NCIS:LA 極秘潜入捜査班
NCIS: Los Angeles シーズン2

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Nov. 23, 2010
第10話 虚無 Deliverance
連れ去られた長身美女爆発!カーアクション

脚本/Shane Brennan、Frank Military 監督/Tony Wharmby
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ブランストン・コールが所持していた秘密工作員たちの情報が
書かれた秘密本を巡ってロサンゼルスには各国の諜報員たちが
集結し、争奪戦が起きていた。ドイツのBNDの諜報員のマティア
スもその一人でヘティとコールの関係を知っていた為にヘティ
に銃を突きつけて本を出すよう要求する中、サムが彼の手を
打ち抜いて銃を吹き飛ばし、マティアスを逮捕する

二人のコンバーチブル車に乗った男たちに対して、L.A市警察
が車を止めて近づく。赤いコンバーチブルに乗った男たちが
マリファナを売っているという情報を得たとしてトランクを
開けさせると、なんとトランクには銃器が入っていて、それ
に気がついた警察官を殺害して逃走する。

サムとカレンは仕事の前にバスケットボールで勝負をしていた。
最後の一本勝負とばかりにカレンはサムに勝負を挑む中、
サムはディークスが連れてきた犬"モンティ"の姿に驚くひるん
でいる間にカレンがシュートを決めてしまう。ディークスは
潜入する際にモンティの力が必要なのだとし、この犬はプラスチ
ック爆弾を見極める能力があるのだという。しかしいざみんな
の前で披露すると犬はまるで言う事を聞かなかった。ワンちゃん
広場では言う事を聞くのに・・と呟く。

そんな中エリックがみんなを呼びに来ると、ヘティから変な連絡
が入ったのだという。

ヘティはコールの死を受けて介護施設にたたずみ、コールとの
思い出に浸っていた。目の見えないコールからは何者なのか?
と問われ、ヘティは"私はシルヴィアであり貴方の妻だ"と語る
姿が有った。

現場にやってくるNCISのメンバーたち。
ヘティから話を聞くと、看護師のローズマリー・エドモンズ
警備員たちも殺害され、コールも殺された事を語る。今まで
コールの妻を演じていた事を語る中、偽りだらけの人生だった
が彼との結婚は一番現実に近いものだったと語る。
犯人は二人組だという事は目撃証言で明らかだった。しかし
看護師まで殺す必要があるのかというサムたち。彼らはルールを
変えたのだとヘティは告げる。

ディークスたちは防犯カメラ映像を確認しようとするが、HDDを
すべて持ち去られている事に気がつく。
ヘティはコールは東ドイツのスパイであり、西に亡命したのだ
という。25年前の事だが、これは恨み・報復とは違うものだと
し何かを探しているのではないかというサムたち。ヘティは
コールが持っているとされている秘密の本を探していたのだろう
事を語る。レンナーの次はコールが殺害された事を告げ、見つける
まで同様の被害が出る可能性が有るという。海外の諜報員たち
はあの本に価値があるという事を信じているのだとすると、
カレンはヘティがコールの妻だった事を知れば狙われるのではな
いかとして心配する。しかしヘティは護衛は不要だとし、相手
が現れたら槍で突き刺すだけだと語る。
そんな中入居者の一人でビデオカメラを偶然回していて二人組
のこともかろうじて写っている映像が見つかる。

ヘティはコールが亡くなったことに責任を感じていたが、
カレンはヘティのせいではないという。マティアスの逮捕に
よってこの件は終わったと思っていた事を語る。カレンは
全員は守れない事を語ると、ヘティはその言葉は私があなたに
かけた言葉ねという。配属初日にヘティがカレンにアドバイス
したものだった。

ヘティによると秘密の本には、30年に渡る冷戦での裏切り行為
の他、12以上の国のスパイやスリーパー、内通者の身元が
書かれている本とのこと。アメリカ政府を転覆させるだけの
力があるという。
ヘティはネルを個人的に呼ぶと、レンナーが隠れ蓑にしていた
パートナーの部屋を調べさせる。

