Life 真実へのパズル
(アメリカ・NBC 2007年-2009年)

製作総指揮・脚本:ランド・ラヴィッチ
制作:ユニバーサル・メディア・スタジオ

http://www.fujitv.co.jp/life/index.html?42197




 

Sep. 26, 2007
第1話 父子の絆世 Merit Badge-Pilot

監督/David Semel 脚本/Rand Ravich
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1995年から2007年の間、チャールズ・クルーズ(チャーリー)
終身刑で服役していた。
チャーリーの関係者にインタビューが行われる。
元相棒のロバートはみんなが当時クルーズに背を向けたことを
告げる。元妻のジェニファーはあの時夫が有罪なのは明らかな
状況だったとし、有罪だと判決が出た後に不眠症になりカウン
セリングを受けたと語る。
アラン・フェイ医師は警官だということで、チャーリーは刑務所
でリンチを受け、結果241針を縫う怪我を負った事を語る。
当時陪審員は評議一時間で有罪にしたが、再審では物的証拠は
彼のものではない事が分かり、無罪になったのだという。
チャーリーは刑務所に収監されている間、「禅への道」の本を
読みその精神に目覚めていた。ジェニファーはインタビュワー
の前で有罪だと思ったのは私だけではないとして自分は悪くない
と主張する。しかし容疑が晴れて潔白だと知ってどういう気分
か?と問われ複雑な表情を見せる。クルーズの弁護を担当した
コンスタンス・グリフィスは彼は終身刑から逃れて人生を取り
戻したのだと語る。

--- 4ヶ月後 ---
チャーリーは刑事に復帰した初日だった。
新たに相棒となるリースがチャーリーの元にやってくると、犯罪
現場に一緒に来るのか?と問う。被害者は子供だし復帰初日には
辛い事件だとして、無理ならば一人で仕切ると語る。しかしチャ
ーリーは自分も参加する事を告げる。

遺体を見に行くと、少年・ジョンが河川敷で殺害されていた。
口径は小さいもので至近距離から撃たれたものだと分かる。
弾は貫通している中、近くに犬が居る事に気がつく。
は少年が連れてきた犬とのことだが、一切動かずにいるのが
分かる。捜査官たちに対してチャーリーは、「犬には聞いたのか?」
と問うと、犬の元に近づくチャーリー。犬には少年の体を貫いた
弾が貫通して当たっていた。しかし犬は主人である少年と
何故離れた場所にいるのか考えるチャーリー。するとチャーリーは
犬が何かを隠していると考えてその場所を掘ると指が出てくる
のを知る。恐らく犯人の指を食いちぎったものだろうという。
チャーリーはリースに対して、子供を庇って撃たれて犯人の指
を食いちぎったのだとし、君にはそんな人がいるかと問う。

インタビュワーたちはクレブス巡査ザーコ巡査、そして
チャーリーの財務顧問をしているテッド・アーリーにインタビュー
をする。賠償金を管理しているというテッド。賠償額はいくらなの
か?という問いかけに、クレイブとザーコは、500万ドルとか5千万
ドルとか言われているという。

チャーリーは相棒としてリースに色々と雑談しようとするが、
私は貴方と組めと上司・カレンから言われただけであり、自分の
事は何も話さないと語る。

二人はジョンの両親の住む自宅にいく。
するとそこには父・ウォレンの姿が有ったが、ウォレンは現在の妻・
アリッサとは再婚であり、ジョンはアリッサの連れ子で正確には
血のつながりはない事を語る。私には娘のダーシーが居るとの
事で、ジョンの事は養子として籍を入れて本当の息子として
接していたという。実の父・マーク・ロウルズ麻薬を転売した
罪で刑務所暮らしだと告げる。
ジョンはボーイスカウトに入っていたこと。
先日家に空き巣が入って金品が盗まれていることを語る。
すると突然チャーリーはウォレンに対して、マリファナは神経
を過敏にするだろうとし、ウォレンが麻薬を常用している事を
知り、家宅捜索があるので麻薬は処分した方が良いと耳元で
呟く。二階のトイレから流すのが良い事を告げると、それを
聞いたリースはチャーリーが警察官としてとんでもない事をして
いるとして止める。
リースはチャーリーに対してどういうつもりなのかと問う、
ウォレンは容疑者の一人だとするが、チャーリーの目には、
彼は本当にジョンの死を悲しんでいた事を告げ、子供が殺された
日に父親が逮捕されるなんて気の毒だという。リースは貴方と
共倒れになるなんてゴメンだとすると、それならば報告すれば
良いと語る。

