LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/




Dec. 1, 2000
第7話 夫からのレイプ Asunder

脚本/Judy McCreary
監督/David Platt
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サイラスは一階に住むアンドリュース夫婦が喧嘩しているのを目に
する。出て行く夫のロイドに対して、妻のパトリシアはフライ
パンを投げてぶつける。それに激怒した夫は妻を家の中に
引きずり込んでいる姿だった。

9月25日(月)・SVU本部
パトリシアは
レイプ被害を受けたとしてSVUの元に駆け込む。
証拠を保全するために検査と調査をする必要が有ることを
マンチは説明する。しかしパトリシアは
犯人がわかっている
にそんな事をするのは時間の無駄だと告げる。私には検査も哀れ
みも必要は無いと。犯人は夫のロイドだと告げる。それならば
検査して夫の居場所を言えば捕まえてくるというと、
夫の職場は
マンハッタン南署・殺人課のアンドリュース巡査部長だ
と語る。

クレイゲンはジェフリーズが久しぶりに署に来たのを見て声を
かける。キミが望めばまたチームに留まって欲しいという。
しかし報告書をまとめているだけだとしてその提案を断る。

パトリシアには手首の捻挫だけでその他には外傷が無かった。
訴えているのは勤続20年のベテラン刑事で表彰もされているとい
う。レイプだとするのも妻の主張にしか過ぎないというクレイゲ
ン。しかしオリビアは
1984年に妻には例え夫で有っても拒む権利
が認められ、妻は夫の所有者ではない
のだと語る。クレイゲン
は夫の言い分も聞いてからで無いと動けないという。フィンは
警察官だからと言って特別扱いすると不味いことになるぞと
告げる。しかし調査部を怒らせると面倒な事になるとして、
かつてクレイゲンは酷い目に有った事を語る。とりあえず近隣
住民から聞き込みをし、マンチとフィンは夫人から更なる話を
聞くよう告げる。
夫はいつも仕事の前には同僚達とバスケットボールをしている
とのこと。マンチは署名する前に改めて話を聞きたいと告げる。
パトリシアは結婚して5年目でこれまでにもケンカはしたが、
あんな仕打ちは初めてだったという。
首を絞められて襲われた
のだ
という。マンチは鍋で投げつけられたからではないのか?
と問う。供述書通りならば、夫を刑務所に送る事になるが
それでも良いのだなと確認する。

9月25日(月)・隣人サイラス・パーカー氏宅
オリビアとエリオットは上の階に住むサイラスに話を聞く。
彼は近所との付き合いはないとしながらも、アンドリュース家
は毎日ケンカしているとし、あの日み妻が鍋をぶつけて夫が家
に引きずり込むところだったという。

クレイゲンたちの前に
調査部サンティアゴハワードがやって
くる。二人はクレイゲンに対して以前
上司の逮捕にキミを利用
した
が我々も変わったのだとして、この事件は慎重かつ、事を
荒立てずにしてきれという。性欲を満たすための妻に対して
レイプするなんてあり得ないだろうと告げる。

アンドリュース家がケンカして警察官が出動したことが4度ある
という。クラークソン
パウエル巡査がそのたびに毎回出動し
一度も逮捕はしていなかった。
エリオットたちは喫茶店にいる彼らに話を聞くと、仲間ならば
大目に見ろと言われたこと。あの二人のケンカはもの凄く激しい
のだとし、彼の為を思うならば
寧ろ妻を逮捕した方が良い
言われる。彼女は手当たり次第に物を投げつけてくるのだという。

クレイゲンは捜査官達に調査部が事件を握りつぶそうとしている
事を告げ、裏が有るのはそれともしっぺ返しを喰らうかは分から
ないと告げる。しかし裁判に持ち込むためには証拠が必要だと
告げる。

エリオットはバスケット場にいくと、ロイドに接触しようとする。
ロイドは風紀課のバスクとその部下のテイタムを紹介し、2on2
を始める。するとエリオットに対して挑発的態度を取り始め
更には殴りかかってくる。ロイドはそれを止めると、恐らく
彼らは警告の為にやっているのだろうとし、先走ったことを
した事を告げる。

