LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3 http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/ January 18, 2002 第15話 死刑執行のカウントダウン Execution 脚本／Judy McCreary 監督／Alex Zakrzewski -------------------------------------------------------- 死刑囚・マシュー・ブローダスの刑務所にいたホアンとエリオ ット。死刑執行まで2時間の状況だった。エリオットはホアンは そんな彼から自供を引き出したいと感じていた。しかし相手 はエリオットを寧ろ挑発し、あちこちで浮気して子種をまいた のだろう?と問う。何人いるのかと問うと2、3人だというエリオ ットに対して、まるで発情期の犬だという。彼の初体験は完璧 で強烈だったこと。ホアンは君に主導権など存在しないのに そんなことを話しても楽しいのか?と問う。俺は精神科医は 嫌いだというマシュー。ホアンは君は嘘付きだとして、初体験は 惨めなもので、思い出したくはないことなのだろうと語る。 経験もなく下手で最後まで行かなかったのだろうと語る。 俺が始めると相手は懇願したのだとし、娘は苦痛と恐怖で 悲鳴を挙げ、生きたまま地獄を味わったのだという。それを 聞いたエリオットは殴りかかろうとすると、マシューはホアン を頭を壁にたたき付け、エリオットに対しても床にねじ伏せる。 なんとか警備員がやってきてマシューを警棒で殴り飛ばすが・・ 死刑3日前。 エリオットの元にアレン・クーパーと妻のハナがやってくる。 娘のデビー殺害の件で来月で11年が経つのに未だに犯人は 見つかっていない事。下校時に誘拐されたもので、捜査に当たった のはエリオットのかつての相棒のロゼッティ捜査官だった。 クーパー夫妻は立ち直ることが出来ずにいたが、犯人が分かった のだという。犯人のマシュー・ブローダスは娘の養育費を募る 為に死刑の観覧券を売りたいとしてテレビに出ていたが、彼に 娘がいるはずはなく、彼は娘の学校を聖母の光高校の名に挙げた のだという。デビーが通っていた学校だという。 クレイゲンはそれを聞いてなんで同様の犯行手口だったのに 検索で引っかからなかったのかと問うが、システム導入前の事件 に関しては未入力が多いのだという。 ホアンは連続殺人犯は急いで殺して死体をゆっくり処理する 傾向があるという。 デビーは配管修理のテープに縛られ拷問されていたこと。 ブローダスは配管工だという。ブロータスの犯行は被害者全員 を遠方に遺棄しているとのこと。デビーと同じであり、だが彼女 だけは目を刺されて視力が奪われているのだという。 恐らく面識があったのではないかと疑う。独特の犯行であり、 ブローダスが犯人だとすると、刑の執行までは72時間しかない ので死んだら分からなくなるという。なんとか面会を求めようと するが・・ バートに対して10年前の証拠品のDNA分析や被害者に結ばれて いた修復テープ、繊維片の分析を頼む。 1月28日(月)・聖母の光高校 デビーが通っており犯罪者のマシューが娘を通わせるといって いた学校を調べる。しかしデビーが在籍していた時のジャスミン 前校長は90年代半ばに心臓発作で他界していた。他にデビーと 仲が良かったのは教師のVパリッシュ、Mマキーニー、A・メイソン だとするが、パリッシュとは面識が無く、マキーニーは98年 に退職、メイソンは政治学を教えているが現在病欠しているとの ことだった。エリオットたちは犯行に使われていたテープが 配管業者が使うテープだと知り、学校の改修工事について尋ねる と、60年代に司祭館の改築、70年代に体育館とプールを建設 最近はボイラーを交換しているという。ブルックリンの業者 だということ。業者から話を聞くと、3人でボイラーの件は 作業担当したという。2人は現在でもウチで働いていると。 当時は15人から20人の従業員が居て、パートの見習いなども 働いていたとのこと。リンウッド・ブラッドリー又は マシュー・ブローデンは働いていなかったかと尋ねる。 ウチではそんな人物は働いていないとしてリストをみせるが・・ 1月28日(月)・シンシン刑務所 1月28日(月)・ニュージャージー州検察局 1月29日(火)・聖母の光高校 1月29日(火)・FBI事務所 1月29日(火)・ヘンダーソンの家 1月29日(火)・死刑囚監房 1月30日(水)・上級裁判所 -------------------------------------------------------- 死刑囚・マシュー・ブローダスの死刑執行の3日前。 突然エリオットの元にクーパー夫妻がやってくる。 夫婦の娘のデビーは10年前に殺害されており、その事件の 捜査を担当していたのがかつてエリオットの相棒だったロゼッ ティ捜査官だった。クーパー夫妻によると、犯人はマシュー だとして、先日のテレビのインタビューで娘を聖母の光高校に 娘を通わせる為にも傍聴券を売りたい事を話していたが、 実際に彼には娘などいないとして、犯行の手口も聞いたとこ ろでは一致しているのだという。なんとかしてマシューが 犯人だと言うことを突き止めて欲しいと言われるが・・・ 冒頭からエリオットとホアンが死刑囚と面談。 死刑執行の2時間前という設定から始まった。 もの凄い格闘をする中で、時計の針は3日前まで戻り、それ までのドラマの経緯が語られていく。 なんといってもここ最近新しい試みをする為なのか、 今までの相棒関係を崩した組み合わせで構成された。 前回の捜査を行ったのはのフィンとオリビアのコンビだったけど 今回はエリオットとマンチが捜査に当たった。 