LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン2

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/




 

Feb. 9, 2001
第13話 哀しい復讐 Victims

脚本/Nick Kendrick
監督/Constantine Makris
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トミー・マーチェックが遺体で発見される。
第一発見者はサム・ウィンフィールドで、
市民監視団だという。
トミーは7歳の少女・コリーン
レイプした挙げ句、ナイフで
切りつけた男
だった。
容疑者について詳しいサムに話を聞くと自分は市民監視団であ
り、知っているのだという。遺体には触れたのかと問うが、
頭を吹っ飛ばされている事を語る。
被害者は
エリオットが5年前に刑務所に入れた男だった。
被害者の顔に3発喰らっており、
9mmのホローポイント弾だと
いう。しかしレイプ犯ではなくこれは単純に殺人事件なのに
何故SVUが呼ばれたのか?と所轄の刑事に尋ねると、文句を
言うのであればクレイゲン警部に言うという。
エリオットは署に戻るとクレイゲンに詰め寄る。
コリーンをレイプしてナイフで傷つけて殺されて当然の男の
捜査を私にやれというのか?と問うとクレイゲンも上層部から
頼まれた案件だという。エレオットは神経質になり、単なる
ごますりではないのかと問うが、政治的なものも含まれること
を求める。クレイゲンはコリーン母・リンゼーが被害者を
脅していたとする証言もあるのだという。

リンゼーに話に聞きに行くと、仮釈放委員会に刑期延長を
頼んだが釈放されてしまったのだという。オリビアはエリオッ
トが聞きづらそうにしているので、変わりにトミーを脅して
いたのかと問うとそれを認める。夕べのアリバイに関しては
自宅に居たことを告げ、夫のジョシュとは離婚している事を語
る。
エリオットは一人でインターネットをしているコリーンに
話しかける。学校には行かずに閉じこもっている事を知る。
コリーンは頬に大きなナイフで負った傷についており、自分
の事を醜い存在だと感じて外には出られなくなっていた。

2月5日(月)・スミッティ精肉店。
トミーが働いていた店にいくと、彼はとてもマジメに勤務し
欠勤など無かったという。前の女につきまとわれていたとし、
別れたのにしつこいのだと言っていたという。自分も一・二度
その女がトミーにつきまとうのを見たとし、金髪で150cm
青いホンダ車に乗った年増女だという。現在はグロリアという
女性と付き合っていた様だと語る。

マンチたちはグロリアの元に行く。
するとトミーとは交際4ヶ月で、結婚や子供を持つ事で話合い
が進んでいた間柄だという。一昨日の夜に彼とは遭ったとし
昨日は勤務先の34番通りのクラブに午前3時まで勤務し、帰宅
すると彼は既に出勤していたのだという。彼につきまとっていた
人はいるかと尋ねると、市民監視団という男性が何度も嫌がらせ
をしていったとし、時に店にまで押しかけてきたという。
グロリアの友人のルイーズ・ダーニングもトミーが罵られる
のを目撃したという。グロリアは私の事まで避難したとし、
何処へ行く時でも付いてきたのだという。マンチたちは、
彼の過去の事は気にならないのか?とし凶悪なレイプ犯である
事を告げるが、それは過去の事だと告げる。

2月5日(月)・ジョシュ・ブランソンのアパート。
リンゼーの元夫・ジョシュから話を聞くと昨日は出張で
シカゴ
に行っていたという。娘をトミーに犯されたことで私の一部
も死んだのだという。娘に会おうとするとリンゼーが
邪魔立てするのだとし、娘が引きこもっているのも妻が一因
だという。妻を説得して車も買い与えたので郊外に連れ出して
欲しかったのだという。車は青いホンダ車だと。
普段妻が家を出る際には、向かいに住んでいるバージニア・
コーラー
にコリーンを預けているとのこと。

バージニアから話を聞くと、リンゼーは食料品店に行く際に
私にコリーンを預けていったとし、11時頃に帰宅したのだと
いう。

青いホンダ車に乗り、ジョシュが所持していた銃が9mmの銃
だという事で、トミーの同僚にストーキングしていた女性の
事を面通しさせようということになる。エリオットは反対
するが・・

