NCIS:LA 極秘潜入捜査班 NCIS: Los Angeles シーズン3 http://www.tv-tokyo.co.jp/ncis_la/ 6 Jul. 2012 第2話 不信 Cyber Threat 脚本／R. Scott Gemmill 監督／Dennis Smith -------------------------------------------------------- オークション会場・集金集めのパーティーなんてつまらない というデニス・カルダーとエリザベスは寄付をした後、会場 から出て行く。運転手のニコラス・デラミコ(ニッキー)に対して 車を回してもらうが、その歳、突然覆面の男たちによって デニスは拉致され、ニッキーは撃たれる。 ネルは"郵便係"と化して、ヘティの小間使いのようになって いた。ネルは書類を取りに行く中で、ヘティの持ち物の中に 自分の死亡後に開封して欲しいとする、カレン宛の封筒が あるのを目にする。 サムはヘティが来なくなり、彼女の大好きな紅茶のカップが 洗われずにおかれていることに違和感を覚える。一体いつに なったらヘティは出社してくるのか。ヘティと連絡を取れるの はネルだけだったのである。サムとカレンはネルに対して ヘティはいつ戻ってくるのかと問うが、今は自宅で静養中なの で来週には戻ってくるでしょうと語る。しかし先週も先々週 も同じ事を言っているぞと語る。ヘティはここには居ないが みんなのことはちゃんと見ているのだと語る。 ビッグブラザーは貴方を見ているか・・・とカレン。 ネルはディークスが残業申請書類やタイムカードを二ヶ月まるで 処理していないのを見て急いで提出するよう要求する。 そんな姿を見ているとまるでネルがヘティに見えるという。 そんな中エリックは作戦室でハンター臨時局長が呼んでいる としてみんなを呼び出す。笛を封印されたエリックは口答で みんなを呼びに来る。 ハンターによると、先日ビバリーヒルズでデニス・カルダーが 拉致された事を告げ、デニスはMITを中退しソフトウェア会社を 立ち上げ、20代でその会社を売って何百万ドルの資産を得て いるという。その後独自に企業向けの情報システムを開発している のだという。カレンは一体俺たちと何の関係が有るのかとする が、最近国防総省の受けたサイバー攻撃がカルダーが開発中の ソフトとの類似性が指摘されているので、国家安全保障省は 彼を監視対象にしており、事情聴取をしようとしていたところで 拉致されてしまったのだという。 当日のデニスと同伴の女性に関してはまだ詳しく分かっていないが 彼には妻のヘザー・マーカムと息子のショーンがいる事を告げ、 現場で撃たれたのはニコラス・デラミオ(ニッキー)だという。 彼らを襲った車は6時間前に盗まれた盗難車で、次のサイバー攻撃が 来る前になんとか処理しなければならないと語る。 カレンはハンターの元にやってくると、コメスク家で見つかった パソコンの分析結果について尋ねる。もうあの捜査からは3ヶ月 が経過している事を告げ、コメスクが何故俺のことを襲ったのか 知りたいという。俺の過去に関することならば知る権利がある ハズだとカレンは告げる。 カレンとサムは一緒にヘザーの自宅へと向かう中、サムはカレン にハンターとは何を話していたのかと問う。ハンターのことに何か 不満があるのかと問うと、俺たちに彼女は何かを隠しているの だと語る。ヘティも色々と隠し事をしているじゃないかという サムにカレンはヘティとハンターは違うと語る。 ヘザーの元にいくと、デニスが誘拐されたことに関して、色々と 話を聞く。ヘザーの邸宅を豪邸だがセキュリティはしっかりとして いた。主人を誘拐する人物に心当たりはないか?と問う。 ビジネス上でのライバルの可能性がある事を告げ、以前にアイディア を盗まれたとする大学の旧友人に訴えられそうになっていたこと を聞く。サムたちはデニスが誘拐された際に一緒に居た女性の 写真を見せて誰か知らないかと問うが、知らないという。 そんな中息子のショーンが洗われる。サムは必ず君の父を捜し出して みせると語る。 主人は留守にすることが多いので私たちも慣れている事を語る。 夫に愛人がいる可能性は有るかと問うと、いたかも知れないが 私は気が付いては居ないという。元々結婚する気は無かったが 妊娠したので一緒になったのだという。 -------------------------------------------------------- ルーマニアから帰国して三ヶ月、ヘティが療養と称して 全くNCISに出てこないことを気にする中、突然IT企業を 立ち上げその売却益で大金持ちになった男性デニスが 何者かによって拉致される。デニスのことは国防総省の サーバーに攻撃した疑いが有り国家安全保障局も内偵調査 していたというが・・ 一応カレンの件ではまだまだ色々と引っ張り通すようだ。 そもそもGの意味もまだ明確になっていない。 