ワンス・アポン・ア・タイム Once Upon A Time http://www9.nhk.or.jp/kaigai/once/

Jan. 22, 2012
第10話 午前７時１５分 7:15 A.M.

監督／Ralph Hemecker 脚本／Edward Kitsis、Adam Horowitz
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雷鳴轟く夜、バイクの男がストーリーブルックにやってくる。

翌朝、ヘンリーは学校に行く前、家の前でバイクの男(ブース)がいる
のを見て何をしているのかと問う。この町にただ立ち寄った
だけという男性。ヘンリーは手にしている荷物は何かと尋ねる
と単なる箱だと告げ、ここに来てやることをするのに必要なもの
だと語る。ヘンリーはただこの街には立ち寄るだけだと言って
いたではないかと指摘するが・・・そのやりとりを見てレジーナ
は心配になって声を掛けると男はバイクで走っていってしまう。
一体誰なのか・・・。

ストーリーブルックの近くには嵐が近づいていた。
毎朝放送する天気予報でも予報士のビル・ゴズリンは、出かける
人は長靴の用意の必要性を唱える。
エマはテレビでそんな番組を見ている中、突然メアリーが慌てて
起きてくる。朝寝坊したという彼女だが、まだ7時を過ぎたばかり
じゃないのかというエマに対して、7時15分に学校に行かない
といけないのだとし、生徒の一人が火山の模型を作るのだと語る。

メアリーはルビーの店に駆け込むと、本を用意してコーヒーを
飲みながら何もない素振りを見せる。すると7時15分になると
デビッドが毎朝のようにコーヒーを買いに来る姿が有った。
メアリーは偶然を装いデビッドに話しかける。最近の近況を尋ねる
と、彼はアニマルシェルターの仕事にこれから行くのだと語り
一言だけ会話しただけでテイクアウトのコーヒーを2つ持って
外に出る。視線の先には妻のキャスリンの姿が有った。
エマはそんなメアリーの元にやってくると、これが火山の模型なの
かと皮肉る。メアリーは正直に、彼が毎朝7時15分にコーヒーを
買いに来るのを知っていたので逢いたかっただけだとつげると、
ストーカーっぽい事を指摘するエマ。メアリーは決して尾行は
していないとするが、メアリーは彼が5時に帰宅する事を知って
いたり、木曜日のディナーには必ずチャイニーズを食べることを
知っていた。彼をどうしても忘れられないというと、ホントに
病気だという。「治す為の魔法が有れば良いのに・・」と呟く。

--- 昔 ---
白雪姫は、赤ずきんと逢う。
一ヶ月ぶりに再会した二人。白雪姫は人里離れた場所で生活
していた為に、世界の動きを尋ねる。赤ずきんは貴方が知りたい
のは王子の事でしょと問うと、チャーミング王子は明後日にミダス
王の娘の結婚することが決まったのだという。白雪姫は人気の
ないところに居れば彼の事を忘れられると思ったが、頭の中では
彼の事で道荒れている事を告げ、なんとか頭から追い出したい
という。その方法はないかと尋ねると、赤ずきんが何かを知って
いる事を知り追求すると、赤ずきんもあくまで噂に過ぎないと
する前提で、どんな罰当たりな願いでも叶えてくれる男がいる
という噂がある事を話す。

白雪姫は夜に湖に船を漕いで向かうと、そこにはルンペルシュテ
ィルツキン(以後:ルンペル)の姿が有った。白雪姫に対して取引し
に来たのだろう?とし、君に会うのを楽しみにしてきたと語る。
彼は白雪姫を見ると、これがこの世で一番綺麗な女性かと告げる
と、何を望むのかと問う。失恋の痛みを癒すクスリだとすると、
失恋とはあらゆる病の中で一番厄介なものだという。
ルンペルは小瓶の中に湖の水を入れ、そして白雪姫の髪の毛を
抜き取る。するとこのクスリを飲めば彼に会っても顔すら忘れる
事が出来るものだと語る。愛は何よりも強い魔法だというと
その傷を癒せるのは劇薬だけなのだという。しかし顔まで忘れる
なんて・・・と白雪姫はうろたえる。しかしルンペルは愛は
どんな疫病よりも人を殺してきたものだと告げる。
白雪姫はクスリの対価は何かと問うと、先ほど抜いた髪の毛
で良いと告げ、取引は成立か?と問う。健康な時に飲めと言われる。

