在池をさらって凶器を捜しているという。身分証などはなく
アラブ語で何かうわごとを話していたとのこと。危篤状態で
話をする事も出来なかった。
毛や精液、あざ、処女膜からの出血が確認されているとのこと。
女性の捜索届が出ていないか、そして公園の管轄者かせ話を
聞いて何かトラブルが無いかを探れという。
管轄者の刑事に話を聞くと、30年間で最小の犯罪発生率で、
組織犯罪は皆無だという。集団暴行などあり得ないとするが、
刑事の部下は上司が居ない所で、委員会を意識して嘘を付いて
いるとし、最近でもバイクに乗った学生グループがスリを働いた
り、若い女性を脅しているのだという。そのグループのリーダー
を先週逮捕したとのこと。

9月19日(火)、クリス家へ。
息子のクリスに話をしたい事を告げるが、父親のデビッドは
弁護士を通して話をしてくれという。オリエットとオリビア
は令状を取って刑事にガサ入れさせる事も出来るとして揺さぶり
をかけるが、弁護士を通せと言われる。
仕方なく弁護士同伴でクリスから話を聞く。クリス(15歳)は
先週子連れで散歩中の女性を脅して捕まっていた。
アリバイを問うとネットサーフィンしていたという。自分は
女性を見るのは先だが暴行は嫌いだという。

ラボに行き検死結果を聞く。
体内のDNAは一人だという。失血が酷い割には現場に血だまり
が少ない人を指摘。両足と性器、そして血液中と服に白い綿
が検出され下着を着けていない状態だったという。刺された
のはレイプさてから8時間後だというエリザベス。
岩からは血痕が見つかっているが被害者のものではないとの
事。被害者が着ていた服はハンフォード大学のロゴ入りなので
そこで話を聞けば何か分かるのではないかという。

9月20日(水)、ハンフォード大。
学生課で顔写真を調べた所、被害者はナフィーサ・アミル(23歳)
でジャーナリズムを専攻していた生徒だという。イーストビレッ
ジに住んでおり、アフガニスタン出身で、緊急連絡先はダウド
タルジになっているという。

マンチとフィンはタルジのアパートを尋ねる。
すると既にタルジは引っ越しした後で自分はデビッド・ハムド
だという。女性の写真を見せるが見たことが無いとのこと。
先週から自分はここに住み始めたのだという。顔にケガが有る
事が気になるが、デビッドは会議に遅れるとしてアパートから
出て行ってしまう。

教師の女性からアミルについて尋ねると、彼女はとてもマジメ
な生徒で無断で休むことなどあり得ないという。彼女がアフガニ
スタンから逃亡ではなくアメリカに来たのであれば家族一緒の
ハズだという。アフガニスタンでは女性は一人で外出も出来ない
程で、アメリカの自由に驚いていたとのこと。彼女と仲が
良くしていたアネットならば何か知っているのではないかという。
アネットに話を聞くと昨日の講義で有ったという。何かトラブル
を抱えている様子はなかったか尋ねると、寧ろその逆で最近の
彼女は楽しそうだったとのこと。多分彼氏が居たのかも知れない
が話をしてくれなかったという。父親がアフガニスタンの外交官
で、彼氏の存在を知られると監視させられるもので、父親は凄い
支配魔だったという。いつも民族衣装を着せられていたが、
学校のロッカーで着替えていたとのこと。
中東出身の教授・フセイニに相談していたという。
ロッカーを調べると、確かに男性と写っている写真が見つかる。

9月29日(水)、アミル家へ。
両親に話を聞く。すると父のサレは無分別な娘だとし、危篤
している事を聞いてもまるで動じなかった。伝統と家族に背を
背けた人物だとし、娘の事は諦め、息子のジャリールが居る
事を告げる。娘がああなったのも自業自得だろうとし、夫ではな
い男と寝るのは祖国では許されない行為だという。家族の恥で
有り祖国ならば断首だという。

署に戻りみんなで捜査の報告をする。
するとマンチとフィンはオリビアたちが持っていたナフィーサ
のボーイフレンドの写真の男をを先ほどアパートで見かけたという。
彼はデビッドと名乗っていたと。アパートから帰宅する彼を
捕まえて色々と尋ねると、彼はダウド・タルジ(31歳)だと判明
する。

9月22日(金)・裁判所
・再勾留を求める
・教授から話を聞く
・タルジから事情を聞く
・被害者にぶつけた石から2つのDNA・被害者のアレルと類似
・飛行機で息子を逮捕

10月26日(木)・リデノール判事
・被告側弁護士は精神疾患を主張。

10月27日(金)・更生施設
・容疑者のジャリールから話を聞く。

11月1日(水)・最高裁審理
・マンチ、教授を召喚、法廷で論争
・名誉を失う事は祖国では生きていけない

11月2日(木)・アミル家
・母が殺害され、父は逃亡
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中東系の女性が殺害される。
調べていくウチに学生だと判明し、レイプされたと思われて
いた被害者だが、実際には交際相手がいて結婚しようとして
いた事が分かる。しかし女性の出身国であるアフガニスタン
では根深い女性蔑視の風習があり、被害者の女性ナフィーサ
も故郷の風習によって殺害された事を知る。

容疑者の精神鑑定云々と言っていたけど、確かに目の前で起きて
いる事は尋常ではないと感じさせものが有り、お国の違いによる
文化の差というものの難しさを思い知らされるエピソードだった。

どの文化でも家族を一番大事にするものなのかなと思っている
けど、例外は何処にでもあるようだ。
メンツの方が家族の命よりも優先されるという辺りが、最早
次元が違いすぎていて理解が出来ない。実の娘を父親が殺害し
息子に殺害を命じて家族の前で殺害するというのだから驚きだ。

幼いときに祖父が叔母を殺害するのを目の前で見せられたと
したけど、人の命をなんだと思っているのだろうね。

コーランの解釈にはそんな事は書かれておらず、人は平等である
事を唱えているにもかかわらず、何故か人々は信仰している
ものを曲解してしまう。

タリバンとかアルカイダ、ガザ地区、などアメリカ同時多発テロ
の影響でこの組織の名前も随分と有名になってしまったけど、
このドラマの凄い所は、アメリカ同時多発テロが起きる2001年
9月11日のほぼ一年前に放送された内容だという事だ。

母親だけは娘の命の大切さを感じていた様で、警察も保護する
事を約束していたのに、何故こうもあっさりと殺害されてしまう
のか理解出来ないもどかしさが有った。

やたらと被告の弁護士がイスラム教なりその土地の風習に詳し
い弁護士だったけど、どんなに体の良い言葉で言い繕っても
精査するのはアメリカ人の陪審員だし、これを無罪とするのは
流石に無いだろうという感じ。

決め手として検事が、罪に気がついていたからこそ飛行機
で逃げようとしていたのではないかとする辺りが決定的だった
感じだね。