LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2 http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/

Dec. 15, 2000
第8話 地獄のホテル Taken

脚本／Dawn DeNoon、Lisa Marie Petersen
監督／Michael Fields
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マンハッタン最初のファミリー向け高級ホテル"ソープパレス"
の開業記念パーティーが行われる。オーナーのアレン・ソープ
が客の前でスピーチする中、セレモニーに合わせてロビーでは
立食パーティーが開かれる。そんな中、傷ついた女性・シュバン
がエレベーターから降りてくると、突然レイプされたとして被害
を訴える。

エリオットとオリビアはすぐに現場へとやってくる。
安全なホテルが売りのホテルで何故こんな事が起きたのかと
オーナーは警備主任のウィンストンに激怒する。
オープニングパーティーの場で女性が襲われたのには何か作為
を感じるというエリオットたち。エリオットは医者や刑事を
呼ぶよりも先に弁護士に連絡しているオーナーに呆れる。

被害者はシュバン・ミラー(17歳)。兄のボー・ミラーは妹が襲われ
たとして激怒する。
オリビアはシュバンに寄り添うと何が有ったのか話を聞く。
すると部屋に戻ると服や化粧品が床に散らばっているのを目に
したのだとし、そしたら後ろから男性が現れ襲われたのだという。
男に見覚えはないとのこと。顔をドアに叩き付けられ、逃げよう
としたら電話機で頭を殴られたという。

マンチとフィンは警備室に行くと、すぐに防犯カメラの提出を
求める。328号室周辺の防犯映像を全て提出する様告げるが、まだ
ホテルは開業したばかりで、3階の防犯カメラは機能していなか
った事を知る。警備主任のウィンストンは、第一発見者は
フロント係をしていたテリー・ワイルドだという。
早速テリーに話を聞くが、自分はレイプされたと女性が話すの
を聞いただけで現場を見た訳ではないという。フロント係が
何故会場に居たのかと問うと、有名人が見られると思って来て
いたのだという。

9月6日(水)・医療センター
被害者は拘束され、体には指の跡や両足に打撲痕があると医師
は語る。恐らく精液の採取も出来るだろうと。

被害者のジュバンの部屋に行くと、妹は眠っているとして兄の
ボーが対応する。

一方襲われた現場で有る328号室を調べる。
すると侵入した形跡は無く、縛られていたと思われるテープが
発見される。フィンは現場写真を自ら撮影する中で、鑑識からは
運良くこのホテルは新築なので、指紋の採取の限定されたもの
になるだろうとのこと。

オリビアとエリオットは、ボーから話を聞く。
最近妹に特別に関心を示した人物は居なかったか?と尋ねると
公園で人形劇を見ている際に不審な男が妹の事を見ていたのだ
という。30歳代、白人で髪の毛は茶色とのこと。中肉中背だと。
公園から直接"地獄のホテル"に向かった事を語る。
直前まで一緒に居たボーの妻でシュバンの義理の姉に当たる
パトリシアから話を聞く。特に彼女が襲われている際に物音は
聞こえなかったという。夫は広間に行き、私とシュバンは泳ぎ
に行ったので広間に行くのは遅れたのだという。その間に
誰とも話しはしていないとの事だった。

防犯カメラの映像をホテルから受け取ってくる。

シュバンから犯人の似顔絵の作成を行う中、現場の指紋の一つが
データベースでヒットしたとのこと。ラッセル・ラムゼー
という法廷強姦罪で未成年相手に強姦し3年前に捕まっていた
男性だった。似顔絵ともそっくり。マンチは、防犯カメラに
写っている"ご機嫌ダンサー"とも一致するとして、VTRを見せる。
しかしとても強姦した後に広間に来ているとは思えない程の
騒ぎ方をしていた。

9月8日(金)・ソープ・パレス
9月8日(金)・シェリダンホテル
9月11日(月)・ライカーズ拘置所
9月12日(火)・デランシーホテル
9月13日(水)・ソープパレス
9月14日(木)・保険会社"Whedon&Mayfield"
9月15日(金)・最終陳述
9月15日(金)・積荷場
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開業直後のファミリー向けホテルで突然17歳の少女が男性に
暴行される。被害者の証言と現場に残されていた指紋から
すぐに性犯罪歴のある容疑者を特定していくが、捕まえた
ラムゼーは合意の元である事を主張する。更に過去の犯罪歴
も二人は愛し合っていたもので、恋人のシャーリーは
彼はそんな事をする人物ではないとして無実を訴える。

なかなかエグイものが有った。
女性が被害者だとする先入観を付け狙った犯行で、風評
被害を恐れるホテルから示談金を受け取ろうとするが為に
自作自演を行うというもの。驚くべきことは、長年不詳だった
兄が主導している犯行かに思われる中で、少女自身が性を
使って金儲けをしようとしていることか。

何もかも嘘で固められたものばかりで、何を信用して良いのか
分からないところが今回のドラマで、出てくる人物は偽名ばかり。
日本でも痴漢のえん罪で捕まり、示談金を奪い取られる事件が
多いけど、オレオレ詐欺と同様に人の心理を突く犯罪だろうし、
実際に犯行現場が見られていなくとも、男性側に不利に
働くほどに、性犯罪は女性の被害者が多いというところに
繋がっていくのだろう。

それよりもなによりも今回は、オリビアの母が地下鉄の階段で
落ちて亡くなるという事実に直面する。
オリビアとしては母がアルコール依存症だったという時点で
それなりに覚悟はしていた事だとして平然さを装っていたけど、
捜査に於いてオリビアが変なミスを犯してしまうのではないかと
思って心配しながら見ていた。
結果としてはオリビアのお手柄だったけど、あの少女も
刑事が近くに居るのにちょっと馬鹿じゃないのかという位
電話口で大きな声で話していたなという感じ。

昨日放送の「LAW & ORDER L.A」でも州検事・警察のミスで
えん罪を生んだ結果、犯罪者・犠牲者を出してしまうという
悲しい流れが有ったけど、取りあえず主犯格は司法取引しつつ
も別件で逮捕出来たし、最後はマンチが上手い事、フォロー
する流れがあるところなど、マンチの暖かさに触れるエピソード
だったのかも知れない。