ミディアム 霊能者アリソン・デュボア Medium (シーズン3) http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/762

第20話 頭脳プレイ Head Games

脚本／Robert Doherty
監督／Joanna Kerns
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ホテルに泊まりバスケの試合を見ているウォルター・パクスト
ン。しかし妻のナタリーは、また夫がバスケの試合でギャンブ
ルしている事を知り激怒してテレビを消す。ギャンブルの借金
の支払い、ホテル代の全ては私が埋め合わせして払っている事
を告げ、離婚する事を口にする。ウォルターが怒りにまかせて
殴ろうとするのを見て、殴れば離婚もすんなり行くというナタ
リー。元々結婚前の契約で資産家のナタリーと離婚しても財産
分与はされず、彼女が亡くならない限りは金がウォルターに
渡ることはなかった。ウォルターは怒ってホテルの部屋を飛び
出すと、ナタリーは気分を落ち着かせるためにシャワーを浴びる。
しかししばらくして部屋のテレビの音が聞こえるのを知ると、
ナタリーはウォルターが戻ってきたものかと思い部屋の中を
見て回る。しかし突然後ろから羽交い締めにされ、ナイフで
首を掻き斬られて亡くなる。

アリソンはそんなナタリーの夢を何度も見ていた。
事件は一年前にホテルで起きた出来事で、検事局では夫のウォ
ルターを殺人罪で起訴していた。その最終弁論は今日行われる
事になっていたのである。しかし起訴したものの、状況証拠
だけでウォルターが殺害したとする物証は何一つ見つかって
いなかった。
ナタリーの首も何処かに持ち去られており、依存として発見
されていなかった。アリソンは朝、戸棚を開けるとなんとそこ
からナタリーの首が発見される。

アリソンの夢だった。
朝食の際に、ブリジットが一切口をきかない事を目にしたアリ
ソン。理由を尋ねるが話そうとしない。アリエルは、今朝
マリーがくしゃみをした時に、自分とブリジットが同時に
"お大事に"と話したので、先に妹に対して呪いを掛けたのだと
いう。名前が呼ばれると呪いは解けるが、名前を呼んだ人に
今度は災いが降りかかるというもの。アメリカではよくある
感じの一種の遊びだった。それを知るとアリソンがブリジット
の名前を呼んで呪いを解いてあげるのだった。

アリソンは夫の元に行く。
シャツ選びに難航しているジョーは、今日会社付きのカウンセ
ラーに逢うことになっていた。アリソンは自分も一緒に行こう
か?とするが、今日は検事局では最終弁論だし、一人で大丈夫
だと語る。

検事は裁判所で陪審員を前に最終弁論を語る。
リン副市長も見守る中で、検事はウォルター被告の有罪である
理由を語る。例え状況証拠だが、殺害された当日に遺体が発見
された部屋で言い争う声が聞かれていること。ウォルターが
その後外出したとする三時間の間に殺害されていること。
ウォルターが購入したナイフと同じ型のナイフで殺害されて
いること。ウォルターには多額の借金があり、夫人から何度も
その事を追求され、婚前契約で金は夫人が亡くならない限り
手に入らないこと。ナタリーは生前に家庭専門の弁護士に
離婚協議の話をしていること。確かに現場のナイフから指紋
もDNAも検出されなかったが、これだけの状況証拠を覆らせる
だけのものが有るのか?と問う。
その演説を聴いたリン副市長は、説得力があったとして有罪は
確実だと検事に語る。

アリソンはその頃、検事局で待機していた。
そんな中、駐車場に駐めてあるボルボのステーションワゴンに
自分の車をぶつけてしまったとして女性・デブラがやってくる。
アリソンはその車の持ち主だとして、一緒にぶつけたとする車
を確認しに行くが、正直よく見ないと分からないくらいの傷で
修理の必要も無いという。しかしデブラは執拗にアリソンに
対して謝罪し、連絡先を渡す。そしてもし良かったらお詫びに
ランチでもおごるという。彼女は本音を言うと出張でアリゾナ
に来ているのだとし、二、三週間の滞在の中で、誰も知り逢い
が居ないので話し相手になって欲しい事を語る。アリソンは
怪しい相手だと思いながらも、同時に気になる物を感じていた。
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アリソンは妻殺しの件で夫が殺害した夢を何度も見た事も
有って、例え状況証拠だけだが強気に有罪を主張すべきだと
提言する。ウォルターの弁護士は不利な状況と見るや司法取引
として、罪を認める変わりに第一級ではなく第二級殺人として
刑期25年、仮釈放12年で手を打たないかと持ちかけられる。
しかしアリソンは妻を殺したのは明らかなのにそれはおかしい
として、検事に妥協ではなく正義を貫くべきだと主張する。

ジェニー事件に関して未解決のまま続くとされていたので、
今回そのエピソードが描かれるのかと思っていたら、また別の
事件が進行する。しかもこのエピソード、20話、21話、22話
のシーズン最後の三話またぎの話になるようだ。

ジェニーのエピソードに関しては続くとしながらも、シーズン7
で終了してしまったこのドラマの中で、その後のエピソード
は描かれなかったようだ。

ミディアムのエピソードリストを見てみると、今後2話、3話で
一つのエピソードの括りになることが多いのが分かる。
アリソンの見る夢も昔は単純だったのに、連続殺人犯ともなる
とその夢は複雑化してましうものか有るのかも知れないし、
今回はメッセージを送ってくる死者自身が勘違いしていると
いうややこしいパターンの内容である。

ウォルター役には、なんと「ビバリーヒルズ青春白書」の
ブランドン役のJason Priestleyが演じていた。ドラマ「トゥル
ー・コーリング」ではトゥルーの同僚役・ジャック役を演じて
いる。

またアリソンに接触してくるデブラという女性は映画「スクリ
ーム」シリーズでお馴染みのNeve Campbellが演じている。
個人的には、「Party of Five/サンフランシスコの空の下」の
ジュリア役が好きだった。

さて気になるのは、ジョーのPTSDの件で近づいてくる弁護士の
存在。ジョー自身今後の方向性がどうなるのか分からず、人生
の転機となりそうだし、ちょっと恐い感じだね。
ジョーが密かに恐怖を体験したメリンダとメールのやりとりで
慰め合っているのを知ってアリソンは激怒していたけど、
やっぱり慰める役は自分がしたいと考えているのだろうね。

アリソンも家庭のことばかりで友達がいない現状が有る。
スキャンロンとは私生活でも仲良くなれそうな感じもするけど、
アリソンって確かにママ友と一緒に居るのを見た事無いよね。

裁判の行方も展開としてはかなり癖がありそう。
ただウォルターのナイフが使用されている事は確かだろうし、
ウォルターが金を手に入れる為に、仲間と手を組んで居る
可能性は否定できない。
デブラは如何にも死者でアリソンにメッセージを送ってきている
役割を持っていると思ったのだけど、現時点ではホントに生きて
居たのだろうか?最後は殺害されて発見されてしまったけど、
時々アリソンは自分にしか見えない霊と話すことが有るので、
デブラはてっきり既に死んでいるものかと思っていた。
まだ残り二話有るので次のエピソードの中でも全て解決する
とは思えないけど、果たしてどんなオチが用意されているのか。

アリソンが不幸になったのは、もしかしてブリジットが呪いを
かけたせいなのだろうか?