Lie to me 嘘の瞬間
(aka ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る)

企画 - サミュエル・ボーム
制作総指揮 - サミュエル・ボーム、ブライアン・グレイザー、シ
ョーン・ライアン、デヴィッド・ネヴィンズ
エグゼクティブ・プロデューサー - スティーブン・マエダ
オープニングソング - 「Brand New Day」、ライアン・スター





第11話 潜入捜査 Undercover

脚本/Tom Szentgyorgyi 監督/Seith Mann
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コンビを組んで16ヶ月が経つ8分署の刑事、エリックアダム
はこの日、配達員を装い、バックパックの容疑者を張り込み
して訪れるのを待つ。いよいよ彼がやってくるが、二人の捜査
員に気がつき容疑者は逃走。ビルの屋上に逃げ込む中で、
一人の人物が居ることに気がついたアダムは、男に手を挙げて
投降するよう求める。するとポケットから手を出す際に、携帯
電話を一緒に手にしていたためにアダムは拳銃と勘違いし、
発砲。男はそのまま屋上から弾丸を受けた上に落下してしまい
重傷を負う。エリックは自分が落ちた容疑者を見てくるので、
アダムに救急車を呼ぶよう命令する。

カルはジリアンと彼女の夫・
アレックと共にレストランでディ
ナーをする。アレックは仕事が有るとして家には帰らず再び
職場に行こうとしていた為に、カルは彼の事を尾行し、女性と
接触するのを見て、メガネを忘れていったとして彼に届ける。
アレックはカルに女性は
クリスティーンだと紹介すると、
カルはアレックの奥さんと共に仕事をしている者だと告げ、
浮気を防止しようとする。
そんな折りカルの携帯にすぐに第8分署に来るようメールが届く。

カルとリアを呼び出したのは市長代理の
コーリー・ストロング
だった。第8分署の周りでは、警察官が誤射発砲した上に、
嘘の証拠をでっち上げたとするデモが起きていた。
第8分署の所長である
フープスを紹介され、今回カルが呼び出さ
れた理由が説明される。
麻薬の売人の捜査を行っていた際に、捜査員のエリックとアダ
ムは屋上にいた少年・
アレック・リックスに発砲して重傷を
追わせてしまうが、アレックは銃など持っていなかったとして
アレックの父親が証言した事で、警察官が証拠をねつ造して
誤射発砲した件の責任を転嫁しているのではないかという
騒動が起きていたのである。現場には確かに銃が落ちているが
父親は息子が銃を持っていた形跡はないとして断固として主張
を覆さなかった。

カルは二人それぞれに話を聞く。
するとアダムは一切嘘をついているような形跡はなく、逆に
エリックはまるで答えを用意していた様な返答をしていると
指摘する。取りあえず今回の事情聴取のVTRを見て研究するの
で時間をくれるよう求める。
カルが帰宅しようとすると、彼の事をFBIの
オーエンが監視
していた。

リアも帰宅すると、ベッドには恋人の
カール・デュプリー
寝ていた。カールはリアに対して先ほど電話が有ったことを告
げると、留守電を聞いてみる。するとイーライからの電話だっ
た。リアはカールに電話の相手は職場の友人であり、仕事で
相当不味いことをしたので相談に乗っていることを語る。
カールは職を失うような相談ならば、乗るべきではないことを
告げる。

翌日カルとジリアンはエリックについて分析する。
もしかすると
捜査官としてPTSDの症状に有るのではないか
いうジリアン。カルはストロング市長代理に頼んで、エリック
が普通に捜査している時の映像と比較してみたいことを訴え、
通常時の彼のVTRを要求する。

そんな中、カルの研究所では職員全員を呼び出し、全体会議を
行うという。
ジョセフ・ホリンの件でウチの研究所が訴えられ
ているというのである。投資家から集めた金を娘がくすねて
いた事件で、消えたカネの回収を妨げた人間を全て調べている
というのである。弁護士の
マーティから事情を聞かれるので
みんな正直に答えるよう言われる。

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■ジリアンの夫・アレック

アレックの行動が怪しすぎると思っていたけど、彼は浮気して
いたのではなく、なんと薬物中毒だったようだ。
過去にリハビリして立ち直っていたけど、再び薬物に依存する
様になり女性の影はリハビリの協力者だった。

ジリアンもその事実を知っていたのね。
カルのお節介も無駄に終わった感じ。

■リアに恋人が居た

なんといきなりベッドで寝ている男性・カールの姿があった
ので驚いた。
同僚のイーライの不正の事実を知らされ、その相談に乗って
いるリアのキャリアの事を心配している。
わざわざ職場にまで来てイーライに接触する事になるとは
思わなかったけど、確かに彼の言うことには一理あり、
リアにとっては相当迷惑な話だよね。

