ミディアム 霊能者アリソン・デュボア Medium (シーズン4) http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/762

第12話 正義の裁き Partners in Crime

脚本／Craig Sweeny、Robert Doherty
監督／Vincent Misiano
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FBIの捜査官・エドワード・クーパーは、ホテルの一室で銃を
片手に容疑者を追って潜入する。しかしそこに客室係がシーツ
を変えに来たとしてドアを叩く。すると中から二発の銃声が
聞こえるのだった。

朝からジョーは鏡に向かってプレゼンの練習をしていた。
反射ミラーを用いた光学増幅装置をソフトを使って制御し
効率よくエネルギーを生み出す太陽電池システム。
ベンチャーキャピタルの中で、ジョーのアイディアに興味を
持ってくれた唯一の会社・ブキャナンロックハート社でプレゼン
をする日だった。なんとかして投資を引き出し開発したいと
考えていたジョー。逢ってくれるだけでも有りがたいという
ジョーにアリソンは励ます。一方アリソンは昨晩の夢を見て
以来再びクーパー捜査官の執筆した本に目を通していた。
FBIにクーパーが現在何を捜査しているのかアリソンは問い合わ
せるも当然予定を教えるわけがないと彼女自身馬鹿な行動を
取ったと呟く。人殺しを殺すのが彼の流儀でアリソンは
依然にクーパーが殺人犯のゴメスを殺害するのを知りつつも
止める事が出来なかった事を悔やむ。

そんな中、アリエルは母を呼ぶ。
ブリジットが食事をしている最中に自分の歯をいじる行動が
気に触ったアリエルは母にその行動を辞めさせて欲しいと考える
が、ブリジットは歯を抜いて抜いた歯を枕の下に入れると一ドル
もらえるのだという。全部で26本有るので、不況の中、これで
26ドル稼げるのだと告げる。

一方テレビではクーパー捜査官がヴァン・ダイクからの捜査の
依頼を受けて再びフェニックス市に来ていた。最近起きている
売春婦連続殺害事件の事で、アリソンは昨日見た夢は、クーパー
が犯人を追い詰め殺した夢だと考える。スキャンロンに電話し
連続犯がフェニックスに居る事を告げる。
殺害されたのは、シェリーサイドで売春婦として働いていた
グレチェン・バラード。七ヶ月前に遺体が発見され、遺体は
何度もナイフで刺されており、指にはシルバーの結婚指輪を
していた。またその二日前にはアマンダ・ブーンという売春婦
が同様の手口で殺害されていた。クーパーは捜査協力を要請さ
れ古い資料から、一年前にグレンデールで発見された遺体の
ニナ・シャーリスもまた、同様の手口で殺されているのを見つ
け、この事件が最初の事件だと考えていた。
スキャンロンから、犯人を夢で見ているのならば教えてくれ
というが、これ以上の情報は彼としか話が出来ないという。
スキャンロンは一人目の遺体が埋められているシカモアヒルの
墓地に居る事を告げ、掘り出して指輪を確認しているハズだ
という。

ジョーはプレゼンの為にブキャナンロックハート社に足を運ぶ。
受付の女性は、長い事役員会議を行っているとし、この調子
だと良い兆候かも知れない事を告げる。ジョーのアイディアに
対して、メーガン・ドイルは最後まで押してくれていたが、
他のプロジェクトと競合する部分が有りジョーのアイディアは
却下されたと聞く。ジョーは聞いてくれただけでも嬉しかった
としてメーガンにお礼を告げる。

クーパーの元にヴァン・ダイク検事もやってくると、今回の
捜査で必要なツールの全ては揃えると言われる。クーパーは
遺体を掘り出すと、これまでの事件と類似する犯行で有る事
は明らかだった。クーパーの前にアリソンが現れると、クーパー
はアリソンがコンサルタントの仕事を辞めている事を知って
いた。アリソンの事を誰よりも優秀だと認めているというクー
パー。アリソンはクーパーに対してあなたの本当の目的は
知っている事を告げると、それを私は阻止するという。
しかしクーパーは私も必ずしも殺人犯を殺している訳ではなく
法を遵守していることを告げ、法では裁けない人物を処分して
いるだけだと語る。アリソンは貴方が容疑者を追って部屋に
入るのを見たことを告げると、殺すと思っているからアリソンは
それを話さそうとしていない事を知る。クーパーは市民を殺人
鬼から守る為に手を貸すべきで、殺人犯を殺すという私の事
など二の次だと訴える。クーパーはヴァン・ダイクに逢うと、
アリソンを捜査チームに加えることを告げる。

アリソンは帰宅するとクーパーから手渡された資料に目を通す。
アリソンはジョーの投資プレゼンが失敗したことを受けて、
ブリジットに頼んだらどうか?と皮肉る。彼女は歯の妖精と
取引しているとし歯が抜ければ金を得られるのだという。逆に
ジョーはアリソンがクーパーと一緒に捜査に於いて手を組んだ
事実を知って、ちゃんと指切りをしたのだろうなと告げ、
指切りしないと法的拘束力がないと皮肉る。しかしジョーは
アリソンという稼ぎ手が居る事で家計は助かっている事を告げる。

その晩もアリソンは夢を見る。
クーパーが犯人像についてテレビで記者会見する中で、相手は
女性にコンプレックスを持っており、女生徒普通に接すること
は難しく、その為に体を鍛えて外見で見せようとしている事を
語る。その光景を見た犯人は、クーパーに敵意を示すという夢
だった。

翌日アリソンはクーパーと共にヴァン・ダイクに逢うと、アリ
ソンの為にオフィスを用意する様要求する。過去のしがらみが
有る事は分かるが、ここは協力して犯人逮捕を目指すべきだと
言われる。
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シーズン3の6話「直感とひらめき」で登場したクーパー捜査官
が再度登場。展開を見ると今後のアリソンとの交信を通して
犯罪捜査の役に立つ存在かと思ったけど、この後彼が登場する
のは、シーズン5の7話「私刑執行人」の一度だけみたい。

アリソンはクーパー捜査官のしていることを全く理解出来ない
訳ではないので、なんとも難しい判断に迫られる。
彼がしている正義感の中に、法で裁けないものへの処分を
どうするのかという部分で、その判断に揺れているだけなので、
アリソンが協力出来る部分というのは多いと思う。

驚くべき事はあっさりとクーパーが殺害されてしまった事だ。

肝心の所は見えないアリソンのご都合主義の夢のせいで、
クーパーが亡くなる事を止める事は出来なかった。また能力を
使ってアリソンが早い内に容疑者を捕まえることによって、
その後の悲劇の連鎖が続く事を知って、クーパーは意図的に
アリソンを誘導するようにしてウソの情報を吹き込んでいく。

クーパーが自分を殺害した犯人に復讐するために嘘をついた
のか、それとも本当にその後の未来の事件を予見していたのか。

確かにアリソンの建前は分かるけど、アリソンの場合、この能力
を悪い方向へと使用することへの抵抗感から、自分の中でも
誠実でありたいとする確固とした信念が存在しているのだろうね。

またジョーの流れに関しては、複雑なモノが有った。
投資を受けるも筆頭株主体制でやりたいジョーとしては、
経営権をドイルに渡してまで投資を募るべきなのかどうか。

アリソンもジョーも冒頭で考えていた事と結果的に正反対の
決断をしていく流れだった。
ジョーの投資の件では果たして上手く行くのか。
ドイルさんはそんなに悪い人には見えなかったけどね。