名探偵モンク
Monk

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Aug. 2, 2002
第5話 陰謀の観覧車 Mr.MONK Goes to the CARNIVAL

脚本/Siobhan Byrne O'Connor 監督/Randall Zisk
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カークとリーランド警部はある遊園地に来ていた。
ギドマーという男性から売りたいネタがあるとして呼び出され
たのである。カークはギドマーに会うと、人混みの中一万錠の
LSDが動く情報を持っているという。誰の指図で来たのか?と
カークは疑う中、これ以上の話をするのであれば観覧車の上に
乗ってでないと話さないという。仕方なく観覧車に二人は隣り
合って乗ると、突然ギドマーは上から叫び出す。
「警察を呼んでくれ、コイツに殺される、観覧車を止めてくれ」
と。すぐに担当している観覧者の係のキティはギドマーたちを
おろす。カークは野次馬たちに俺は刑事であり、何もしていない
と弁明する中、ギドマーは胸にナイフを突き刺されて死傷して
いたのである。救急車を呼ぶが・・・

カークは第一容疑者として裁判所で保釈申請が問われる。
カーク警部補は5年前にも暴行罪の疑いをかけられており、
最近でもレナード・ストークス容疑者の逮捕の際に暴行が
有ったのではないかとの疑うを受けていた。カークは警部に
対して自分は被害者の体に一切触れていない事を告げる。
検死官のポールに尋ねると、大動脈を刺されているとし、
胸のアザに関しては解剖しないとなぜ付いたのか分からない
との事だった。ディッシャーはモンクを呼べば何か見つけて
くれるかもしれない事を告げるが、今、モンクは明日のサン
フランシスコ市警察に戻れるかどうかの委員会が開かれる為に
それどころではないだろうと語る。

モンクは三人の調査委員の前で、モンクが復帰できるかどうか
の審査・面接が行われる。クローガー医師の診断書では、
妻の死によって情緒面では不安があるとされていたが、他の面で
は顕著な回復傾向にあることが示されていた。現在何をして
いるのかと問われるとモンクは私立探偵をしている事を告げる。
しかしモンクは面接の間にもブラインドが不自然に閉まって
いたり、ゴミ箱にゴミが入っていなかったり、注いだ水がコップ
から水滴が零れている状況を見て気になって仕方がなかった。
モンクが私立探偵をして活躍していることを聞いた調査委員たち
は、その力を市民たちの為に使えるか?と問う。現在でも警察に
協力して8つの事件を解決している事を告げる。しかし2月の事件
では逮捕に失敗している事実も有った。明日、モンクの上司である
リーランド警部から直接話を聞くという調査委員たち。明日は
5時から委員会を開くことを聞かされる。

外で待っていたシャローナに面接がうまくいった事を告げ、
帰る時には私にシャローナの車(VOLVO)を運転させて欲しいと
告げる。運転できるということを委員たちにアピールしたい
のだという。シャローナは絶対駄目だと拒否するが、委員会
の面々が出てきたのを見て、仕方なく車の鍵を渡す。
モンクは案の定ハンドル操作を誤り、ヘッドライトを破壊して
しまう。シャローナ大激怒。

そんな中モンクの元に電話が鳴る。
モンクは警部に呼ばれて、カークの保釈申請の裁判に立ち会い
をさせられていた。カークは暴力警察官で、被疑者として
現在逮捕されているレナード・ストークスからも告訴されている
のだという。しかしドワイヤー検事はそれを否定する中、
保釈金に5万ドルという判決を受ける。

警部はモンクにカークが現在観覧者に搭乗した情報提供者・ギド
マー殺害に関して、容疑をかけられていることを告げ、カーク
とは20年来の友人なので容疑を晴らして欲しいと頼まれる。
モンクは警部と私だってつきあいは長いとするが・・・警部は
この件で助けてくれれば恩に着るという。シャローナと会話する
と、明日警部は委員会で復帰するかの証言をすることになって
いるので協力しておけば、復帰が容易になるとして協力する。

