Major Crimes 〜重大犯罪課

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August 20, 2012
第2話 罪深き夫  Before and After

脚本/Steven Kane 監督/Steve Robin
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新副本部長になったテイラーは、レイダーがFID(内務調査部)か
ら重大犯罪課に異動することになった事を告げ、プロペンザ
の上官として就くことになった事を語る。テイラーは重犯課の
やり方を変えないといけないとするとが、司法取引する方法に
対してプロペンザは反論する。私たちにその権限はないとし
検察がそれを行う事になるのだという。
一方ラスティのことを殺人事件の証言を得るまで保護すること
になる。レイダーの家で一緒に過ごす事になるが・・

トレーニングジムの経営者でパーソナルトレーナーのチャド・
レイバー
がトレーニング中に殺害される。逆さづりの状態の
中で頭部を殴打されて亡くなったもの。
プロペンザは出世も出来ないのに毎日血だらけの遺体現場ばか
りだとすると、フリンは8年前から出世してないだろうという。
サンチェスはチャドについて調べる中、朝一の客である
ディーディー・ショーが発見し通報したものだと分かる。
サイクスはアロマキャンドルの減り方から、数時間は燃えて
いると告げ、レイバーは午前6時前から来ていたであろう事を
告げる。ドアは打ち破られていないこと、グラビティブーツを
履いているので腹筋を鍛えていたであろうこと。凶器はケトル
ベルだという。しかもケトルベルは軽量の7kgのものだと語る。
プロペンザはサイクスに対して遺族に告知に行けと指示する。

ディーディーから話を聞くと、来たのは朝の6時半だという。
彼の分と二つカフェラテを買って来たこと。
しかし重犯課のものたちは顔がつぶれている状態なのに何故
チャドだと分かったのかと尋ねると、彼のタトゥーで分かると
告げる。"ボディ、ソール、自分"と書かれたタトゥーで、
チャドのモットーだったという。
そんな中突然被害者の妻・アネットが現れると、夫が殺された
事を知って悲鳴を挙げる。
プロペンザはサイクスに対して何で事件現場になんか連れて
来るんだと告げ、オレは告知にいけと言ったのだという。
ホッブス検事も現場へとやってくると、ボスに命令されてきた
のだという。

プロペンザはレイダーに電話し、急いで現場に来るよう告げる
が、現在の彼女は里親申請の件シンシアと話しているので
行けない事を語る。シンシアからは色々と家庭環境などを調べ
られていた。20年間夫とは法的に別居していること。
ラスティはシンシアに対してこんな場所は嫌だとするが、シンシア
は寧ろこんな理想的な環境は滅多にないことだと告げ私が
住みたいくらいだと語る。シンシアは里親に関してレイダーに
問題はないと告げる。

モラレスはチャドの遺体に関する検死結果を告げる。
不意を突かれて殺されたこと。防御創がないこと。殴られたのは
3回だという。
レイダーがラスティと共にオフィスにやってくると、バズに
対して休憩室にパソコンを一台運んで欲しいと告げ、ラスティに
使用させて欲しいと頼む。彼はこれから学校の編入テストを
受けるので監視して欲しいという。

タオはチャドのホームページを発見したと語るが、殆どの客は
女性で、ホームページには痩せる前と痩せた後の写真が掲載され
ているという。

フリンとレイダーは被害者の妻・アネットから話を聞く。
富裕層の客が多いのでオフィスに現金は無かったであろうこと
を告げ、大抵カードか小切手で支払いをしていたという。金庫に
は仕事の書類しか入っていないとのこと。パソコンはどうした
のかと問うとオフィスにパソコンは置いていない事を告げ、
事務仕事は自宅で行っていたという。仕事の管理については
ipadと携帯を使っており、常に持ち歩いていたとのことだった。
しかし携帯もipadも現場にはなかった事を語る。
そんな取調中に突然サイクスがやってくると、チャドはレイプ
の容疑者だと語る。訴えたのは客の一人・アマンダ・マルティーノ
父・ジム・マルティーノだという。アネットはその件を周知
しており、あの女はいかれていたのだとし、ストーカー女だと
語る。刑事起訴状があることを告げると、レイダーはサイクスを
取り調べ室の外に出すと、不用意にこんな重要な情報には
触れないよう告げる。フリンは彼女のことを利口とマヌケが
同居しているヤツだと語るが、ボスを選んでいるだけだろうと
いうプロペンザだった。
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パーソナルトレーナーの男性・チャドが何者かによって殺害
される。チャドは過去にレイプの加害者だとして訴えられて
おり、その真意を探る中、レイプ被害に有ったマルティーノ家
を尋ねると、被害者が持っているipadを家の外のゴミ箱で発見
されたとして容疑が深まっていく。

最近「CSI:NY」のS8-7でもレイプに近い性関係に関する
ティーンエイジャーのエグイ事件を見たばかりなので、憤り
感が有ったけど、このトレーナーの事件も不気味な事件だ
った。