2月6日(火)・ウィルズの部屋。
2月7日(水)・ステート通り診療所
2月8日(木)・自動車修理工場

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エリオットたちはレイプ犯達が次々と狙われている事を知り
事件捜査に於いて複雑な感情を抱く。
レイプ事件の被害者家族が加害者としての視点を持たれる
ことにエリオットとしてはどうしても納得出来ず、クレイゲン
からの命令にも背いてしまう。これ以上やれば黙っている
訳にはいかないとして、クレイゲンからは厳しくエリオット
に捜査する事を命令されるが・・・

エリオットが何故レイプ事件に於いて感情移入して捜査して
いるのかが描かれた。これまでにも何度となく感情的になる
姿を見せているけど、過去に取り逃がしたクイーンズでの
保険勧誘員の事件に於けるエピソードを披露し、自分と似た
ような境遇にいる元英雄刑事のサムと会話していくシーンなど
興味深く描かれていた。

今回の事件はなんと言っても暴行事件だけでなく、なんと
HIVも絡んでいるということで、その殺意も全方位的に広がって
いる所が有ったのかも。
レイプ犯が更生しているのかと思ったけど、無責任にも
HIVに感染している男が女性に対してその感染をまき散らして
いる姿に、ちょっぴり被害者にも同情したくなるような
ものがあった。

かつての被害者でも元刑事でもなく、レイプとは違うまた別の
罪によって人々から恨みを買っているところなど、何とも言え
ない部分であり、今回は下手をすればエリオットにもその火の粉
が降りかかっていたかもしれない事を考えると、かなり恐ろしい
案件だった。一ヶ月の間抗レトロウィルス薬を飲むことになった
エリオット。かつてのはCSI NYのステラ刑事も感染する
危険性に遭遇したことがあったし、刑事が恐れるべきは銃弾
やナイフだけでないところが何とも言えないな。

そして凶悪なレイプ犯と結婚しようとする人が居るというのだ
から驚きかも知れない。

あんまり今回は裁判的展開にはならなかったけど、検事局と
の思惑の違いによって、ちょっぴりキャボットとの連携も
うまくいかなかったね。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
モニーク・ジェフリーズ (Michelle Hurd) 刑事
エリザベス・ロジャース (Leslie Hendrix) 解剖医
ケン・ブリスコー (Chris Orbach) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
ブライアン・キャシディ (Dean Winters) 刑事
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
エミール・スコダ (J.K. Simmons) 精神科医
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識

サム・ウィンフィールド (Eric Roberts) 第一発見者、市民監視団
ルイーズ・ダーニング (Ann Dowd) グロリアの友人、診療所医師
グロリア・パルメラ (Rosemarie DeWitt) トミーの彼女、ホステス
リンゼイ・ブランソン (Sylva Kelegian) コリーンの母
Mrs.モス (Phyllis Somerville) クレイグの妻
トレント・ウィルズ (Jay Alan Christianson) 元レイプ犯
ジェームズ・キャンベル (Robert Sedgwick) 元レイプ犯
マリオ・トマッシ (Jose Ramon Rosario)
マーティン (Lou Carbonneau) CSU Tech
ウェディントン (Susan Pellegrino) 医師
エリック・プーラム (Tony Cucci) 食料品店、モスを敵視
--- (Turhan Caylak) Morgue Attendant
バージニア・コーラー (Ellen Horst) ブランソン家の向かいの女性
コニー・ウィルソン (Brianna Steinhilber)
ダルトン (Joe Bacino)
ポール・コーミック (Myk Watford) サムの同僚、自動車整備工
ジョシュ・ブランソン (Pearce Bunting) リンゼーの元夫
アール・ジト (Joe Pacheco) グロリアと同じアパート
--- (Linda Hazel Humes) Receptionist
ウェンディ・キャンベル (Krista Marie Bonura) ジェームズの妻

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