モンクたちはカークの自宅に行き話を聞く。
モンクはカークがストークス逮捕の際に何をしたのか見ていたと
して、暴力警察官という疑いの目で見ていた。人混みで会いたい
とギドマーから電話があったこと。LSDででかい取引があるとして
言われて観覧車に乗ったということを一部始終語る。決して自分
は被害者の体には触れていないとするが・・・
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遊園地で発生した殺人事件。
容疑者として浮上するのはリーランド警部とは20年来の友人
である刑事のカークだった。カークは気性が荒く、思わず
カッとなって殺害したのではないかとする疑いをもたれる。
事件が発生したのが観覧車に乗っている最中だったことも
有って、カークの有罪はほぼ確定なのではないかとされる
中、リーランドはモンクに助けを求める。モンクはちょうど
現在自分の警察官への復帰審査が行われている最中でもある
ことから、ここで恩を売れば警部が委員会で口添えしてくれる
ハズだと考えて協力することになる。

モンクの事件以外の活躍に関して、面白く出来ていた所は
二つ。ジェリービーンズの数当てゲーム。
そして今回調査することになるカークのプライベートの件
でガーデニング好きの妻が家から出て行ったことを言い当てる
辺りの顛末かな。

ジェリービーンズはどうして分かったのかなと思っていたけど
外に置いてあった空箱の容器に書かれていた数と箱数、
そして人がつまみ食いしてしまうところも計算に入れて
割り出すのだから面白い。ただ正確には当たっていなかった
みたいだけど、ラジカセはもらえたのか。

刑事絡みの事件ということも有って内務調査部が関与する
中で、内密に調べなければならないとする縛りが有る中での
捜査ということで、融通の利かないモンクとしては相当
難しい捜査を強いられたところがあるのかも。高所恐怖なの
に観覧車に乗せられるとかちょっぴり可愛そうだったし、
博識な割に凄く単純そうな観覧車の捜査がまるでできない
とか、この辺の操縦下手の流れは車の運転にも現れていたと
ころなのかな。

ドラマとしては被害者が持っていた携帯電話を見つけ出す
事が出来たというところが全てだった。
着眼点として、35度の気温の中でジャンパーを着ていたと
する不自然なところから始まった事件だったけど、各々の
パーツ自体は悪くないけど、想像を裏付けるには弱い部分
も有った。寧ろあれだけのギャラリーが居る中で、被害者を
刺した人物のことを見ていた人が居ないという辺りが最も
違和感のあるところではあった。

モンクが警部に恩を着せようとする為に、わざとシャローナ
と長話して相談しているのが警部に聞こえて筒抜けだったり
握手した後に殺菌用のティッシュで吹くのを見られたりと
警部もモンクのことを良く理解しているね。
そんな理解している警部だからこそ、警察官復帰に際して、
ゴーサインを出せなかったというところなのだろうけどね。

捜査はできるけど銃を持ってバディを助けることは出来ない
という事を考えると、確かに復帰はまだまだ遠そうだ。
復帰したらシャローナの存在はどうなってしまうのだろうね。

エイドリアン・モンク (Tony Shalhoub) コンサルタント
シャローナ・フレミング (Bitty Schram) モンクのアシスタント
ランドール・ディッシャー (Jason Gray-Stanford) 警部補
リーランド・ストットルマイヤー (Ted Levine) 警部
ベンジー・フレミング (Kane Ritchotte) シャローナの息子
トルーディ・モンク (Stellina Rusich) 4年前駐車場で爆死

アダム・カーク (Stephen McHattie) 警部補
レナード・ストークス (Alan Van Sprang) 殺人犯
ジョン・ギトマー (Rob Stefaniuk) レナードの仲間
キティ・マローン (Elisa Moolecherry) 観覧車係
--- (Bruce Hunter) Board Member
--- (Carolyn Scott) Board Member
--- (Philip Williams) Landlord
--- (J.C. Kenny) TV Reporter
--- (Scott Wickware) IA Cop
--- (Paul A. MacFarlane) Medical Examiner
--- (Tamara Levitt) Photographer
--- (David Huband) 判事・カーク裁判
--- (Hrant Alianak) 判事・ストークス裁判
--- (Peter Snider) Prosecutor
--- (Mif) Club Manager
ドワイヤー (Adrian Griffin) 弁護士
--- (Sonya Cote) Defence Attorney
--- (Eric Weinthal) Zweibel
--- (Ho Chow) Property Clerk
--- (David Sparrow) Sargent Cargill
--- (Alycia Lee) Ferris Wheel Patron

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