二人はジョンの母・アリッサから話を聞く。
前の夫・マークについて話を聞かせて欲しいと告げると、
決して悪い人ではないが、麻薬で捕まり刑務所から出ると
人が変わったかのようになり暴力が始まったのだという。それで
逃げたことを知る。チャーリーは離婚届は郵送したのかと問う
と、リースはチャーリーの無責任な発言に激怒する。

チャーリーは暴力の前科があるボーイスカウトの父兄は二名
いる事を告げる中、リースはチャーリーに対して、遺族に対する
態度は何なのかと問う。チャーリーは次にすることを考えていた
事を告げ、人は追い込まれると逃避してしまうのだと語る。
次のところにいくことを考えていて自分は今そこに居なかったの
だと告げる。リースは一体何のことだと彼の意図を計りかねる。

二人はジョンの父が収監されている刑務所に行くと、チャーリー
は囚人や看守には既に顔が知れていた。
マークに面会すると、彼は息子が殺され葬式が行われるのに
外出許可が下りないとして激怒していた。刑事は嫌いか?と
問うチャーリーは、自分も刑事が嫌いなんだと語る。
刑務所でジョンを殺しそうな君の敵はいるのかと問うと、敵は
いるがみんな家族がいるので殺すほどの敵ではない事を語る。
二週間前に面会に来たが、息子はお父さんは無実だと言っていた
事を告げ、信じたかったのだろうという。
そんな中、帰宅しようとするチャーリーに対して看守はチャーリー
を挑発する態度を見せ始める。12年間服役したこと。
お前がペリカンベイの看守に何をしたかを知っているとして、
チャーリーの事を"囚人"だと暴言を吐く。しかしチャーリーは
禅の心を発揮して怒ることはなく、「宇宙は俺たちをみんなからか
っているのだ」と呟く。
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えん罪によって12年間服役していたチャーリーは、再び刑事と
して復職して捜査を行う。賠償金によって相当額を手に入れた
とされるチャーリーが何故また警察官に戻ろうとしているのか
上層部としては疑問に感じる中で、それを訳あり刑事のリース
に監視させつつ、チャーリーはリースとコンビを組んで解決
を図っていく。

このドラマ、どんな事件が発端でチャーリーが服役していた
のかについてはまるで説明がなく、あらゆる場面で説明不足
からのスタートだった。

追々全容が語られていくのだろうけど、証拠を改ざんして彼を
犯罪者として仕立てあげた人物が居るということ。
警察内部の関係者が関与しているであろうことは明らかなので
彼の復帰を快く思っていない人物ほど妖しいということには
なっていきそうだ。

キャラクターの造形としてはホームランドでのDamian Lewis
の役とほぼ同じ。
「ホームランド」でのDamian Lewisがイスラム教徒に改宗している
のに対して、このドラマの中では禅の世界に陶酔している。
怒りを静めて冷静になる為の手段だろうけど、色んな場面に於いて
感情的にならざるを得ないような仕事柄、冷静さを保っていけるのか。
時折"物への執着心"について本人が言及していたり、豪邸で女性と
遊んでいたり、スポーツカーを乗り回す姿があるけど、そういう
ところで発散しているところも有るんだろうね。

「ホームランド」と違って視聴者は主人公が何をしたいのかは
想定出来るところは見やすい反面、謎めいた主人公像という意味
では、「ホームランド」と違って少々物足りなさは有るけど、
これはこれで面白い。

警察同士彼がえん罪だと分かればチャーリーに対してもう少し同情的
になっても良さそうなものの、完全に距離を置かれている
感じだし、元々の彼がどういうスタンスのキャラだったのか
はまるで分からない。ただ相棒の証言だと、普通の刑事で目標は
勤続20年を目指して年金をもらおうとしていたとのことなので、
普通の刑事が巻き込まれてしまったのかな。

