ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

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Oct. 30, 2011
第2話 この世で一番愛するもの The Thing You Love Most

監督/Greg Beeman 脚本/Edward Kitsis、Adam Horowitz
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エマは突然現れた息子だと名乗るヘンリーによってメイン州・
ストーリーブックに連れてこられる。呪いによって時が止まっ
てしまった街・おとぎ話の本に通じる世界であることを聞く
が、常識外れの言葉にどこか不信感を抱きつつも、街を出て
行こうとするが、目の前に現れたオオカミを避けようとして
車が看板にぶつかり、留置所に入れられる

街の時計台は長らく時計の針が動かなかったが、この日の朝、
ヘンリーが窓から時計台を眺める中、ついに時計の針が動き
始めるCat StevensのDon't Be Shyが流れる中、町の人たち
は朝を迎えていた。
レジーナは息子・ヘンリーが所有していた本を読むが、後半部
が破られているのを知ってヘンリーに問い詰めるが、もらった
時から既に破れていたのだという。レジーナは息子にママの
ことをこの物語の酷い女王だと思っているのか?とするが、
ヘンリーはレジーナに対してママではない事を告げる。
レジーナは本もエマの事も好きじゃないので解決したかった
事を告げ、街から追い出した事を語る。

そんな中街の時計台の鐘の音が鳴る。
セラピストのアーチーは時計が動いている姿を初めて見たという。
レジーナはグラニーの宿屋の前にエマの乗る黄色いフォルクス
ワーゲンのビートル車が停まっているのを見て、エマの部屋に
押し入る。レジーナは自分の家の庭で栽培しているハニークリ
スプ種のリンゴを差し出すと、帰り道で食べてくれとして、
追い出そうとする。しかしエマは半日で町長自ら2度も出て行け
と言われる背景が気になる事を告げ、ヘンリーの無事を確かめ
るまでは出て行かない事を語る。レジーナはヘンリーにセラピー
を受けさせていることや、母親は一人で有った方が良いとして
出て行くよう告げ、私を甘く見るなと告げる。私はどんなこと
でも出来るのだという。

--- 昔 ---
王子と白雪姫たちの結婚式に乗り込んだ悪い王女は、
命に代えてもお前たちの幸せを壊すと宣言する。
王女に対して、鏡の精からは、思い切ったことを言ったものだ
とし、全員の幸せを壊すなんてどうするのかと問われると、
闇の呪いをかけるという。呪いを手放したときに誓ったでは
ないかとし、あの人も怒るとするが、王女は幸せのためならば
どんな事でもするとし、ヘンリーに対して馬車を用意し、今すぐ
魔の山」にいく事を告げる。
魔の山には、眠れる森の美女の魔女・マレフィセントが待って
いた。王女に対して、私ならば白雪姫の幸せを黙ってみていない
事を告げる。あんただってオーロラ姫が目覚めて人生を台無し
にされたでしょという。貴方から交換してもらった眠りの呪い
はまるで使えないので、私の魔法と再度交換するよう要求する。
たった一度のキスで目覚めるなんてポンコツな魔法だという。
マレフィセントは交換して今では私の魔法だとして断るが、
王女は力尽くでも取り戻すとして、私を楽にするのは白雪姫
の苦しみだけなりだと語る。玉の中に魔法を隠しているのは
知っているとして、取り返そうとする。私たちはこんな酷い
魔法を使った人に比べれば良い人だとし、欲しければ力尽く
で取るが良いと魔女も挑発してくる。
戦いが始まる中、魔女は飼い犬をかばった際に王女の魔法に
よって捕らえられてしまう。愛情ってのは弱点なのさという
王女。
魔女は、私たちでも超えてはいけない一線があることを告げ
闇の呪いは使うべきではないことを唱える。どんな魔法にも
対価はつきものだとし、高い代償を払うことになり、心に大
きな穴があくという。それは決して満たされることのないもの
になると。

王女は森の仲間を集めると、闇の呪いをかける為に愛馬の
心臓、そして仲間たちの髪の毛を一房ずつ集めて、誇り
高き獣の死が勝利の炎を燃やすとして、我が怒りを解き放て!
と魔法を唱えるのだった。
しかし魔法はかからず、それを見たノームは笑い飛ばすが、
王女は魔法でノームを石に変えてしまう。

--- 現在 ---
地元紙ミラーの編集長・シドニーはレジーナの元にやってくると、
エマが飲酒運転で捕まったことを大々的に取り上げる。
シドニーに対してエマの情報は調べたのかと尋ねる。彼女は
施設で育ったということ、そしていくつかのトラブルが有った
事が分かるが、その後ヘンリーを産んだのがフェニックスであ
ること以外は分かっていないという。価値の情報しかないの
であれば、あなたを首にするとして、レジーナはシドニーに
情報を集めるよう告げる。

一方朝食をグランマの店で取るエマ。ウェイトレスのルビー
ら突然シナモン入りのココアを差し出されるが、私は注文して
いないという。他の客からの差し入れだとすると、エマは後ろ
を見ると夕べ世話になった保安官のグレアムがいる事を知る。
しかし僕は差し入れなどしていないという。差し入れたのは
なんとヘンリーだった。
学校に行くまでの間、ヘンリーと会話する。
ヘンリーはこの街の人たちは呪いによって別人だと思わされて
いる事を告げ、自分たちが何者なのかを思い出させるのだという

