Major Crimes 〜重大犯罪課

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August 27, 2012
第4話 麻薬ギャング The Ecstasy and the Agony

脚本/Adam Belanoff 監督/Arvin Brown
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シャロンはラスティを何度も起こすがなかなか起きてくれない。
転校初日だとすると、今度はラスティは初日ならばシャワーを
浴びていかねばならないとして、シャワールームに入ってしま
う。カトリックの学校・聖ヨゼフ学園にいくなんて信者でもない
のにいくのかというラスティ。夏の出来事を聞かれたらなんと
答えれば良いのかと問われると、そういう事は話さなくて良い
ことだと告げるシャロン。シャロンは現場に行かねばならず、
ラスティの行動の遅さを気にする。

現場でサンチェスはプロペンザに対して顔色が悪いと指摘され
る。プロペンザはもうすぐお迎えでも来るのだろうと告げる。
サイクスに対してお友達が来たぞと告げるプロペンザ。その
先に居たのはシャロンだった。
サイクスはすぐに今回の事件の概要をシャロンに伝える。
被害者はアロン・ストラウス(48才)。イスラエル出身でアメリカ
国籍。民間投資会社・ハデラ証券のCFOだという。朝5時20分頃
玄関で被弾したもので、通常5時30分に迎えの車が来るので
玄関に出たら撃たれたのだろうとのことだった。
ケンダルによると弾を肩甲骨を突き抜けて壁に抜けているという。
サンチェスは口径が大きい銃によって撃たれているという。
妻・ローマと息子のアヴィは銃声を聞いて上から下りてきたと
いう。タオは一見プロの犯行に思われるが、防御創がないのは
気に掛かるという。
フリンはローマから話を聞こうとするが、朝起きたら夫が殺され
ていた人の気持ちになってとして怒鳴られる。
FBI捜査官のモリスに対してローマは夫の安全は保障すると約束
したでしょと文句をいう。フリッツに対してどういうことなの
かとシャロンは尋ねるが俺は今来たばかりでこの件は知らない
という。

プロペンザはバズに対して最近夜が眠れないことや野球
にもまるで興味が無くなったと吐露する。
そんな中、シャロンはバズに対して、ラスティを学校まで連れて
いって欲しいという。プロペンザはバズは一般人だとするが、
未成年の重要証人を安全に学校に送るのは義務であることを
告げる。プロペンザはそれならば納得だが、帰りにコーヒーを
買って来いと語る。

ローマによるとアロンは今週証言をするハズだったのだという。
オクラホマのタルサに住むよう言われたが、マクトゥーガル
なんて名前に変更させられるなんて納得がいかないとモリス
を非難する。夫は従兄弟のイリアと会社を立ち上げ、ハデラ証券
を作ったのだという。20年間家族は幸せに暮らしていたが、
実際にはアロンとイリアはエクスタシーを密輸して儲けていた
こと。突然現れたFBIからイリアの情報を流さないと夫を刑務所
にいれると言われたこと。断ろうとしたら、モリスが突然
「ピッツバーグで何が有ったのか知っている」と言われ話すしか
なかったのだという。イリアは夫とFBIの関係を知ってはいな
かったハズだという。シャロンは誰かに証人保護プログラムに
ついて話さなかったのかと問うが話していないという。

タオは凶器が50口径で線条痕は特徴的なプリゴナルライフリング
だという。凶器はイスラエル製デザートイーグルだろうという。
タオは現場でなにか気になることがあったが、それが何かを
物忘れしたと告げる。思い出したら教えてとシャロンは語る。

ローマの息子のアヴィは、ママはソーンには何でも話していた
という。ライフコーチだというもの。そんなものを付けているのか
というプロペンザたちに対して、時に啓示が欲しいと思った事は
ないのかと問う。証人保護プログラムのことを確かに話したこと
を認める。

ソーンの本名はアーソー・ウッドソン。
経歴は1965年シラキュース生まれか、67年にジャクソンビルの
出身だという。手のモデルをしたり、腹話術をしたり俳優を
したり・・
今はスピリチュアリ人生アドバイザーだと告げ、創造的思考を
引き出して新しく生まれ変わるお手伝いをしているのだという。
ハデラ証券は欧州からエクスタシーを密輸し一日300万ドル
を荒稼ぎしていた。ピッツバーグはアメリカの玄関口になって
いたのだろうという。ハデラ証券はあくまでフロント企業であり
この親族には6人による犯罪組織になっているのだという。
全てイスラエル出身でLAのウエストサイドに住んでいること。
数年前から低予算のアクション映画を制作しているが資金洗浄
に利用されているのだろうという。ヨッシー・ハーシュという
人物が映画制作の責任者になっているという。しかしこの一ヶ月
は行方不明とのことだった。
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イスラエル系のアロン・ストラウスが自宅で殺害される。
従兄弟同士で立ち上げたハデラ証券。実は麻薬の密売組織
で、イスラエル系6人の組織から成るギャングだと判明する。
20年間家族としての結束力が有ったが、彼らの前に現れた
ソーンと言う名のスピリチュアル系のアドバイザーによって
その関係が崩れようとしていた事が分かる。

