ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs


第6話 少女誘拐事件
Prime Suspect

脚本/Doris Egan 監督/Lesli Linka Glatter

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エミリーの6歳の誕生日会。
ピエロを呼び出し娘の誕生日を祝う。会が終わり一旦両親が
家の中に入った隙を見てピエロはエミリーを連れて車に乗り込
み誘拐してしまう。
通報を受けたFBIは手順に従い、すぐに家に出入りした人物の
リストの作成を主人に求める。マニュアル化されていることに
驚く。しかし預金は3000ドルしかないのに何故バーディック家
を狙ったのか。
ドンはイーサンの書斎を見て辺り一面に数式が書かれているこ
とに驚く。すぐにチャーリーを呼び出すと、ここに書かれて
いるのは150年間数学者を悩ませてきたリーマン仮説だという。
しかもチャーリーは数式のアプローチが斬新だとしてかなりの
有能な人だと告げる。
イーサンによると既にその論理は証明できるという。
そんな彼の元に一本の電話が入ると途端に彼は態度を急変し、
FBIたちに捜査の打ち切り撤退を申し出る。
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毎回どんな所に数字が関わってくるのか楽しみなドラマ。

今回の数式の証明は、暗号解読に革命的な発展をもたらし、
銀行やインターネット等で使われているセキュリティの暗号を
解除してしまうものだという。

犯人はピエロの格好をしていたために誰なのか分からないが、
テリーが過去の事件を元にポール・バラードだという。
かつて追いつめたものの誘拐では検挙できず、脱税の罪で
ぶち込んだ事があるとの事。

リーマン仮説を学会で発表し雑誌で取り上げた後に2年間の間
何の落ち度もないことが分かれば、それを証明した数学者に
100万ドルが入るという。
そんな論理の審査を行っているアトウッド教授の元を訪れる。

この事件にはハッカーが関わっている事も明らかで、ポール
が収監されていた時と同じ時期に刑務所にいたカールが
疑われる。カールを調べていくとアトウッド教授の教え子で
ある事が判明し、少しずつ繋がりが明らかになっていく。

ドラマとしては誕生日会に誘拐したことで、バーディック家
の事情を知る者であり、且つイーサンが論理の証明を完成
させようとしている事を知る数学者である事から、意外と
難しい事件ではなかったのかも知れない。

ただ犯人を特定できても、犯人達は何処を拠点としているのか
がドラマとしての醍醐味だったのではないか。

インターネットの暗号解読のアルゴリズムの作成をイーサンに
求めて来た犯人達は一体何をしようとしているのか。

大量のPCを購入し、それらを冷却するための液体フロンを購入
したもの、そして一度に大量電気を使用したものの存在を
マークする。
犯人の狙いは金利・・・公定歩合。連邦準備制度理事会のPC
に侵入し、二日後に公表される公定歩合を盗みだし金儲けを
企もうとしていた事。
上手く罠を仕掛けて侵入させたように思わせるところや、
場所を特定していく段取りは、ドラマとしてはかなり面白かっ
た。

またサブのエピソードでは、アランが自宅を売ると突然言い出す。
住み慣れた家を売るなんて凄い決断だね。
でも結局購入したのはチャーリーだった。

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
テリー・レイク (Sabrina Lloyd) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生

ベッキー・バーディック (Susan Egan) 妻
イーサン・バーディック (Neil Patrick Harris) 夫・数学者
エミリー・バーディック (Emma Prescott) 誘拐される
スティーブン・アトウッド (Tom Irwin) 数学者
ミッキー (Ian Barford)
ポール・バラード (Jamie McShane) 誘拐犯
カール・ミッテンドーフ (Greg Zola) ハッカー
キョノ (Fay Wolf) カールの元彼女
メレディス (Murphy Cross) 不動産業者

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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