ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル
(2006年CBS) Numb3rs シーズン2





4 Nov. 2005
第13話 賭けの代償 Double Down

脚本/Don McGill
監督/Alex Zakrzewski
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カード52枚、組み合わせ18万6184組、プレイヤー3人、合図1回。

バイシクルカジノ。従業員のピーターは監視する中、ユーリ・
チェルノフは5000ドルを監禁する。ジェイソンもテーブルに
付く中、帰りがけのイグナシオから声を掛けられる。

そんな中ユーリは駐車係のバレットに話しかけると、駐車場へ
と向かう。するとユーリは何者かによって発砲される。

デビッドは現場へ来たドンに現状を報告する。
捜査班への通報が有ったのは一時間前で、午後10時10分に発砲
音を聞いたというものだった。強盗はこのカジノではここ半年で
4件目。殺人は初めてだという。前回強盗事件が発生した際に
防犯カメラを設置したとのこと。
デビッドたちは車の中にノートが置いて有ることを告げると、
数字と方程式だという。コルビーはサイフが有ったが、金と
カードは抜かれている事を告げる。
学生証によると、被害者はユーリ・チェルノフ。1986年生
で19歳。ハンティントン工科大の数学科の生徒だという。

ラリーとアミタとチャーリーは講義の準備をしていた。
ドンがチャーリーの元にやってくると、現在流体力学の講義の
実験をしているとのこと。ミントチャンディとソーダを使って
表面張力に関することをみんなに見せるのだという。すると
キャンディを入れるとソーダは高く飛び上がる。
ドンはユーリの事件を話すと数字の書かれたノートを見せて
何なのかを尋ねる。何かの確率の計算なのかというアミタ。
ラリーは見覚えがある数字だとして顔をこわばらせるのだった。

ユーリの恋人だったデビーはユーリの両親にどう話せばいいの
かとミーガンに嘆く。今日こちらにやってくるのだという。
彼とは一年くらい前から付き合っていたが、1ヶ月前に別れた
という。彼にはギャンブル癖が有り歯止めが利かなくなった
のだという。常に勝ち続けていたのだとし、勝つほどにギャン
ブラーの身なりや雰囲気になったのだという。しかし2、3日前
に彼からの連絡で、自分が大きな間違いをしていたことに
気が付きもう大丈夫だと言っていたので、また付き合おうとして
いたのだと聞かされる。

現場で調べるミーガンとドン。
被害者は至近距離から9mmで撃たれていること。しかし前回の
カジノ強盗では38口径が使われているものだった。
寮のユーリの部屋からは偽の免許とIDが沢山発見されていた。
全部別人のもので、成績はすべてA判定だったというコルビー
たち。また防犯カメラを調べたが死角で何も写っていないと
デビッドは報告する。

チャーリーは昨年ハンティントン工科大に確率論で特別講師に
行った事を告げ、自分にも責任があるのかもしれないと責任を
感じる。しかしラリーは責めを負うべきは私だと告げ、ここに
書かれているノートの数字はカードカウンティングの計算だと
いう。ブラックジャックに昔ハマっていたことがあるというラリー
は初めてギャンブルにのめり込んでいた過去を語る。
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カジノの駐車場で男性・ユーリ・チェルノフが殺害される。
今年カジノで強盗事件が多発しているが、これまでとは犯罪の
傾向が違うところにある事が描かれていく。
ユーリが持っているノートを調べる内にカジノで利用される
カードカウンティングの計算である事を知る。

天才数学者がギャンブルに挑んだらどうなるのかということで
その対決の構図を見るのが楽しい案件だった。
そもそもギャンブルのことを数学者はどれだけ分析し、運を排除
してどれだけのことを攻略出来るのかというのは知りたいことかも。

ラリーがブラックジャックに勝つ方法論を見出し、カードカウン
ティングなる計算をしていたけど、その理論を見抜くというのも
それだけの技術がいる訳だし、ある意味がカジノという巨額の動く
場所では、凄い数学者同士の戦いがあるようだ。簡単にカジノ経営
だなんて言えないものがあるよな。

「ラスベガス」というドラマの中でも、色々と自分のカジノで
悪さするものたちの不正を解明していく流れが有るけど、それ
とはまた違って楽しく見ることが出来た。

ブラックジャックの様な条件付き確率。
改めて言葉で解説されると成る程ねと思うところも有る。

ただドラマでは常にチャーリーが語る様にどんな状況でも
サンプル的データが必要だということには繋がって居るので、有る
程度投資出来るだけの環境は必要そうだ。
数学的に解明していくだけのカードカウンティングだけどカジノ
側からするとそれがイカサマと捉えられることも有るし、なんとも
複雑だ。

事件は一人の天才的数学者が背後で動いていたけど、その数学者
もまた別の人物によって、操られているという構図だった。
数学者がその知恵を悪用することによって被害を出すというもの
だったけど、こういうのって詐欺というのだろうか。

ランダム発生のアルゴリズムを意図的に細工していたというのは
分かりやすいネタなんだろうけどね。


ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

レナード・フィルブリック (Ethan Phillips) ロングビーチで高校教師
イグナシオ・ナダル (Jorge-Luis Pallo) 学生
ユーリ・チェルノフ (Dean Chekvala) 学生
ブランディ (Taylor Cole) "じゃじゃ馬クラブ"
クレア・ブリューワー (Mary Beth Fisher) 母親
マリウス (Vic Polizos) カジノのオーナー
デビー (Megan Paul) ユーリの彼女
ジェイソン・ブリューワー (Jesse Marchant) 19歳、学生
バレット (T'Shaun Barrett) 駐車係
--- (Annie Duke) Dealer
--- (Clara Bryant) Female Student
--- (Tracy Miller) Western Wear Guy
--- (Diana Terranova) Dancer



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