9月27日(水)・警察署内
9月28日(木)・マンハッタン南署
9月29日(金)・罪状認否

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結婚5年目のパトリシアは夫にレイプされたとして被害を
訴えるが、夫のロイドはマンハッタン南署の殺人課刑事。
ベテラン刑事故に起訴される事を快く思っていないもの
たちから激しく圧力をかけられる。

ある意味名作だった今回のエピソード。
例え今回のドラマを映画化しても興行的には奮わないけど、
社会性を持つ濃厚な作品として仕上がっていきそうな作品だ
った。
女性レイプ被害者役を演じたジョディ・フォスターの映画
「告発の行方」
なんかよりも5万倍ドラマ性がある。まぁ
この映画も作品自体よりもジョディ・フォスターの演技が
評価されたみたいだが。

本編もそうだったけど、ジェフリーズが久しぶりに登場した
かと思えば、なんと市警察を雇用差別で訴えるというのだから
驚き。クレイゲンも今回上からの圧力があったり、また調査部
との駆け引きが有ったりと大変だったけど、ジェフリーズは
クレイゲン自身を訴えはしなかったけど守ってくれなかった
とする恨み節炸裂だった。

これ以降のジェフリーズの登場は、以下のエピソードだけなの
で何らかの決着が付くのかな。

Season 2, Episode 16

さて今回は家庭内レイプの問題を取り上げたもの。
レイプは完全に悪ではあるのだけど、目撃証言が全て原告側
には不利な状況にしか見えないところがよりドラマを複雑な
所に追いやった感じ。確かに妻は暴走しまくっているし、
供述が二転三転してしまい、訴えも取り上げたり取り下げたり
で支離滅裂な感じにしか見えない所も有る。

不謹慎ながら展開上面白く写ったのはキャボットの立場だった。
奇しくも大陪審に二度立つ機会が有り、二人の人物に対して
保釈申請を行うことになるけど、判事は常にキャボットの訴え
とは逆の判決しか出さないというのも面白く出来ていたし、
"脅迫"という意味では、キャボットもまた被害者に対して
それに該当する部分が有る所など皮肉にも上手い形で関わって
くる。

結局最終的にはバカップルっぽい味付けがしてあり、
法廷でキスしている二人を見ると閉口する他なかったけど
取りあえずこの刑事を大陪審にまで引きずり出したことで
下手な行動には取れなくなったのではないかとする抑止的な
役割を果たすと思うし、元々の不仲になるきっかけが、
妊娠できない体だったとする辺りがちょっぴり切ない感じ
だったね。

マンチが今回も被害者には浅いようで深く関わった感じ。
自分の妻との離婚の話をすることで信用を得たのかも知れない
けど、あんまり関わりたくないって感じにも思えたし、
警察は家庭の事にはなかなか介入できないところもあるの
だろうね。

法廷でNYPDの職員たちが傍聴席に埋まっているという辺りも
異様な光景だった。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事

キャシー・ステイブラー (Isabel Gillies) エリオットの妻
モーリーン・ステイブラー (Erin Broderick) 長女
キャスリーン・ステイブラー (Holiday Segal) 次女
エリザベス・ステイブラー (Patricia Cook) 三女
ディッキー・ステイブラー (Jeffrey Scaperrotta) 長男
セレナ・ベンソン (Elizabeth Ashley) オリビアの母
エミール・スコダ (J.K. Simmons) 精神科医

モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 元SVU

ロイド・アンドリュース (Nestor Serrano) マンハッタン南署・殺人課・巡査部長
サム (Kevin O'Rourke) 弁護士
レナ・ペトロフスキー (Joanna Merlin) 判事
ウォルター・シュレイバー (John Ramsey) 判事
ダニー・タツム (Dylan Price) 刑事
ケビン・ベック (Peter Francis James) 判事
クラークソン (Jerome Preston Bates) 刑事
--- (Tom Tammi) Deputy Commisioner
パトリシア・アンドリュース (Amy Carlson) 妻
サンティアゴ (Mario Mendoza) IAB Det ・調査部
ハワード (Mark Lotito) IAB Det・調査部
ブレンダン・ウォルシュ (Brennan Brown) 弁護士
パウエル (Victor Verhaeghe) 巡査
--- (John Hartmann) Clerk
サイラス・パーカー (Paul Stolarsky) 隣人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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