作戦名は"コブラ作戦"だと告げ、みんなこの街の人たちは
自分の過去を知らず、年も取らないという事を聞く。
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エマは産んだ息子にこそ固執するものは無かったけれど、それで
もヘンリーの異常とも思える発言が徐々に異常ではないことを
実感して、捜査の為にこの街にとどまろうとする。エマのことを
執拗に追い出そうとする町長レジーナの姿を見て、エマは益々
ヘンリーに何か起きているのではないかと感じて、彼の言葉に
耳を傾けていくことになる。

前回あんまりドラマはファンタジーしすぎていないとしたけど、
今回はかなりファンタジックな感じの世界観が描かれた。

一昔前ならば、この手のCGレベルは映画レベルのものが有ったけど
今時のアメリカのドラマだと普通に使用してくるところが凄いね。

眠れる森の美女の魔女と白雪姫の王女が呪いでつながっていたとする
設定は面白かったと思うし、今も昔も、魔女も平民も愛するもの
に対する固執する気持ちと同時に二つを同時に持てないとする
場合、優先すべき最も愛するべきものは何かということを問いかけ
て、愛情は誰を犠牲にしてでも奪い・勝ち取るものだとする展開は
有る意味万国共通するテーマなんだろうなってことで、うまいこと
描かれている。

やはりドラマの楽しさは、おとぎの国の話と、現世のストーリーブック
の街の共通点を探る作業と、町人たちの役割・おのおののキャラクター
の特性というものを探っていく作業のようだ。

おとぎ話に於ける魔女の存在がまた強烈すぎるので、それと現世の
町長レジーナが同一だとするならば、打倒していくのは容易では
無いだろうし、もっとも気になるのは、おとぎ話の世界の事情を
覚えている人物が居るのか否かというところなのかもしれない。

担任の先生・メアリーがどこか市原悦子さんっぽいなとか、
悪い女王を演じるLana Parrillaの魔女のコスプレ姿は、どこか
gleeのサンタナっぽくて見るたびに二人を思い浮かべてしまう。

男女のカップルは現世に幻滅して心中したり、環境に振り回されて
離ればなれにならねばならない状況が訪れたものたちは、生まれ変わって
もまた一緒になろうとか、次の世界では幸せに暮らそうなどとする
台詞の物語があるけど、まさにそれをやろうとして藻掻くものの、
「呪いにはそれ相応の代償がある」とする主張と「愛情は弱点」だとする
主張がこのドラマの中では面白い形で喧嘩していて、興味深い展開に
なっていると思う。

Dr.HOUSEのJennifer Morrison主演のドラマだけど、Dlife放送分
の「Dr.HOUSE」でハウスからは先週貧乳扱いされていたJennifer Morrison
さんの部屋着はドキっとするように体の線で強調されているし、
白いシャツに黒いブラジャーという黄金パターンを身につけているところは
今見ている「Dr.HOUSE」のキャメロン先生の時とは随分年を取った印象
もあるけど魅力は相変わらず感じるところがある。

ルビーが思いっきり化粧が濃すぎるし赤色を強調しているところが
有ったり、白雪姫に象徴されるリンゴの使い方なども面白い形で
存在している。

またドラマではなんと言っても敵か味方か、その辺の線引きは楽しいもの
が有るね。クレジットを見てしまうと、必然的に魔女の仲間だったもの
は魔女の側の人間になっているのだろうけど、逆に現世でその辺の性格が
変わっている人物がいるとまた一癖もふた癖も有って楽しそうなんだけどね。
そういう意味では呪いを作ったとするルンペルシュティルツキン/ゴールド
がどういう立ち位置で振る舞っていくのか楽しみ。結局陰で支配している
のは彼で、魔女は悪くない的主張になっていくのかも。

エマが乗っている黄色いビートルを見ると、現在TV埼玉・BS11で放送して
いる水谷豊さん主演の事件記者チャボ!を思い出す。

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
グラハム (Jamie Dornan) 保安官
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋
マルコ (Tony Amendola) ゼペット爺、町の修理屋。アーチーと仲が良し
リロイ (Lee Arenberg) グランピー (ドワーフ)、病院のスタッフ
ライアン (Warren Christie) 犯罪者
グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
ハッピー (Mike Coleman)
--- (Jakob Davies) ピノキオ、ゼペットの息子

マレフィセント (Kristin Bauer van Straten) 森の魔女
マジックミラー (Giancarlo Esposito) シドニー・グラス
ヘンリー (Tony Perez) 女王の父
--- (Patti Allan) Blind Witch
--- (C. Ernst Harth) Orge
--- (Layton Keely) Gnome
--- (Lee Arenberg) Grumpy
--- (Mike Coleman) Happy
--- (Faustino Di Bauda) Sleepy
--- (Jeffrey Kaiser) Dopey
--- (Gabe Khouth) Sneezy
--- (Mig Macario) Bashful


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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