色々と家庭にも問題が有りそうで、チャーリーは父親とは疎遠
になってるみたい。8歳の娘と結婚しようとしているとか、
母は父親によって殺害されたなど、妄想なのか現実なのか
分からない事を口走っている。大金を手にしたチャーリーに接近
したがっているのかどうかも今のところは分からないので、
もう少し静かに見守る必要がありそう。

彼とコンビを組むリースにもドラッグ中毒の過去が有るみたい
だし、父親は刑事で今の上司とコンビを組んでいたと言う割に
あまり仲は良さそうではない感じには見えないのでどうなる
ことなのか。

刑務所にいたことで人を見る目が養われたというところが
あるのだろうか。そしてその中で受けた人間として尊厳を踏み
られる事態がチャーリーの復讐心の源になっているのだろうけど、
チャーリーの刑務所時代の暗黒の12年の間に何が有ったのかは
今後楽しみなところ。

やたらと主人公はフルーツを好んで食べていることと、
子供の気を引くのが上手かったのかなというやりとりが
有ったのが印象的だった。

賠償金による大金を手にしたことで当然の権利だとは思う
けどそれに嫉妬する輩も多そうだし、なんだか複雑な状況だね。

自分にかけられた嫌疑を晴らすために捜査していることは
最後のシーンで描かれたけど、空白の12年の間に進化した
テクロノジーに驚いている向きもあるので、アナログ人間
がその辺のツールを使いこなしていくのかも気になる。

今回のエピソードで上手く出来ていたのは、繋がりを持たす
ということで、刑務所で被害者の父親と同じ監房に入れると
おどして自供を取るところは上手かったね。

相棒役を務めるダニ演じるSarah Shahi。

古くはエイリアスのジェニー役、Lの世界のカルメン・
デ・ラ・ピカ・モラレス役、最近ではPerson of Interest
のシーズン2以降に登場するサマンサ・ショウ役で出演している。

・The FramesのDream Awake

チャールズ・クルーズ (Damian Lewis) LAPD・終身刑・12年・冤罪
ダニ・リース (Sarah Shahi) LAPD・チャーリーの相棒・元ドラッグ
テッド・アーリー (Adam Arkin) 会計士・チャーリーの財産を管理
ロバート・スターク (Brent Sexton) 元チャーリーの相棒
ケビン・テッドウェル (Donal Logue)
コンスタンス・グリフィス (Brooke Langton) 弁護士
カレン・デービス (Robin Weigert) LAPD・警部補・ダニの父の元相棒
ジェニファー・コノバー (Jennifer Siebel Newsom) チャーリーの元妻

アーサー・ティンズ (Jon Sklaroff) 犯罪者
ロニー・ガース (Chad Lindberg) 犯罪者
アリッサ・ギブニー (Cheryl White) ジュンの母親・再婚
ウォレン・ギブニー (Larry Poindexter) アリッサの夫・再婚
--- (Brynn Thayer) Tyler's Grandmother
タイラー・ハウリー (Braeden Lemasters) ジョンの友人
マーク・ロウルズ (Michael Cudlitz) ジョンの父
ティト・スアレス (Benjamin Benitez)
ザーコ (Reno Wilson) 巡査
クレブス (Matt Gerald) 巡査
--- (David Kagen) Tins' Lawyer
--- (Olivia Hardt) Very Pretty Girl
--- (DeLon Howell) C.O.
--- (Bob Rusch) C.O.
--- (Antonio D. Charity) Cop
--- (Tonita Castro) Housekeeper
--- (Kendall Clement) Prison Doctor
ダーシー・ギブニー (Cali Sheldon) ウォレスの娘
ダーシー・ギブニー (Noelle Sheldon)
--- (Michelle Marsh) Juror
--- (Brady Smith) Man
--- (Monique Daniels) Female Cop Mid 30's
--- (Anne Moore) Female Cop Mid 20's
--- (Michelle Wolff) Female Cop Mid 20's
--- (Dave Michael Beaudrie) Cadet
--- (B.J. Clinkscales) Crackhead
--- (Rosemary Garris) Detective
マーク・コノバー (Martin Grey) ジェニファーの現夫
--- (Hollis Hill) Prison Guard
--- (Linara Washington) Young Female Cop
--- (John Westernoff) Bartender


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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