ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





4 Nov. 2005
第9話 姿なき告発者 Toxin

脚本/Ken Sanzel 監督/Jefery Levy
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医療品37万5千種、総売上6750億ドル、薬4個、声明1件。

ロブ・エバンス(34才)は妻と二人の子供の前で自宅のプール
で泳いでいた。ロブには喘息があり、吸入器を吸うと突然
プールサイドで発作を起こしてしまう。急いで救急車が呼ばれ
る。

ドンとメーガンは病院に来ていた。
国立衛生研究所には不審な発作によって2週間で4人目の被害者だと
いう情報が入る。薬物混入事件で全員が市販薬を使っているという。
デビッドによると混入物はプライマレクトでエフェドリン系
鎮痛剤だという。発作を誘発するものだが、4人とも違う市販薬
が使われているという。その上細工されたのは同じ種類の
ものではなく一人目は点鼻スプレー、二人目は咳止めシロップ
で他二件はトラフテンという喘息吸入器の中に入っていたと
いう。ロスによる薬局4店から購入されたもので、特定出来ない
となると薬を買ったものが誰もが同じ被害に遭う可能性がある
というものだった。

プライマレクトは4年前に治験での結果、製造が中止されている
薬だった。元々は鎮痛剤だが副作用として発作や不整脈を
起こす確率が高いというもので、当時医療従事者ならば誰でも
手にする事が出来たという。しかしメーガンはこの件で犯人に
殺意はないだろう事を告げ、専門知識のあるものだという。
その理由として本気で殺す気ならばストリキニーネやシアン
化合物のような致死性の高いものを使うはずで、目的は殺害では
ないという。何かを訴えようとしているのだと。同じ薬物を
混入していることや4種の薬んが購入されていることから情報理論
をからある程度の関係を解く鍵を見つける事は出来ると語る。

プライマレクトを製造していたブランデルに話を聞く。
すると4年前には製造を中止しているもので、中止は治験の
結果を見て決めたのだという。しかし混入されていたものを
調べていくと、点鼻の特許は御社の子会社トーリッジ研究所
が持っていて咳止めでもグレイブリッジ社のものである事を
考えると、標的はオタクの会社だという。回収すべきことを
告げるが、たった4件の為に何百もある薬の回収など出来ない
事を告げ、我が社は心臓の特効薬を含めて国の主要なクスリの
13%を製造しているのだという。開発途上国にも格安で販売
していること。そしてぜんそくの患者はこの国では2千3百万
いるウチ子供は900万人の患者が居る事を告げ、薬が無くなれば
そういう人たちへのダメージも大きいのだという。我が社は
不正なことはしていないとするが、彼らは報道に規制をかけ
圧力を掛けていることが分かり、今後そのようなことが有れば
疑われることだけは考えて欲しいと告げる。
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市販薬に混入されていたプライマレクトいう製造が中止された
薬によってはっ差を起こす人物が現れる。
2週間のウチに4名の同様の患者が出た為に薬物混入事件で
間違いないとされるが、犯人は殺しが目的と言うよりも、
この薬を製造したとする会社に対する恨みを持つ犯行ではない
かとの疑いを持って捜査を進めていく。

相変わらず確率とか犯人を特定する方程式とかまるで必要性
を感じない事件だった。
そもそもの狙いがなんだったのかについても、当然その薬品
を製造している会社や薬の効用に関して事実関係を知っている
人物に焦点を当てるだけで良いと思うし、隠蔽しようとして
いる会社をターゲットにしている事は明らかだった。

ただ政府と企業の癒着があるということで、政府側の妨害
工作があるのではないかと心配する面が有ったけど、政府は
ともかく企業側は問題を認知していて、危険な薬だという事
を唱えていたマーク・ブロストを付け狙っているということ。

驚きなのは最初の段階からの事をマークしていた人物がいる
こと。当然企業が雇った殺し屋だということは分かるし、
何故そんなにマークしていたのに止めなかったのかが疑問
として残る。
薬など多少の犠牲やリスクはやむを得ないとするアランが
意外と冷静に主張していたところも有った。

微笑ましいのはラリーがミーガンになんとかして気に入られ
ようとして動き回っている点か。
前回も匿名で花を贈っていたけど、今回はフリーペーパーに
掲載された犯行声明文を読んでその見解を伝えに行っていた。

シブリーという小さな街に犯人が向かったであろうことを
突き止め、そこでは昨年連邦捜査官を射殺したとする牛肉
汚染の牧場主がおり、そんな彼を捜しているエジャートン
の姿も有った。過去Season 1, Episode 9に登場している
けど今後もコンスタントに登場するようだ。
コルビーはそんなエジャートンのことを、アフガニスタン
では伝説の狙撃手で姿を見たものはいないこと。「クリスト
イーストウッドとヨーダの息子という噂もある」としていた
けど、確かに癖のある顔はしているのかも。
この人、殆どバウンティハンターのように動いているけど、
FBIの射撃の教官というのが肩書きのようだ。
実は彼が雇われれて殺しているのではないかと思うところも
有ったけど、サバイバルに於けるノウハウも多く持っている
し、味方である限りは頼もしいかな。

クーニヒスベルクの橋の理論は誰もが一度は目にしたことが
あるのかも。レオンハルト・オイラーが不可能を証明した
というもの。

最後はミーガンの説得によって事なきを得たけど、この場合
連邦捜査官はきちんと冤罪に関する保障をしてくれるのだろう
か?


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ボブ・マッキュー (Connor Trinneer) 汚染牛肉の牧場経営者
Mrs.マッキュー (Cynthia Preston) ボブの妻
タイラー・ブリンデル (Mark Harelik) 製薬会社
イアン・エジャートン (Lou Diamond Phillips) 捜査官
ビル・ヤードリー (Patrick O'Connell) プロメシアン警備
テイト・ギリアム (Owiso Odera) フリーペーパー編集
--- (Elyse Mirto) Wife
ロブ・エバンズ (Nick Kiriazis) 被害者の父
--- (Kristin Proctor) Sheriff's Deputy
--- (Cameron Scher) Son



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