LAW & ORDER : 性犯罪特捜班
(Law & Order: Special Victims Unit) シーズン3

http://www.nbc.com/law-and-order-special-victims-unit/





May 3, 2002
第21話 母と娘の愛憎 Denial

脚本/Judy McCreary
監督/Steve Shill
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クラブでティナマルコム?とケンカする。
マルコムが別の女性から携帯電話の番号をもらっているのを目に
した為のもの。コートが置かれたクロークから自分の持ち物
を取り出そうとするとそこには何者かが女性を襲いかかって
いるのを目にする。一度ドアを閉めるが、再び開けると窓から
男性は逃げていた。残されていたのは金髪の女性だった。

すぐに警察がクラブへとやってくる。
オリビアは目撃したティナから話を聞くと逃走した犯人の身長
は175cmから180cmで焦げ茶の髪の毛、茶色の目をしていたとい
う。目撃証言は間違いが多いということを研修で学んだので
メモしておいたというもの。自分はニューヨーク大に通って
いる学生で面通しにも協力するとのことだった。

メリンダによると、精液と体毛が見つかったという。
被害者の女性はヘロイン中毒であること。フィンに対して
採取した証拠を手渡す。現在拮抗剤を投与したが意識不明の
重体だという。そんな中被害者のサイフから指が出てきた
というものだった。何故レイプ被害者から指が出てきたのか
とクレイゲンは語る。

被害者はクレア・リナート(29才)。麻薬中毒患者で無職、
ニュージャージー在住だという。恐らく麻薬を買いに来たの
だろうという。オリビアとエリオットはクレアは裁判所から
リハビリの命令を受けているという。彼女の祖母のローズ・
リナート
が罰金を払い、身元引受人になっているという。
現在目撃者から似顔絵を作成中とのことだった。先ずは被害者
が持っていた指を鑑定中だという。

フィンは入院しているクレアから話を聞きに行く。
なんとか意識を取り戻していた彼女。現場に行ったのは11時
だが、来るハズの男が来なかったのだという。フィンは売人
のことを言っているのかと問うと、覚えて居ないという。
麻薬の入手先は誰なのかと問うと、パーティーで逢った男が
くれたのだという。クレアはサイフが無くなったと語り
必死に探すと、人の指のことかと問う。何故指など持っている
のかと問うと道に落ちていたので拾った事を告げお守りにして
いたと語る。

メリンダによると指は死者の指だと告げ、死後10年から12年
は経過していると語る。保管場所は良いところだとして
土は付いていないし、ホルマリン漬けや医療用でもないと語る。
手から切り取ったものだろうとのこと。白人で生後20ヶ月から
2才程度だという。

4月21日(日)・ローズ・リナート宅
ローズから話を聞くと、クレアは母親のグレースと不仲だという。
先週母親の元に行ったがケンカしたので恐らくそれでドラッグ
に走ったのだろうという。ケンカの原因はなのかと尋ねると、
母親は娘のことを信用しないのたせという。現在アルファベット
シティに住んでいるとのことだった。

4月21日(日)・グレース・リナート宅
クレアのことを聞きに行く。するとケンカした事を認める。
娘は自堕落な生活をしていて過ちばかりで手に追えないのだと
いう。今度は何をしたのかと言うと、レイプの被害者である事を
語る。しかし母はどうせハイの状態だったのでしょという。
彼女は指を持っていた事を告げ、その指に心当たりはないかと
問うと元々変な子だから何を考えているのか分からないという。

フィンはクラブ経営者(売人?)の一人・ハーディングから話を聞く。
するとベラという女性と来ていたという。彼女は食堂の
ウェイトレスをしている子だと。

4月21日(日)・ピーツダイナー
ベラから話を聞くと男性はアーサー・フェルトンだという。
店の常連客でクルマのプローカーしているといっていたとの
こと。とても良い人そうに見えたとのことだった。

4月24日(水)・罪状認否
4月26日(金)・セリマン判事の執務室
4月29日(月)・司法解剖室
4月30日(火)・ライカーズ刑務所
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パーティー会場のクロークでジャンキーの女性・クレアが
レイプされ、たまたまそのクロークを開けた女性が
逃げる男性を目撃していた。レイプ事件が有ったことだけ
でなく被害者の女性が手にしていたのは何と乳児のもの
だと思われる指だという事が判明する。

ドラマとして目立つ流れとしては、

・マンチが三週連続で捜査に加わらなかった事。
判事が検察の主張を無視して、独断で起訴すべき流れを
強引に作り上げてしまうことへの疑問符が投げられる案件
だった。

マンチは先週こそ顔見せしたけど、今回はまるで画面に
出るシーンが無かった。
捜査は2人で一組が基本なのにフィン単独での捜査という
のは許されるものなのかという感じ。
マンチが居ないものだから、完全にフィンの独壇場だった。
元々麻薬課の刑事だった彼に取ってはドラッグ中毒者への
付き合い方というものに長けている部分があるし、今回の
口ぶりからすると、人を信じては裏切られていることも
有って感情移入するかどうかのところで相当な葛藤が
あったようにも思える。

そしてなんと言ってもここに来てキャボット検事補
に対する風当たりの強さというものを感じる流れが
実に多く存在している。
上司は養護するどころか、あなた一人が問われている問題
だとして完全に孤立している姿が合ったし、判事が勝手
に今回の案件で検察側が提示した、グレースに対する起訴
に関して、その娘も同義に起訴せよとの圧力が合った。

判事のいうことは絶対だということで罪状認否の場である
にも関わらずキャボットが法廷侮辱罪によって捕まり
一日留置所で過ごすというショッキングな映像が見られた
のは貴重なシーンの一つだったのかも。

事件の発端は親からの愛情を受けなかった事に対して
娘が暴走してしまうというもの。
母親が一見すると暴走しているけど、実際には祖母の
時代から同様に父親が自宅から追い出されたことによる
心の傷が問題として描かれて、それがローズの娘の代に
まで伝わってしまっていた。

赤ちゃんの指を見た際に大体の光景と犯罪のロジック
自体は想像出来るところが有ったけど、法廷に於いては
ジャンキーで暴行罪の有る娘の方に不利な条件が
重なっていたのかな。
子供を作った原因は男を引きつけるための道具として
しか見ていないということで、相当辛いものが有った
気がする。


エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
--- (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) "フィン" 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホァン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

レナ・ペトロフスキー (Joanna Merlin) 判事
バート・トレバー (Daniel Sunjata) CSU Technician

グレース・リナート (Mary Steenburgen) 母親
クレア・リナート (Martha Plimpton) グレースの元夫の連れ子
ローズ・リナート (Estelle Parsons) 祖母
マーク・セリグマン (Tom O'Rourke) 判事
マルコム (J. Kyle Manzay) ティナの彼
エリザベス・ドネリー (Judith Light) 地方検事補
ショーン・クラマー (Danny Johnson) 弁護士
Dr.デベア (Andrew Polk)
--- (Magaly Colimon) Doctor
--- (William Oliver Watkins) Uniformed Cop
ハーディング (Chris Meyer) 売人の一人
ティナ (Noel True) 目撃者、ニューヨーク大学生
ベラ (Nadia Bowers) "ピーツダイナー"のウェイトレス
アーサー・フェルトン (Michael Knowles) クルマのブローカー
ガーリー・バーボー (Sam Guncler)
--- (Charles Goad) Court Clerk
--- (Sal Petraccione) Hotel Clerk
--- (Albert Jones) Uniform Officer
--- (Albert Jones) Uniform Officer



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