エリオットは11年前に相棒を組んでいたロゼッティ捜査官が 捜査中に殉職しており、その時捜査をしていた事件の容疑者が 死刑囚ではないのかという疑惑が浮上した事も有り、普段から 感情的になりやすいエリオットが更に感情移入しても暴走して いくという流れだった。 ドラマの一つの目玉としては、管轄・縄張り争いが描かれたこと。 エリオットらか働くのはニューヨーク市警察内(いわゆるNYPD)の 性犯罪特捜班であり、いつもはFBIに所属するホアンと、マンハッタ ンの検事局のキャボットを中心としてドラマが回っているが、 今回判決が出たのがニュージャージー州検察局起訴した殺人事件 で、捜査の過程でエリオットはブルックリンのSVU捜査官とも ちょっとしたもめ事を起こしていた。 連続殺人犯は12人も殺害しているのだから管轄も何も無いと思う し、州をまたいだ殺人事件の捜査には所轄の警察ではなくFBIの 管轄になるので、エリオットは死刑囚のマシューが犯人だと 知ってもFBIや起訴したニュージャージー州検察局の意向で、 死刑囚への面会さえも許されない事態が訪れた。 11年前の事件の捜査ということで色々と難しい面が有り、結果的 に真相を知るためには死刑囚本人から話を聞かねばならない状況 だった。エリオットはキャボットに色々と無理してニュージャー ジー州検察局と連絡を取って欲しいことを訴えたり、鑑識・CSU Tec のバートに頼んで改めて証拠を洗い直して欲しいことを頼んで 証拠を掴んでいく。警察内の犯罪者検索システムとかDNA鑑定が 確立していない頃の犯罪がまたいでしまうことへの捜査の見落とし というのはちょっと寂しいものがあるね。 犯人像を知る為に関係者から話を聞いて回る。 被害者のデビーと懇親にしていた教師。他の被害者の家族。 死刑囚と同房にいたラッセルとルール。 ルールは子供がいるとウソをついてはレイプ被害者の家にエリオット に電話させるという手に出たり、死刑囚のマシューもまた子供が いると嘘を付いたことが発端で犯行が発覚した。何故そんなに 子供が共通項として浮かび上がってくるのかという感じだったけど この辺は子供が被害者だといつも以上に感情的になるエリオット の性格というものを加味したものがあるのかも。 意外なのはフィンが宗教に精通していることか。 ラッセルが改宗して面会しようとしないことに対して、フィンが エリオットにアドバイスしていた。 キリスト狂、ユダヤ教、イスラム教に共通するもの。 "聖人になりたければ自分を変えろ"として信仰心に訴えるのだとし "血債"と呼ばれる命を奪うと血を流した罪を追うというイスラム教 の正義を訴えてラッセルの信仰心に訴えろというものだった。 最終的にはうっかり犯人が自供したけど、これもホアンの行動心理 学が役に立ったということなのか。 ただ正直連続殺人犯が12名の殺人を告白したのに13名目を告白しな いというのはちょっと理解しがたいところ。 この辺のカラクリが今回の犯罪に至る犯人のこれまでの人生を 象徴しているものなのかも知れないけど、なんとも複雑。 上級裁判所でホワイトモア判事に対して死刑の延期を訴えるキャボッ トが、「死刑当然の犯人を助けているようで気が重い」として いたように、色んな人にとって切なく気が重い事件だったね。 エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事 オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事 ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部 ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事 --- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice) アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補 オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事 メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識 ジョージ・ファン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医 バート・トレバー (Daniel Sunjata) CSU Technician マシュー・リンウッド・ブロダス (Nick Chinlund) 死刑囚 アラン・メッシンジャー (Ty Burrell) ニュージャージー州検事局 アレン・クーパー (William Hill) デビーの父 ロバート・ルール (Timothy Wheeler) マシューと同房 Mr.ヘンダーソン (Jerome Preston Bates) ラッセルによって息子が殺された リロイ・ラッセル (Anthony Chisholm) マシューと同房 --- (Madison Arnold) Plumbing Company Boss ハナ・クーパー (Laura Hughes) デビーの母 ホワイトモア (Glynis Bell) 判事 ヨーキン (Saidah Arrika Ekulona) 捜査官 レイチャート (James Hindman) 校長 --- (John Roney) Death Row Guard --- (Ellen Horst) Woman --- (Rebecca Spencer) Plumbing Company Bookkeeper アンドレア・メイソン (Heather MacRae) 教師 ジャノウィクス (Adam Mucci) 捜査官 --- (James Flaherty) Man