ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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Oct. 23, 2011
第1話 物語のはじまり Pilot

監督/Mark Mylod 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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昔々おとぎ話の登場人物たちが森に住んでいた。彼らはハッピー
エンドを奪われてしまい、連れてこられる・・・我々の世界へ。
これはその知られざる物語

--- 昔 ---
ドワーフのドックグランピーは、白雪姫悪い継母・魔女
よって毒を飲まされ倒れたことを受けて、チャーミング王子
すぐに白雪姫が眠る棺へとやってくる。王子が白馬を飛ばして
森にやってくる頃には既に亡くなっているが、サヨナラを言い
たいとして棺を開けて別れのキスをすると、白雪姫は目覚める。
呪いが溶けたのである。あなたは見つけてくれたのねという
姫は一瞬はあきらめかけたとするが、王子はいつだって君のこと
を見つけてみせるという。
教会でドワーフやフェアリーなどが見守る中、王子と姫は結婚
する。永遠に愛することを宣言し、結婚は成立する。

しかしそこに悪い女王(白雪姫の継母)が現れる。
白雪姫は継母を指さし、この人はもう王女ではなく単なる魔女
だと告げる。あなたは勝負に負けたのだと告げるが、王女は
ここに来たのはお祝いを渡すためだという。お祝いの品はおめで
たい幸せの日であるとつげ、ハッピーエンドは今日で最後だと
告げる。
女王はみんなの前で宣言する。
「おまえたちが全員愛するすべてのものを失うことになる。
おまえたちの苦しみで私はの復讐は完成するのだ」と。
立ち去ろうとする王女に対して王子は剣を投げつけるが・・

--- 現在 ---
ボストン南駅までのバスに乗る少年・ヘンリーは、バスの中で
本を読んでいた。

エマはレストランに行くと、インターネットの出会い系で知り合
った男性・ライアンと会う。今日は私の誕生日なのだと告げる
エマ。私は一人が好きで家族はいない事を告げ顔さえ知らないの
だと告げる。エマはライアンのことを聞かせて欲しいと告げるが、
エマは既にライアンの事を知っていた。あなたは会社で横領し
逮捕されて保釈中に町を逃げ出した犯罪者だという。奥さんを
捨てて逃げ出したのだと。私はそんな奥さんに保釈金を貸した女
だと告げる。逃げるライアンはレストランの外に駐めてある車
に乗り込むが、既にタイヤ止めがしてあり、走らせることはでき
ない。エマはそんなライアンの頭をつかんで、ダッシュボード
にぶつけて投降させる。

エマは広いマンションの一室に帰宅する。
誕生日の為に一人カップケーキにローソクの火をともすと、
自分自身で一人誕生日を祝う。
そんな中突然マンションのドアのチャイムが鳴ると、ドアを
開けた先にいたのは一人の少年・ヘンリーだった。僕はあなた
の息子ですというヘンリーにエマは私には息子などいないと
否定するが、10年前に生んだ子を養子に出したでしょ?と問うと
それが僕だという。ヘンリーは一緒にうちに帰ってくれという
がエマは早く家に帰らないと警察に知らせるという。警察に
知らせれば僕は誘拐だと話すという少年。しかしエマは私には
特別な能力があり嘘は見抜けるのだと語る。あなたの家は
どこなのか?と問うとメイン州・ストーリーブックだという。
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意地悪な継母によって白雪姫は息絶えたかに思われたが、王子
のキスによって生き返り、王子との結婚をみんなが祝福する。
しかし意地悪な王女は全てのものたちを呪いによって不幸に
陥れることを宣言。不安に陥った白雪姫は未来を予言
出来るとする地下牢に閉じ込められた男・ルンペルシュティル
ツキンからリスクを冒して話を聞くと、王女は呪いを完成
させ全員を囚われの身にして時間を止めるのだという。しかし
唯一、白雪姫のお腹の中の子だけがそれを救うことが出来る
のだとつげ、28歳の誕生日に戻ってきてお前らを見つけて
そこで最後の戦いになるのだと告げるが・・・

絵本から飛び出したストーリー。少年・少女が信じる心を持つこと
の必要性と共に、未来に対する希望と来れば、
映画「ネバーエンディングストーリー」
のドラマ版って感じ。

誰もが知る童話の中に、その続きがあるとなれば知りたく
なるのも事実だし、設定柄容易にストーリーにも入り込める
ところが有るのかも知れない。

地下牢にいる男は、映画「羊たちの沈黙」のレクター博士ばりに
心を操ると言うし、現在の世界の人たちでは助けられず
子供だけが何かしらの手立てを持って国を救ってくれると
する辺りの設定は、親バカ論にも通じるところがあるけど
その予言者は本当に信頼に足る人物なのかもよく分からない
ところを見ると、また一癖も二癖もありそうなドラマだ。

過去と現世が不思議なところで繋がっていて、タイムトラベル
的ドラマに於いては、過去の世界を変えれば現世はより良い
世界になるという事がネタとして描かれることが有るけど、
28年という月日が童話の世界観と現実の世界との間で
不思議な繋がりを持っているという辺りも面白い設定では
ある。

ファンタジー的要素を除くと、意外とアメリカのドラマ
ではよく見かける形の隔離されたような町で起きる
町人たちのドラマって感じがする。

「LOST」などに見る、一度入ると容易に外部には出られそう
もないという設定なんかはよく見かけるけど、このドラマ
でも外に出ようとすると良くないことが起きるとされていた。
スティーブン・キング原作のドラマにはよく有りそうな設定で、
キング先生の小説はキャッスルロックという街が舞台に
なることが有るけど、大抵小説の舞台は彼が生まれたメイン州
として設定されており、このドラマでもメイン州のストーリーブック
が舞台となるようだ。

ドラマ的にはあんまりファンタジーしすぎていないし、
現実とファンタジーが上手く融合していく格好なのかな。
エマが活躍することで、少しずつ絵本の中の世界も改善
されていくという展開になるとまた面白くなりそうだけど、過去の
世界は既に時が止まってエマが助けるのを待っていることを考える
と果たしてどうなっていくのか。

白雪姫の末裔が・・・みたいな設定ならば分かるのだけど、
パラレルワールドのような形で時空を超えてつながっているという辺り
がまた不思議な感じで、面白いところなのかな。

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラ

グラハム (Jamie Dornan) 保安官
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
マルコ (Tony Amendola) ゼペット爺、町の修理屋。アーチーと仲が良し
リロイ (Lee Arenberg) グランピー (ドワーフ)、病院のスタッフ
ライアン (Warren Christie) 犯罪者
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
--- (Jakob Davies) ピノキオ、ゼペットの息子

--- (Peter Bryant) Jailer
--- (Keegan Connor Tracy) Blue Fairy
--- (James Bamford) The Black Knight
ハッピー (Mike Coleman)
--- (Keith Dallas) Cabbie
--- (Faustino Di Bauda) Sleepy
--- (Darla Fay) Woman on Bus
--- (David-Paul Grove) Doc
--- (Jeffrey Kaiser) Dopey
--- (Gabe Khouth) Sneezy
--- (Mig Macario) Bashful
--- (Tom Pickett) Bishop
--- (Darren Dolynski) Nervous Guard


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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