Lie to me 嘘の瞬間
(aka ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る)

企画 - サミュエル・ボーム
制作総指揮 - サミュエル・ボーム、ブライアン・グレイザー、シ
ョーン・ライアン、デヴィッド・ネヴィンズ
エグゼクティブ・プロデューサー - スティーブン・マエダ
オープニングソング - 「Brand New Day」、ライアン・スター





第5話 憎しみの傷跡 Unchained

脚本/Josh Singer 監督/Lesli Linka Glatter
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カルとリアは刑務所に来ていた。
ラテン系のギャング団の一人・
マニー・トリロの事を調査する
為に派遣されていた。トリロは数々の麻薬犯罪をしてきたが
更生し、刑務所での行いは模範的で犯罪撲滅にもかなり協力的
ゴールディン副知事はそれを広告塔のように使い恩赦を与え
てトリロを刑務所から出そうとしていたのである。しかし本当
に改心したのかどうかを確かめて欲しいと依頼されていた。
その件に関して他の囚人達は裏切り者だとしてトリロを襲う。
カルはいち早く気がつきトリロを房から出した方が良いと提言
するも目の前でクビもとを刺されてしまう。幸い命に別状は
無かった。

一方ジリアンとイーライは消防安全委員の
マイク・アダムズ
呼ばれて殉職した消防士・
エリック・ミッチェルの調査を依頼
される。エリックの祖父は本当に現場で事故死したのかどうか
知りたがっていた。そして祖父は決して事故死ではないと感じ
ていた。
話を聞くと酷い火災があり、同僚と初期消火活動をしていたと
するが、炎に包まれる前に死んでいたのである。現場の仲間の
供述から真相を探って欲しいと頼まれていた。しかし現場での
仲間意識・結束力は相当な物があり難儀が予想される。
ジリアンたちは
モロー署長クレイトン副署長に立ち会って貰
う。ジリアンは私たちが部下から供述を取るのではなく、上司
であるクレイトンが部下達から供述を取るよう頼む。

一人一人話を聞いていく。主に現場にいた
デビッド・カーディ
ック
ウォレスドノバンから話を聞く。そしてその供述の
際のVTRの表情、態度などを見比べてみると、ジリアンはすぐに
一定の結論を出す。これは前もって用意していた嘘であり、
全員が関与しているようだと。

トリロの件でカルたちは、彼に面会する。
金と力が全てだったが、若者の命を奪ってしまった事を後悔
しており、今後はラテン系の若者を救済するために働きたい
という。カルはトリロと話をしながらおもむろに食事を取り始
める。
ギャング団にとって相手を敬うことが生き残る唯一の手段だと
し、侮辱されたらそれなりの対応を取るのが彼らだろうという。
トリロの表情からは怒り・恥じらい、後悔を感じる物があった。
普段の姿と今回の供述の姿を見比べてみようという事になる。

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■カルたちが担当する犯罪者の更生は本当なのか

ギャング団のボス・マニー・トリロは本当に更生しているのか
どうか。顔の表情を見るだけでなく、彼は本を出版している
ようで、そんな文面からも多角的に分析していけば良いのにね。
なんとなくカルの今回の態度は、どっちとも取れないような
対応しかして居らず、なんとも煮え切らないものがある。

■暴力を振るう物は決して治らない

リアは今回やたらと先入観を持ってトリロの事を見ていた。
私情は禁物だとするけど、リアの過去に何らかの暴力事件が
心の傷として存在していることは明らかだった。

鼻の整形を当ててしまう所など凄い物があるな。
結局リアは虐待を受けて育っていたようだ。
そのお陰で生きるために適応能力が授かり、リアは天才的に
相手を読み取る能力が身に付いたのだとか。まだ感情を制御
出来ないみたいだけど。

■トリロに殺害された警察官の遺族

ホリー・サンドはトリロの書いた本を読んで憎しみ抱いていた
彼を許そうと考えたという。そこで仮釈放審査委員に後押しする
事にしたとのこと。まぁなんとなく展開としては読めたけど、
釈放させて自分で処分しようとしていたわけね。
脅されているのではないかとする辺りはちょっぴり的はずれな
感じもしたけど、ギャング団ならばそれも有りなのか。

■消防士の件

現場で働いていた三人の男が何らかの秘密を抱えている事を
知る。果たしてそれは何なのか。
ダグ・ドノバンだけが怯えた表情を見せたこともあり、突破口
として彼から話を聞いていく。

■消防士たちの間で起きていたこと

新人としての通過儀礼なのか、市民を守る消防士たちの間でも
いじめの問題が存在していたらしい。
虐められていたエリックは黒人と言うこともあり、人種差別
的なことも含まれているのかどうかが問題として抽出される。
ただ署内で話を聞くと新人のしごきは珍しい物ではなく、
互いに尊重する様教えていたとか。

■容疑者ウォレス

被害者に対する嫌悪感を見せていた黒人の彼。
いじめを差別だと捉えたエリックの事に違和感を覚えていた
みたいだ。

■人種差別主義

デービッド・カディックは人種差別のテストに於いてもっとも
悪いという評価が出た。しかしデービッドによると人種差別
ではなく、女遊びが過ぎたのだという。ケリーと被害者が
付き合っていたことが判明する。

結果として犯人は副署長だった。白人と黒人のカップルを嫌う
のかそれとも署長の姪と新人が付き合うことに嫌悪感を示した
のか。

カル・ライトマン博士…ティム・ロス(平田広明)
ジリアン・フォスター博士…ケリー・ウィリアムズ(加藤優子)
リア・トーレス…モニカ・レイモンド(皆川純子)
イーライ・ローカ―…ブレンダン・ハインズ(杉山 大)
ハイディ (Kristen Ariza) 女性スタッフ


マニー・トリロ (Paul Calderon) 囚人、麻薬組織エルプニョ
ホリー・サンド (Deirdre Lovejoy) トリロが殺害した刑事の妻
トム・クレイトン (Brad Beyer) 副署長
ジャック・モロー (Brett Rice) 所長
デビッド・カーディック (Matt Bushell) 消防士
ウォレス (Troy Winbush) 消防士
ダグ・ドノヴァン (Ross Thomas) 消防士
マイク・アダムス (Carlos Lacamara) 消防安全委員
マット・ゴールディン (Michael Bofshever) 副知事
ミシェル (Antonio Fargas) エリックの父
ケリー・モロー (Christie Burson) ジャックの姪
シルヴィア (Jessica Wright) スタッフ
--- (Luis Moncada) Inmate
--- (Don Danielson) DC Cop
--- (Momo Yashima) Parole Board Member
--- (Tyler Brooks) Guard Brady
エリック・ミシェル (Andre Kincaid) 新人の消防士・死去
--- (Nathan Barilka) Fireman
ヘーザー (Joel Doerfel)
デビッド (Roman Itkin)
--- (Chris Krauser) City Patrol Officer
--- (Marc Lear) Prisoner
--- (R.L. Scott) Protester


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