LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2 http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/

Nov. 3, 2000
第3話 悪夢に終止符を 2 Closure: Part 2

脚本／Wendy West
監督／Jean de Segonzac
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911には色んな電話がなる。そんな中でブルックリン通りの西
88丁目でレイプが起きているとして電話が鳴る。
すぐに現場に警察官が駆け付けるが、電話からはそれ以上の手
がかりはなく、この界隈のアパートの部屋を一件ずつ回るしか
ないという。そんな中、被害者がローリだとして、被害者が
浴槽で泣いていて出てこないとする警察官がやってくる。
オリビアが説得すると、ローリは汚いからこないでとして、
なかなか容易には近づけなかった。なんとか説得しながらも、
女性に一人近づく。すると身体に付いたものを完全に洗い流し
たいというローリに対して、もう十分綺麗になったので大丈夫
だとして保護する。犯人は行為の最中に"快感だろう?"とずっと
言っていたとのこと。それを聞くと、被害者がブロンドで小型
だとすることで、またしてもケネス・クリアリーだという。
しかし上司のクレイゲンは前回の容疑の疑いを持ったのが一年
前だとして、気のせいではないのかとするが、非常階段から
侵入する手口、行為中に快感だろうと投げかける言葉、そして
行為が終わると被害者をフロで洗い流して宝石を奪うなど、
まさにケネスの仕業だという。

ローリから話を聞くと窓を開けて寝ていた事を告げ、終わると
バスルームに連れて行かれたという。顔は着ていた服で覆い隠
されていたので見ていないのだという。現場から証拠が採取
されなかった。しかし容疑者はサイレンの音で逃げている事か
ら被害者本人が通報したモノでは無く、別に目撃者が居るのだ
と気がつく。

10月23日(月)・911局。
交換士から当時の通話記録を聞く。すると電話は公衆電話から
のもので二人の声が聞こえるとし、そして犬が吠えている声が
通報時の背景で聞こえていた。
ローリの部屋は三階であることから、向かいの部屋の住民が
見たのではないかとしてその家を訪ねるが、住んでいる女性は
盲目の女性だった。その時間にはハンクの散歩の為にビリーが
来てくれたのだという女性。1G号室に住む若い医者で、部屋に
いなければ恐らく屋上にいるはずだという。
ビリーから話を聞く。彼はまだ医者ではなく医学生で試験勉強
をしていた。11時頃に散歩に行ったとするが、ハンクは盲導犬
なので決して人間相手に吠えることはないと聞かされる。
角の売店の主人も犬を飼っていることを聞く。
エリオットたちは売店の主人から話を聞くと、確かにその時間
に女性が電話をしていたが、顔は見ていないという。黒いセー
ターを着てズボンにひもパンを履いていたとの事だった。男には
顔より重要だろうという。

公衆電話からは911に12時3分に通話して途切れて、12時4分に
同じ電話で別の通話記録が残されているという。その電話した
相手はクリアリー夫妻の自宅だという。事件発生時に誰かが
彼の自宅に電話していたのだという。

マンチたちはクリアリー夫人・メレディスの元に行き話を
聞くと、いつも女性から嫌がらせの電話を受けるのだという。
夫はレイプ犯だというもの。昨日は今まさにレイプの最中だと
して電話が鳴ったという。昨夜夫は何処に居たのか?と問うと
自宅にいたと語る。電話会社には今朝電話して、嫌がらせ犯
の通報をしたとの事だった。
マンチらは署に戻り報告するが、夫人のアリバイ証言は怪しい
告げる。夫人は毎回イタズラ電話が有ると必ず電話会社に連絡して
いるのたという。

通話記録を調べると、嫌がらせの電話をしているのはケネス
の被害者の一人、ハーパー・アンダーソンだと判明する。

ハーパーの元に行くと、警察がケネスを監視してくれないので
自分が彼の行動を監視しているのだという。オリビアたちは
ストーカー行為に当たるとするが、合法的な距離から監視して
いるだけだという。昨夜も路地に入るのを見て追いかけたが
突然居なくなり、近くに非常階段が有ったので、恐らく押し入った
であろう事を想定して電話したのだという。パトカーが来たら
通用口から逃げていったとの事だった。彼は仕事人間で普段は
8時までは会社からは出ないのだという。

10月24日・火、キャボットの事務所
10月24日・火、クリアリーの職場
ケネスはフィラデルフィアによく出張している。
6月13日、8月26日、9月15日に出張、そしてレイプ被害

10月25日・水、SVUフィラデルフィア
10月27日・金、罪状認否
10月30日・月、バリー判事
11月3日・金、最高裁
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仕事も出来て妻子の居る男性・ケビンはレイプ犯としての
容疑がかけられるが、状況証拠しかなく、法の網をかいくぐ
って逮捕されずにいた。明らかに犯行の手口には共通性があり
同一犯の仕業である事には間違いはない。
一年前に取り逃がしてしまうが、今回は何とかして捕まえたい
と考えていた。追い詰めたかと思われるが・・・

状況証拠だけでも十分有罪に出来るだけの証拠は有りそうな
感じがする。
被害者の女性・ハーパーの執念が見え隠れするものが有る
けど、ハーパーの中では有罪に出来なければ殺害しようとして
いたのか。それとも最初からそのチャンスを狙っていたのだろ
うか。

犯人は明らかに猟奇的なのだけど、その被害者たちも猟奇的な
精神状況に追い込まれてしまうというのが、今回のポイントだ
った。最大の被害者は直接的な被害に遭ったものではなく、
犯人の家族であること。

ドラマを複雑なものにしてしまったのが、目隠しされてしま
って居る点か。
目撃証言と違って声だけでの証拠は証拠の能力としては弱い
ものがあり、これだけ被害者の証言が一致しているのに
被告側弁護士は価値のない証拠だとしてそれを暴いてしまう。

また今回は妻の証言が頼りだったけれど、夫婦間のやりとり
には証拠が無いとする配偶者権の侵害が裁判での争点になり、
これだけ戦利品として盗んできた物証が有るにもかかわらず
それらが使えないという辺りが相当もどかしくもあり違和感が
有った。

最後に妻が激高する流れは、キャボットは夫を助ける為にわざと
妨害したのだろうとしていたけど、どの時点でハーパーと共謀
することを決めていたのかが気になる。
妻にとっては親権こそ大切な要素だったみたいだし、下手に
負けでもしたら親権が奪い取られかねないと考えて、ハーパー
と手を組むことにしたのかな。

オリビアは今回の件は随分被害者に肩入れしていた。
クレイゲンは逆に随分と慎重だった。
キャボットも勝てない戦は戦わないみたいな姿勢を見せてしま
う。その辺はガッカリだよって感じだけど、女性のバリー判事
から証人が感情的になる可能性を知りながらも、興奮させるよ
うな質問をしたキャボットが悪いみたいな言い方をされた
けど、本当にそうか?という感じがした。

犯人の気持ち悪さと憎らしさは相当上手く表れていた感じ
だった。会社としても稼ぎ頭だからという理由で、容易に
首にはしないところがまた憎たらしいね。