一話の中でヘティは何故カレンが狙われているのかを アレクサから聞かされたけどこの件をカレンには話していないようで、 ヘティが亡くなった際に見られるよう封筒の中に 全ての真相を残している様だ。 漫画「傷追い人」の中で、最後に命をかけて戦った旧兵士 たちとの死闘の中で、組織G・P・Xを影で操る物の正体を 知る為に殺し合いをしたシーンを彷彿とさせる(笑)あの時は ゴムボートに真実の書いた手紙を残して置いて、殺害出来れば 真実を読むことが出来るというものだったな。 ネルがその封筒を目にしていたので、勝手に見るかと思った。 さて事件は、決して足を踏み入れてはいけない場所に足を 踏み入れたが為に命を狙われるという事件だった。 父親に認められたい思いもあったのだろうが、国防総省 レベルのセキュリティを少年が突破してしまうというのは 相当凄いような気がする。 運転手で元保安官だった男は曰く付きだったので、その裏 ビジネスに巻き込まれたのか、それとも本人はギャンブル癖でも 有り金が関係しているのか、単純にビジネス同士の争いと して狙われてしまったものなのか、幾つもの可能性として は存在していた様に思う。 また興味深いのは、自分が政府組織に監視されているのを 知って自作自演で誘拐劇を演じているのではないかとする 疑惑を持たれたこと。 潜入する為にケンジーが家庭教師役になったり、ディークス がテニスのコーチ役になったりと如何にも楽しげなシーン が演出されそうなものだけど、ディークスは不幸な境遇の 割に法学部の大学院まで行っているというのがある意味 凄いな。 結局狙っていたのは人権の無い国中国が、少年によって 国のサーバーを破られたことにあり、データを盗まれたと 思ったことが有るのかな。謎の交換留学生の存在とか、NSAの スタッフ自体もアジア系だったので妖しいのではないかと する疑いはあった。カレンは外部のものを中に入れることに 相当拒絶感を示していたしね。 ネルがそんなNSAの職員・マイケルズから郵便係扱いされる というのも笑えたし、ネルがヘティ化している裏で、彼女 を操っているのがヘティであったこと。ヘティは彼女に チームをまとめさせる役目を担わせようとしているのだろうか? ゲイの靴屋に行った際には、カレンがウィリーローマンも ここで働けば死なずに済んだとしてアーサー・ミラーの 「セールスマンの死」を引き合いに出したり、仕事が 終わった際にみんなで飲みに行こうとした際には「コヨーテ・ アグリー」ネタが引用された。カレンもあんまりテレビを見なさそう なのによく演劇とか映画ネタを知っているな。 セールスマンの死を演出監督をしたエリア・カザン監督は、 第二次世界大戦の赤狩りの時代に、自分に容疑が掛けられて、 それを晴らす為に同僚のスタッフを売ったとして、アメリカ映画界 から排除されてしまった方。1998年のアカデミー賞の時に、 あまり事情を知らずに授賞式を見ていたのだけど、会場でブーイングが 起こり、寂しそうに「私はお呼びではないみたいなので・・・」みたいな コメントをしていたのが印象的だったな。 G・カレン (Chris O'Donnell) 特別捜査官現場対応チーム主任 ネイト・ゲッツ (Peter Cambor) OSPの心理学者 ケンジー・ブライ (Daniela Ruah) 下級捜査官 サム・ハンナ (LL Cool J) 上級捜査官。SEALs出身 ヘンリエッタ・ラング (Linda Hunt) "ヘティ"、OSP管理部長 エリック・ビール (Barrett Foa) OSPのITオペレーター レオン・バンス (Rocky Carroll) NCISワシントン本部 マーティ・ディークス (Eric Christian Olsen) 元LA市警・引き抜き ネル・ジョーンズ (Renee Felice Smith) NCIS情報分析官 ローレン・ハンター (Claire Forlani) 謎の諜報員、ヘティ後任 ヘザー・マーカム (Heidi Marnhout) デニスの妻 エリザベス・スミス (Bridget Regan) デニスと友達 パトリシア・マイケルズ (Anne Son) 国家安全保障省・サイバー防衛専門家 ショーン・カルダー (Nathan Gamble) 息子 デニス・カルダー (Jordan Belfi) 元IT企業の創業、売却して金持ち --- (Elizabeth Bond) Receptionist ニコラス・デラミコ (Bradley James) "ニッキー"、元保安官、運転手 --- (Amy Rasimas Holt) Assistant --- (Stephan Smith Collins) Salesperson ウェンディ () 看護師 ユー・クチャン () 中国人交換留学生・カルバーシティー大学 アレックス・グリンコフ () ユーを車で轢く 評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)