一方ディークスは介護施設で撮影されていた2人組の犯人に
見覚えがある事を告げ、確か警官が殺された件で広域手配され
ている男だという。警察官のドライブレコーダーにはくっき
りとした映像が残されており、ケンジーは唇を呼んで犯人が
何を話しているのかを調べる。ロシア語で"ヴィストロ・アホデ
ィアム(行くぞ)"と語っている事を知り、彼らはGRU(ロシア連邦
軍情報総局)だと分かる。彼らもまたコールの本を狙っている
であろう事を告げる。
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ヘティとしてはレンコーの死亡によって秘密の本に関する
諜報機関の争奪戦も終わるかと思われたが、実際には
まだまだ続いており、ロシアの諜報員が冷酷非道な手で
迫ってくる中、一度は逮捕したハズのドイツの諜報機関の
マティアスもCIAから釈放されてくる。CIAとは手を組んだ
と告げるが・・・

ヘティのことについて触れられた第二弾。

正直またしてもマティアスメインの流れなのかと思うと相当ウン
ザリするエピソード・違和感が有りまくりで、エピソード自体
の面白さはまるで感じなかった。個人的にあんまりヘティの過去
を知りたいと思っていない部分が自分の中でテンションを下げて
いる原因なのだろうけど、ヘティがコールを匿う理由の中に
恋愛的感情が含まれているのかが前回に続いて興味深い流れ
だったのかなと思う。
ヘティは一人、結婚は自分の偽り多き人生の中で真実に
近いものだったとしていたけど、ヘティの独りよがりで、コールが
彼女の事を思っているという感じがあまりしなかった。
ただコールもヘティの事を思うがあまり、自分と関わることで将来
狙われるという見越して、徹底的に意図的に冷たいそぶりを
したり、ボケたふりをしていたのではないかとする切なさが
もう少しドラマの中で描かれていたら良かったのだと思う。
冷戦時代を生きた人たちの悲しい事情というのが今回のドラマの
ベースには存在していたんだろうけどね。

最後に誰よりも先にヘティが本にたどり着いていたこと。
この事実がヘティがコールから聞かされて知っていたのか、
それともコールの事を誰よりも理解しているヘティが察して
見つけ出していたのか。

ヘティ自身、本が存在している事実を知りつつも、ヘティがNCISの
職員たちにリスクを犯させて、本はこの世に存在し無いという事を
意図的に流布する為に探し回させたというのが真相なのだろう。
前回の展開の中でも、ヘティのことを小ずるい" ガーデンノーム"
と称していたし、また最後の方の中でマティアスが語っていた
けど、ヘティは目的のためならば大量に人を犠牲にするとしたこと
を語っていたことを考えると、今回ヘティがNCISのメンバーたちに
サーティファイドナショナル銀行で危険な駆け引きをさせたこと
は、まさにその流れを象徴しているかのようだ。

ただマティアスの流れが上述したように一度は捕まえたのにまた
出てくるとか実にあり得ないものがある。
CIAと手を組んだとしたけど、凄く眉唾物だし、不気味にも
近づくロシアの諜報員との関係など、金銭的な協力関係を結んで
いたような感じだけど、なんだか訳が分からないところも有ったな。

ケンジーとディークスの関係があまりに良い感じに描かれすぎ。
ケンジーはディークスに恋に落ちてしまうのだろうか?
爆弾があることを知りつつも最後に、「えーいままよ!」と
ばかりに手を引っ張ったところは、象徴的なシーンになったな。
冒頭で犬のことでネタ振りしていたので、このワンちゃんが
犠牲になるかと思った。

・Stephen Crane(作家・詩人)
"The Red Cadge of Courage"(赤い武功章)

G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任
ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者
ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官
サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身
ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長
エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター

レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部
マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き
ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官

マティアス (Jurgen Prochnow) ドイツ・BNDの諜報員、ヘティと因縁
ブランストン・コール (Raymond J. Barry) ヘティの夫、シュタージの諜報員
フレデリック・ハービン (Dario Deak) ドイツ・BNDの諜報員
--- (Chris McKenna) CIA Agent
--- (Nico Evers-Swindell) Blond Russian
--- (Matt Jones) Cop
ダイアン・ビンセント (Samantha Quan) 銀行員
ローズマリー・エドモンズ (Candace Edwards) Nurse
--- (Matthew Jones) Sheriff
--- (Sahlima) Pretty Pedestrian

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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