このドラマでは取りあえず、「クローザー」との差別化を
図る為に、自供は決め手のものとして利用せず、最大限の
罪を着せる変わりに司法取引を行うことで刑は減軽されるも
確実に犯罪・犯行を認めさせ、裁判沙汰にする前に解決する
というノーリスク・ローコスト的事件の解決法を求める様だ。

「クローザー」好きならばプロペンザの主張の方に肩入れ
出来る部分が多いけれど、アメリカのような陪審員制度だ
と自供は必ずしも量刑や犯罪の大きさとは関係ないものと
して存在しているんだなと感じさせる。

どう見てもこの案件は計画的で他人に罪を着せ、そして夫
のしたことで民事訴訟に於ける破産を免れるが為の第一級
殺人事件の案件なのだけど、過失致死だとする強引な主張が
飛び出したり、終身刑レベルの事件に於いて僅か11年程度
の刑期で出所出来てしまうところなど、不条理なのかどうか
はちょっと判断の難しいところもある。
9人の被害者がいたことや、妻にまで迷惑をかけた行動を
している事を考えれば多少理解出来なくもないのだけど、
やはり犯罪は犯罪だ。「LAW & ORDER」の検事ならば少なく
とも二つの事件は切り離して考えるべきことを唱えられて
いたハズだ。

プライベートネタではラスティがレイダーと暮らすことにな
ったこと。ラスティがリビングを占領している背景には案外
寂しさの裏返しがあるのではないかという気持ちが無きにし
も有らずって感じだったな。レイダーは母親ではないけど
寄り添う人がいて欲しいとする裏返しのような行動にも思える。
バズは完全にラスティの件でレイダーに仕事を押しつけられて
いるけど、証人だという事を考えると、まぁ一応署員は私的
利用して居るものではないのかな。

プロペンザとレイダーの対立は、テイラーも頭を抱える所
だ。レイダーは階級の問題に関して言及していた。
レイダーは約束されていた階級の昇進がないことを指摘して
いたけど、昇進は全面的に凍結されたことをテイラーは
語り、LAPD内部でも精鋭部隊である重犯課のリーダーという
地位にこそ階級以上の価値があるとしていた。

一方癖が有るのはサイクス刑事だ。
ホント、この刑事、利口とマヌケが同居している。
冒頭での犯行現場で、色々と知識を披露したり、犯人像に
関して、被害者の女性が自尊心が強く感受性が低い人物なので
操りやすく、チャドはそんな女性を狙っていたということを
指摘していた。これが利口な部分だけどマヌケな部分も
至る所で見られ、プロペンザたちにちょっとカチーンとさせる
シーンも見られた。サイクスはタオに相談し、プロペンザから
嫌われているとした際には、自分の他人からの評価よりも
まずは被害者のことを考えろとピシャりと言われていた。

事件はipadを利用して上手い事相手が自供するシーンをカメラ
で撮影した。サンチェスが夫を殴ったことに対して、一度目
は妻の権利だが、二度目・三度目を殴ったことは明確な殺意
だとしていた。

プロペンザがまた辞めると言い出したけど、レイダーからは
フェアだと思える職場が見つかるまで働いて欲しいとする
願いが語られた。

ゲスト出演者たち

殺害犯・アネット役のSusan Ward。
「跳べ!ロックガールズ 〜メダルへの誓い」でエミリーの
母で楽天家でシングルのクロエ・ケメコ役の彼女。

被害者・アマンダ役のJenn Proske。
現在自分的にはもの凄くタイムリーな人なのだけど、
「CSI:NY」のS8で起きているレイプ被害者で議員の娘のセリーナ
を演じている。「西海岸捜査ファイル 〜グレイスランド〜」
では主人公リーバイことマイクの彼女・アビー役として出演していた。


シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
フリッツ・ホワード (Jon Tenney) FBI捜査官
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
テイラー (Robert Gossett) 新本部長
ケンダル (Ransford Doherty) 検死官

アンドレア・ホッブス (Kathe Mazur) 地方検事補
アネット・レイバー (Susan Ward) チャドの妻
アマンダ・マルティーノ (Jenn Proske) チャドにレイプ被害
ジム・マルティノ (W. Earl Brown) 印刷業、アマンダの父
Mr.ケリー (Rob Brownstein) アネットの弁護士
クレイグ・リッチウッド (Steve Tom) 判事
ディーディー・ショウ (Lesli Margherita) 第一発見者
シンシア (Sonya Leslie) 里親・児童福祉局員
ダナ・ベーカー (Haley Webb) 被害者の一人
アリソン・フィッシャー (Amy Davidson) 被害者の一人
ジェナ・ロスマン (Laurel Reese) 被害者の一人
--- (Amin Joseph) Paramedic
チャド・レイバー (Daniel Sobieray) ジムのパーソナルトレーナー



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