ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs


第8話 えん罪の可能性
Identity Crisis

脚本/Wendy West 監督/Martha Mitchell

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エップス家でポーカーをして楽しむFBIの職員達。
しかしチャーリーが得意の理論を引っさげて大勝してしまう。
数学者とポーカーをすべきではないなと一同心して思う。
そんな折り殺人事件が起こる。
被害者はトレバー・ライリー。自称投資コンサルタントだが
主婦から恐喝容疑を掛けられたり、証券取引法違反で捕まった
過去がある人物だった。遺体の状態を見ると一年前に首を
絞められ亡くなったリサ・ベイル事件と酷似しており、その
事件を担当したのはドンだった。リサを殺害したクリフ・ハワ
ードは現在服役中であることから、模範犯による仕業か無実の
人間を刑務所に送ったのかどちらかの可能性が高い。
リサの事件ではクリフが司法取引により終身刑を免れている事
更にリサの体に付着していたクリフの指紋や目撃証言から
疑う余地はないかに思える事件だった。
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人が介在する限りどんなに物証が揃っていたとしても間違いは
付きものだという話だった。

実にタイムリーな事に、現在日本でもDNAの再鑑定で無罪になっ
た事件が有るな。

ドラマとしては二つの事件にどれ程の共通点が有り、同一犯と
見ても間違いないのかがポイントなのかもしれない。

人の目撃証言など当てにならないものとして考えねばならない
し、自供に関しても司法取引により引き出された物である以上
頼るべきものは、現場に残されていた指紋採取/照合である事。

俄に信じられないのだが、この指紋の鑑定が間違っていた事
で無罪が有罪になってしまった。ドンにして見れば汚点の一つ
なのか。

ドラマは亡くなった被害者・トレバー・ライリーの隣人・マーク
の証言からヒスパニック系のスキンヘッドの電気工・ホセ・
サラザールが疑われる。勤務の時間外に彼の家を訪れている事
や、現場に落ちていたワイヤーが彼の所持しているものと同じ
だった事。

ライリー邸から不正に蓄財した金50万ドル以上の金が見つかる。
調べていくとある企業の顧客口座から金が引き出されているの
を知る。その企業はライリーの彼女・ミケイリが勤めていた事
で、手に入れた現金は二人が関わっていたことは間違いない。

手がかりを求めてマークの勤めるウェストモアの高校を訪ねる
とリサの娘・ポーラがその学校に通っていることで、二つの
事件の共通点がマークにある事が判明する。

クレジットカードの使用履歴を元に犯人を捕まえようとするが
マークは別人に渡しており捕まえることが出来ない。
チャーリーの発案により人には辞められない癖というものが
存在するはずだとして、マークがオペラにはまっていたのを
知り、部屋に貼ってあった女優が出演する"アイーダ"の公演
の場で張り込みして逮捕に至る。

結局リサ殺害の件は、不倫していたマークとの間に妊娠して
しまったことが原因だった。
ライリーが殺害されたのは、脅したはずが逆に人格者である
マークに殺害されたとのこと。

それにしてもドンはマイナーリーグの選手だったんだね。

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
テリー・レイク (Sabrina Lloyd) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生

ホゼ・サラザール (Luis Antonio Ramos) 電気工
クリフ・ハワード (Chris Butler) 冤罪
マーク・アンドリック (Marek Probosz) ライリーの隣人。教師
ジョナス・ベイル (Dominic Fumusa) リサの夫
ベルマ・ハワード (Vanita Harbour) クリフの妻
ミケイル (Janan Raouf) ライリーの彼女。名簿を入手
マイケル (Scott Paetty)
マルコム (Will Beinbrink)
--- (Molly Hagan) 指紋鑑定
--- (Angela Paton) 目撃者
オグリーア (Dougald Park) FBI

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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