■ジョセフ・ホリンの件

8話「絶望の連鎖で登場した事件。ジョセフがこの件で犯罪を
犯したのではなく娘のキャロリンが投資家のカネを使い取って
いたにも関わらず起訴されたのはジョセフだった件で違和感を
覚えていたイーライが検察に密告してしまったというもの。

この件でカルはその事実を知りつつ、リアの忠誠心を知るための
実験に使っていたという所が凄いね。
裏切ったイーライを再び見習いとして雇う問いのも凄いけどね。

■市長代理のストロング

今回カルに協力を仰いできたのは市長の代理。
警察が不正を犯して証拠品をねつ造しているのではないかと
いうもの。アメリカでは警察官の横暴さに対して、その不当な
扱いに黒人がデモが起こすことはあるけど、日本は組織ぐるみ
で守るけど、アメリカでも同様の事が起きているんだね。
ただあんまり政治家は圧力をかけてこない所は日本とは違う
のかも。

演じているストロング役のD.B. Woodsideは、24
シーズン6でウェイン・パルマー大統領役。彼の出世ドラマ
となったスティーヴン・ボチコ制作の法廷ドラマ「Murder One」
ではアーロン役、「バフィー 〜恋する十字架〜」では
ロビン・ウッド校長役で出演。

■嘘をついているのは誰なのか

屋上にいた少年・アンドレは銃を所持していた為に警察官の
二人のウチ、アダムが発砲してしまった。それを偽ったのは
エリック。アダムは本当に相手が拳銃を取り出したと考えて
いるようで、カルの事情聴取にも不審な点は見られなかった。

■エリックの異常な行動

ジリアンによるとエリックの解離性症状は囮捜査官が陥る
ものだという。FBIはカルに対して、現在エリックはテロを
企てる組織の協力者が8分署内にいる事を悟り、囮捜査官と
して潜入していること。そしてそのターゲットをアダムだと
捉えているようだ。

■アンドレが不正に関わっている証拠のVTRの存在

警察としてはアンドレが銃を持ち、犯罪歴がある事を証明する
事で自分たちの主張に説得力を持たせたいようだ。そこで
出てきたのが昨年アンドレがアラコスティエで行った強盗事件
のVTRを提出してくる。しかしそれは完全に作られたVTRだと
判明。強盗事件をしているのに、全く緊迫感も恐怖も感じてい
ない表情を見せていた為の物だった。

■不正をもみ消すような人たち

テロの恐怖は本当に存在しているのか。
この一件の真相を暴いてしまうと、テロ組織は確実にアダム
を殺害し、組織の実態も掴めなくなる。
しかしカルは決して小さい不正からも目を背けることもなく、
真実の追究に余念がなかった。
途中でカルに接触してきた偉い人物らしき白髪の男性・フレ
ッチャーとは一体誰なのかな。

フレッチャー演じていたKevin Tigheは、LOSTでアンソニー
クーパーを演じていた。自分の移植手術に必要な腎臓を手に
入れるためロックに近づいて腎臓を提供させるというとんでも
無いヤツだったよな。

■エリックの正体

彼の経歴を調べていくと、娘のジャクリーンが戦地ティクリ
ートで戦死している事を知る。しかもジャクリーンは敵の
攻撃によるものではなく、自国の兵士の誤爆によって死んで
いた事を軍の上層部が隠蔽していたのである。その事で、
エリックは自分も不正して攪乱に陥れようとする意図が存在
したのかもしれない。

カル・ライトマン博士…ティム・ロス(平田広明)
ジリアン・フォスター博士…ケリー・ウィリアムズ(加藤優子)
リア・トーレス…モニカ・レイモンド(皆川純子)
イーライ・ローカ―…ブレンダン・ハインズ(杉山 大)
ハイディ (Kristen Ariza) 女性スタッフ
エミリー・ライトマン (Hayley McFarland) 娘
アレック・フォスター (Tim Guinee) ジリアンの夫


フレッチャー・ベルウッド (Kevin Tighe) カルの友人、偉い人
エリック・クランスキー (Currie Graham) 警察官・嘘をつく
カール・デュプリー (Sean Patrick Thomas) リアの恋人
コーリー・ストロング (D.B. Woodside) 市長代理
オーウェン・フィネガン (David Warshofsky) FBI
フープス (Jason Beghe) 8分署・所長
アダム・デューク (Marty Papazian) 警察官・発砲した人物
マーティン・ウェクスラー (Scott Klace) 弁護士
コンラッド・リックス (Dan Martin) アンドレの父
アンドレ・リックス (Harrison Knight) 屋上で撃たれた少年
アントン・リックス (Terrence Hardy Jr.) 息子
クリスティーン・タケット (Wendi Kenya) 薬物支援者
--- (Rick Fitts) Male Protester
--- (Marcuis Harris) Male Protester
--- (Shelley Robertson) Female Protester
--- (Sean Summers) Neo-Nazi


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