ミディアム 霊能者アリソン・デュボア Medium (シーズン2)

第5話 旅立ちの日 Sweet Dreams

脚本／Peter Egan 監督／Elodie Keene
--------------------------------------------------------
高校時代のアリソンは、友人のスザンナ、ケイティ、ライラと
共に女子会を開き、そこでウィジャボードを行う。霊を呼び出
して自分の未来について尋ねようとしていたライラる
実はライラは実家の家庭が上手いこと言っておらず、母親の
新しい彼氏があまりライラに良い感情を持っていない事もあっ
て彼女はフェニックスの町を出たがる。そこで進路を決めてい
た際に、彼女には三つの選択肢が出来たのである。モデル事務所
に所属すること、ビルグラムで会った男性からクイズ番組に出演
しないかと声をかけられたこと。そしてプレイボーイ誌で一度
面接しないかと声をかけられたこと。これはカリフォルニアに
いけというサインだとして、霊に占おうとしていたライラ。
しかし友達は高校の卒業を待ってから行くべきだと止める。
そんなアリソンには、死者の不気味な霊の姿が見えていた。
その霊は、この娘の未来の答えを知っているとし、それは決して
良くないと語る。

アリソンは夢から目が覚める。
開けていた窓から砂漠からの突風が吹き込んでいた。ジョーは
また変な夢を見たのか?と問うが、単に昔有った事を夢で見た
だけだと語る。
アリソンは再び寝ようとするが、どうしてもライラの行方が
気になりインターネットの同窓会サイトで、ライラの登録が
無いかを調べる。ジョーは朝5時に妻がベッドの横にいないのが
気になり起きてくる。アリソンはかつて自分が馬鹿な行動を
したときの話をして、その時の友達だったライラの事を話す。
カリフォルニアに行くと言って別れたきり、連絡が途絶えており
自分も忙しかったので分からなくなっていると告げる。

翌日、検事に呼び出されてオフィスを尋ねると、そこには
スキャンロン刑事と、スチュワート・マカリスター議員がいた。
検事と旧知の仲であるスチュワートから個人的な相談を受けた
という。彼の娘・シンシアが一週間前に映画を見に行くと行って
以降連絡が取れなくなっているとし、これまでにも何度か
そういう事が起きたので心配はしていなかったが、悪い友達と
つきあうようになってから危険なことばかりしていると告げる。
内密に探して説得してくれるだけで良いと語る。
アリシアはスチュワートの中から幻視が見える。彼はビデオ
レンタルのAVコーナーをうろついている姿が見えるのだった。

スキャンロンはとりあえず友人に事情を聞くという。
アリシアはスキャンロンに、ライラという人物を捜して欲しい
と頼む。
アリシア自身もかつての同級生に連絡を入れてライラの消息を
知っている人物が居ないか探すのだが、誰一人として彼女の
行方を知っている人物が居なかった。
--------------------------------------------------------

高校時代にアリソンの前に現れた霊は一体何を言おうとして
いたのか。
アリソンは高校時代の夢を見るのと同時に、何度も地震災害が
起きる夢を見る。果たしてこの土地で地震が起きるのを予期し
ているものなのか。

現代のアリソンは随分恰幅が良い感じだけど、高校時代はとても
スレンダーで綺麗な女性だったのね。今のアリソンも別の意味で
魅力的ではあるのは間違いないけど。

当時見た幽霊が、この時代になってようやくその意味が分かる
という辺り、アリソン本人としては相当モヤモヤ感のつきまとう
内容で、展開としては実にややこしい感じがする。
シーズン2になってから、こういう霊の登場の仕方をさせる事が
出てきたね。

今回、検事の助手としての仕事は議員の娘・シンシアを探す
というもの。
毎回彼女が見る幻視や夢が小出しになっている事もあって、
完成形に至るまでに色々と想像とは別の意味合いが含まれていて
とても面白いつくりになっている。

ライラが故郷を出た流れと、今回のシンシアの流れが微妙な形
で繋がっていて、二つの流れを一気に処理するという
手法はなかなか上手くできている。

10万ドル、4リットルの血液量などのキーワードだったり、
1989年10月17日に起きたM7.1のロマ・プリータ地震を引き合い
に出して、人生を左右するオークランドベイブリッジでの顛末
に繋がっていく所になど興味深い流れだけど、過去に見た霊は
不幸を予感しているように見えたのに、実際には新しい人生を
送っていたとする辺り、イマイチ霊の存在がよく分からなかった。
そしてその流れの中でアリソンが影響を及ぼした一面は存在しな
かったのだろうか。

カリフォルニアは日本と同様に地震が多い土地だね。