まさかの「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のトニー・ディノッゾ
がゲスト。現在Dlifeで「NCIS」を見ている人はシーズン4
を目にしていると思うが、このドラマのソーン役の彼を
見るとかなり年を取った姿に驚くばかり。
ジヴァさん繋がりでイスラエル系を出して来たのかって気も
するけど、モサドのモの字も出なかった。

トニーの登場の浮き方はそれなりに雰囲気を踏襲した使われ方
をしているけど、プレイボーイ的側面を持つというキャラクター
特性には少々難しい年頃に入って来たのかという気もする。
ただこのドラマ、プロペンザにしても高齢で現役を自負する
くらいにご活躍されている方もいるのでそれはそれでありなのかも。
ただあのトランプネクタイはちょっといただけなかった。

プロペンザ警部が現在の不条理な立場に対する鬱気味な気分を
醸し出しているところで、彼のようなムードメーカーが暗い影を落とし
てしまうと、たちまちドラマ全体がドローンとしてしまう。そういう意味
ではトニーの持つ明るさを利用して雰囲気を相殺しようとしていたのかも。

またプライベートネタでは、シャロンとラスティの疑似的親子関係
が描かれ、現在はこの二人の間で色んな意味での綱引きが行われて
いるのだろう。ラスティはシャロンが自分の為に何処までしてくれるのか
を試している段階なのかも。。
今までしつけもされずに成長してきたことへのツケだったり、
強がらなければ生きてこられなかったというラスティの境遇と
共に、それらを全て包括・抱擁出来るだけの器を持つシャロンの
大きさを感じる。子供は親の背中を見て育つというけど、シャロン
が働く姿を見てラスティとしては上手いこと軌道を修正して
人生のレールに再び乗るであろう可能性を感じるエピソードだった。
無く子も黙りそうな神父に対して、シャロンが堂々と自分の味方を
してくれたことに対する信頼性が生まれたところねあるのだろうし、
シャロンの交渉術を捜査現場以外でも発揮していくというやり方
は面白いと思う。

さてドラマでは意外とシンプルな流れだった。
本質的には一人のスピリチュアルな教祖との出会いによって新しい
人生を歩もうとしているものと、家族を守ろうとしているものたち
の輪が乱れてしまうというもの。

敵対している者同士を同じ取り調べ室につれてきて心情を吐かせる
やり方とか、現場での細かい矛盾点から、暴露しているものが
犯人ではなく、それ以外信頼の寄せられる人物が犯人だという
ことで、その人物が所有しているであろう凶器を自ら差し出させる
ような形で、情報を吹き込んで捨てに行くところを捕まえるという
流れを作っていた。

ソーンはある意味このギャングによって殺されてもおかしくない
気がするのだけど、誰も保護しないのかな。

ローマ役のNecar Zadeganは、今年見た「24」のシーズン8で、
大統領夫人・ダリア・ハッサン役を演じていたのでよく覚えて居る
な。
その息子・アヴィ役のDylan Minnetteは、現在個人的に見ている
Dlifeの「LOST」シーズン6で、ジャックの息子・デビッド・シェパ
ード役で登場している。

FBIのモリス捜査官役のD.B. Sweeneyは「クローザー」S7-13にも登場。
この人は色んなドラマや映画で見かけるよなぁ。



シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
フリッツ・ホワード (Jon Tenney) FBI捜査官
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
テイラー (Robert Gossett) 新本部長
ケンダル (Ransford Doherty) 検死官

ソーン・ウッドソン (Michael Weatherly) スピリチュアリ
ローマ・ストラウス (Necar Zadegan) 妻
イルヤ・ブラム (Ivo Nandi) ローマの従兄弟
アヴィ・ストラウス (Dylan Minnette) ローマとアロンの息子
ジェームズ・ヒーリー (Rob Nagle) 神父。聖ヨゼフ学園
モリス (D.B. Sweeney) FBI捜査官

ヨッシー・ハーシュ () 映画制作責任者
アリザ () イリアの妻
シンシア () ケースワーカー



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