ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





4 Nov. 2005
第11話 放火捜査のカギ Scorched

脚本/Sean Crouch
監督/Norberto Barba
--------------------------------------------------------
火事6013件、英熱量3万BTU、放火による死亡700人、マッチ一本。

車・SUVのカーディーラー店にタバコを使った放火犯が店に入る。
更に犯人の一人は駐めてあるSVUの中に火炎瓶を投げ込む。
職員の一人、ショーン・グラッソ(32才)は、火災が起きている
のを知って電話しようとするが携帯電話を忘れており、仕方なく
警備ブースの電話を使って消防に電話しようとすると突然大爆発
を起こす。

ドンは現場にやってくるとコルビーから事情を聞く。
またしても地球解放運動をしているELMによる仕業なのかと
問うと、現場に残されているペイントでのメッセージからして
他の4件と同じでエコ火災だろうという。SUVディーラーの店を
焼くことが何故環境保護に繋がるというのかと問う。
グラッソが搬送先が亡くなったという知らせをうけ、子供はまだ
4ヶ月と幼いのに気の毒だという。
現場にはチャーリーも呼び出されてくる。
4件の放火事件のデータだけではホットゾーンを絞り込むのは
無理なので現場からデータを採取しに来たのだという。
現場には放火捜査課ポール・スティブーンスに挨拶する
チャーリー。チャーリーが数学者だと聞き、確かに放火の捜査に
数学はつきものだという。炎の広がり方の計算や酸素の流れ方
は計算によって割り出すものだという。するとチャーリーは
燃焼研究の基本にあるのは流体力学だと語る。プラントルの
研究があること。オイラーやヤスミッソの研究も重要なもの
だと語る。ポールは僕らは理論ではなく痕跡を見るのだと告げ
特徴から放火犯の手口を知るのだという。

車は火炎瓶によるもので、ブースはマッチとタバコが使われて
いること。ポールによると古典的な手口で、ブースを開けた
途端に酸素が流れたことによって爆発したものだろうという。
ELMはコロラドのスキー場も燃やしている事を告げると、どん
どん過激になっていると告げる。

チャーリーとラリーは研究室で今回の放火事件の事を話合って
いた。ラリーは「自然科学という神秘の世界への扉を開くには
ロウソクの炎という現象を研究せよ」としてファラデーの言葉
を引用する。放火捜査に必要なデータは7種であり、
燃料、燃焼率、焦げ跡、煙のパターン、炎の温度、点火装置、
火種だと語る。まるで指紋の鑑定だなというラリーに対して
指紋ほど性格じゃないとし変数が必要となってくる事を語る。
ラリーはエコテロリストによる仕業だと知って、アメリカの
車の全てず1リットル辺り1kmちょっとだけ燃費が向上すれば
中東から石油に頼らず済むようになるのだと語る。
ELMはエコロジーという大義名分があるとし社会的意義を考える
べきだと語る。ラリーは火は煤を生み出すものなので、性質を
設定づけるものだという。今回は犠牲者が出たこと。目的と
結果が重要になってくるとし、火事全体の性格を見ることこそ
火事の指紋だと語る。

一方FBIのドンやミーガンたちはELM組織にいくと、デウィット
スタイルズから事情を聞く。我々はSUV店など襲わないとし、
これまで建設現場や採林所、油田を破壊したことは認めている
事を告げる。スタイルズは誰かが勝手にELMのロゴの使っただけ
だという。ミーガンはELMのメンバーリストの提出を求めるが
200人のメンバーがいて、その10倍の支援者がいるのだと語る。
FBIは正当な市民運動を妨害しているとして、過去には人種平和
会議、ミシシッピ自由民主党、先住民の運動を阻止してきた
ことを非難する。コルビーはそんな話は60年代の話だろうと
告げるが、火事はFBIによる陰謀だと告げる。

確かにELMと言えども一枚岩ではないとし、色んな思想を持って
行動している人がいるかも知れないという。
そんな中コルビーはELMの事務所から写真を拝借してきていた。
その中に共通する人物が居るのだという。ロスセンターカレッジの
学生で二つの火災現場に帽子を被って写っているという。しかし
この手のの運動をしているのは9割のメンバーが大学生でしかも
白人だという。身元を確認しようと告げる。

ロスセンターカレッジに在籍するジェイク・エクワースが写真
の該当者だと知る。しかし彼は居なく、ルームメイトのイーサン・
パウエル
が勉強をしていた。ミーガンは彼に部屋を見せて欲しい
と頼むが・・・
--------------------------------------------------------

放火事件が発生する。
エコテロリストを名乗るELMの存在を疑うが、彼らは自分たち
は人を襲っては居ないとして否定する。ELMのメンバーの
多くはは大学生でありロスセンターカレッジの学生の姿が
現場の写真に掲載されていた為に、大学生のジェイクを
疑う。一方でチャーリーは、犯罪・火災の傾向から類似性の
ある事件を得意の計算式を使って確率の高い事件の割り出し
を進めていく。

相変わらず数式は要りますか?って感じのエピソード。
トリビア的にこういう時に関係してくる物理の法則なり、
数式の意味は何なのかというところに言及していくのは
楽しいけど、容疑を絞る過程の葬式には言葉ばかりで計算
している感じはしない。

多くの捜査官が先入観にとらわれすぎでELMに問題を押しつけ
ようとし過ぎていることも有った。

前回からの流れでラリーの引っ越しの件が気になっているの
だけど、結局彼は何処に住んでいるのだろうか?
今回は建物に設置して有る火災・警報装置が関係している
ことも有って、アランの助言は心強いものが有ったのかも。

結果的に言えば、天才少年と消火を捜査する捜査官による
コラボレートだった。
チャーリーが学生時代に飛び級をしたことで、今回の容疑者の
一人の気持ちも分かるということで、肩入れしている案件
だけど、最終的な主犯は、火災の捜査課のスタッフだった。

不合格になることで自分の能力なりプライドを踏みにじられた
気持ちも分からないでもないし、こういう犯人像は警察を
崇拝するモノが警察学校に入所するのを断られることで
自分の腕を誇示したいとする犯人の動機はたまに見られる事
もある。

しかしヒーロー症候群ならば分かるにしても、知る人にだけ
しか分からない放火事件を起こしてもどれだけ力を相手に
認めさせるには難しいものがあるのかも。

今回はジェームズが非番だったのかな。


・Apple Trees & TangerinesのCan You Save Me
・Neko CaseのMagpie to the morning


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ポール・スティーブンス (Loren Dean) 放火捜査課
イーサン・パウエル (Blake Bashoff) 大学生・工学科、17才、飛び級
ジェイク・エクワース (A.J. Trauth) 大学生、イーサンのルームメイト
ビル・ウォルディー (Bill Nye) 教授、バックドラフト実験
ビアンカ・スタイルズ (Sophina Brown) エコ活動・ELM
ステンドハウザー (Susan Beaubian) FBI・IT捜査部
アレックス・デウィット (Ian Unterman) エコ活動・ELM
--- (David O. Katz) Salesman
--- (Sean Smith) Professor
--- (Rosalie Ward) Female Student



inserted by FC2 system