ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





21 Oct. 2005
第5話 暗殺の確率 Assassin

脚本/Cheryl Heuton、Nicolas Falacci 監督/Bobby Roth
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コロンビアから亡命7522人、行方不明1500人、殺害週93人、
暗殺者1人

ランチョベルデ老人施設
朝6時15分にドンはやってくる。
コルフェルト家の元にやってくるとFBI捜査官のデビッド
コルビーヘンリーに対する捜索令状が出ているとして母親の
エルシーにそれを見せる。するとヘンリーはすぐに偽造して
いた書類を燃やして逃走する。しかし逃走しようとした被疑者
の車をコルビーが発砲し、大人しく投降させる。

文章偽造ならばせいぜい2年の刑期なのに何故命がけで逃走しよ
うとしたのか。家宅捜索の結果発見されたのはパスポートと
銃の登録証、車の登録証の偽造書類だった。そして意味不明な
英数字の羅列されている手帳が発見されていた。何かの暗号だ
と告げるとドンは弟・チャーリーに解読を頼もうと告げる。

チャーリーとラリーは物理学部の紙飛行機大会に向けて、よく
飛行する紙飛行機を作ってた。ラリーが真剣過ぎるところを
見たチャーリーはフラインハート病になっていると告げ、学生
たちが噂しているぞと語る。
そんな中ドンが現れると、偽造犯が持っていた手帳を見せ、
これが何か解読できるかと問う。転置暗号だというチャーリー
は時間をかければ解けるとするが、チャーリーは軽く内容に
目を通すと、かつて国家安全保障省の仕事を手伝っていた際に
見かけた文字群があるという。これは特殊任務を示すコードが
混ざっているもので、暗殺計画だと語る。

メーガンたちの元にいくと、パターン認識によって自分の記憶の
中に有る文字列から判明した事を語る。スクラブルのゲームで
単語を作るのと同じものだという。ここには殺し方が書かれて
いると告げ、オープン、シークレット、ロストセーフなどが
表示されているとのこと。NSAの仕事をしていた時の記録を見せて
もらって確認した事を語る。偽造パスポートを作っていたので
有れば、国外から暗殺者を招いたものなのかも知れないと語る。

自宅で暗号を解析していると、父・アランがやってくる。
今度は何の仕事をしているのかと問われ、暗殺計画を調べて
いるのだという。アランはまるで63年のケネディ暗殺事件の
ようだと告げ未だに謎のままだと語る。アランはアイリーン
伯母さん
の80才の誕生日会があると告げ、母の叔母さんだから
出席して欲しいとチャーリーに語る。すると75才の誕生日会
に行った時にはずっとチークダンスの相手をさせられたのだ
と告げ、27日にはアミタホワイトストライプスのライブ
に行く約束をしているのだと語る。

一方コルビーたちはヘンリーのことを取り調べる。
メーガンに対してドンはプロファイラーとしての考えを聞く。
コルビーたちは暗殺計画など知らないというヘンリーに対して
言わないのであれば母親から事情を聞くぞと告げると、母は
心臓が弱いので辞めてくれと懇願される。喋ったら殺される
という彼にFBIとして守ると約束する。するとヘンリーは
暗殺者のコードネームはコンドルだが、本名は知らないとし、
ターゲットにしているのはコロンビア人の子供で父親が活動家
をしている人物だという。
該当者が居ないかアメリカに住むコロンビア人の中から検索
すると合致するのは、ガブリエル・ルイス(24才)だった。
まだ学生で父は改革運動のリーダーだったラウール・ルイス
だという。3年前上の息子と共に消息を絶ち、一ヶ月前にハイウェイ
の建設現場で遺体が見つかったというものだった。死体発見
で注目が出たことで息子の存在が邪魔になったのではないかと
いう。
ガブリエルに逢いに行くと、父と兄が殺害され、コロンビア
からは国外追放処分になったのだという。元々コロンビアに
帰国するつもりもないとし、政府は麻薬組織の言いなりで、
批判するものは殺され、検察も裁判官も反政府活動家も殺害
されるのだという。母はとっくに亡くなっており、自分は天涯孤独
であり友人もみんな離れて言った中、映画学校の学生で、
カフェのオーナーをしているだけの人間でコロンビアには
思い入れもないのに何故狙われるのかと疑問を投げかける。
留学の時に父は"アメリカは祖国を忘れさせる"と言ったが、
コロンビアを追われてアメリカのL.Aについた時に、全ての事
を忘れさせて欲しいと思った事を語る。
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FBIが内偵調査を続けていた文章偽造犯のヘンリーを逮捕する
と、パスポートだけでなく武器や車両登録に対する書類の
偽造を行っている事を知る。更に彼は黒皮の手帳をもっていて
そこには何らかの暗号だと思われる英数字の羅列が書かれて
いた。ドンはいつものようにチャーリーに助けを求めると、
それは明らかに暗殺を意味するものだと判明する。
それを所持していたヘンリーに問い詰めると、狙いはコロンビ
アの活動家の息子だと分かる。

数学者が必要な案件は今回冒頭の暗号解読だけだった(笑)

それ以外はほぼ行動心理学の範疇で、プロファイラーを
多く抱えているFBI捜査官の方が寧ろ犯人を特定するのに役に
立ちそうな気がする。何でも数字化するなと小一時間な
エピソードである。

最終的にとった策は数字とは何ら関係のない、偽の情報を
流して犯人に罠を仕掛けるという極古典的なトラップだった。
全部のことをチャーリーを介する必要はないんじゃないか
って感じがするね。

暗殺者を行動理論で捜す。ルビンシュタインの二人定和ゲーム
で、潜水艦ゲームのようなものだと語っていた。
暗殺に於いて、事故に見せかける為に必要なものは何か。
そもそも狙われているものに関する情報が何もないのに
理論ばかりが先行し、何の意味もない駆け引きによって
それらを紹介するばかりの状況だった。

ヘンリーのことを殺害した時点でそれはもう事故に見せかける
必要も無いし、ベナビギスというコロンビア大使館の
職員に情報を意図して流したけど、FBIが警備対象者を
匿っている場所が何処なのかを知る術はどうしたのかとか、
コロンビアに戻されるというのであれば、汚職塗れの国
ならば特に何かをする必要も無く、コロンビアに戻るまで
待ってからゆっくり本国で殺害すれば良いだけのことだった
のではないか。

チャーリーはいつも自分だけが父や叔母の面倒を見ている
として不満を述べていたけど、今回の警備対象者との会話
を通して如何に兄が大変でリスキーな事をしているのか
を改めて感じその苦労というものを知ったのかも知れない。


・Army NavyのUnresponsive Ears


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ガブリエル・ルイス (Jordi Vilasuso) コロンビアからの大学生
ヘンリー・コルフェルト (Christian Clemenson) 文章偽造
エルシー・コルフェルト (Carol Locatell) ヘンリーの母
ソーニャ・ベナビデス (Elizabeth Pena) コロンビア大使館員
"コンドル" (Ray Proscia) 暗殺者
--- (Demetrius Grosse) U.S. Marshal
--- (Nick Roth) Techie
ウォーレン・ウェルズ (Taso Papadakis) 武器の不法所持
--- (Aaron McPherson) Agent
--- (Gary McDonald) LAPD



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