--- 現在 ---
スーパーで買い物をしていたメアリーはキャスリンとぶつかる。
大きなチョコレートを買い物籠から落とすメアリーに対して
キャスリンの買い物籠にはなんと妊娠検査薬が入っていること
を知る。その場にはなんとレジーナの姿もあり、このことは口外
すべきではない事を語る。

--- 昔 ---
チャーミング王子は結婚式を控え、城下・城内では祭りが
続いていた。ジョージ王は王子の元にやってくると、主役が
居ないと盛り上がらない事を語る。そして彼の前に金で作られた
王冠を持ってくる。その王冠を見た王子はこの金が有れば
この国の民が一冬超えるだけの価値があるとするが、これは
ミダス王からのプレゼントであり、結婚式が終われば国は栄えて
民が飢えることはなくなるなるのだという。忠義だけでなく
心を捧げるのだとし、アビゲイルに心を捧げるためには別の
女性のことを心から消し去るのだと語る。
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外の世界からは決して入る事が出来ないとされるストーリーブ
ルックの街に一人のバイクに乗った男が現れる。街の事ならば
何でも知っているハズのレジーナにも正体が分からずエマに
対して男の素性を調べるよう要求する。
一方メアリーはデビッドが妻・キャスリーンとの関係を選んだ
事を知りつつもどうしても忘れることが出来ず苦悩する中で、
エマはメアリーが早朝から出勤する彼女の事を不審に思い
近づくと彼女はデビッドが毎朝、ルビーの店にコーヒーを買い
に来る事を知って顔を見に近づいている事を知る。

今回は久しぶりにメアリーとデビッドの恋愛を追いかけたもの。

このドラマ、現代と過去のエピソードに於いて男女の役割や
立場が逆転している事が有るのだけど、今回のエピソードは
時間軸を考えると多少の違和感は有るけど、過去の世界に於いて
王子の事を忘れる為にメアリーが飲んだ薬の流れと、現代社会
に於いてデビッドの記憶喪失の話の流れがクロスリンクした
ような形で存在している事が描かれた。

過去の世界に於いて何が二人の関係を引き裂いているのか。
そして現代の世界では何が問題の要因なのかということを比べて
見るというのが楽しいものだろうし、そういう意図で作られて
いるのも確かだろうか。

白雪姫を守るドワーフたちの姿が今回ハッキリとして形で
現れたのは初めての事だったし、ルビーが赤ずきんとして
登場する流れ自体も初めてだった。数々のおとぎ話の主人公が
精通しているところは面白くでぎている。

二人をつなぎ止める役割を果たした伝書鳩が現代の世界に
於いても幸せの象徴として存在している鳩を使って二人を
引き寄せた感じ。
激しく雨が降る中で、雨宿りの山小屋というシチュエーション
は実にベタな流れだったけど、一筋縄では行かず、妊娠の
疑うも含めて紆余曲折している姿が有る。

現代版ルビーはどうもケバい化粧をしているのであまり綺麗
とは思えないのだけど、赤ずきん役の彼女は綺麗だった。
逆にメアリーは白雪姫時代よりも現代の方がとても綺麗な
姿があるなと思わせた。

運命とは皮肉なもので、キャスリンとの生活をやり治そうと
決意した次の瞬間には気持ちが揺らぐし、時間をずらして
コーヒー店に足を運ぶも同期してしまうのだから運命としか
言えないものがある。

過去のルンペルが語っているように愛はどんな魔法よりも
協力だとする流れによってレジーナの魔法を打ち破って
いくのか気になるところ。

そういえばアメリカのドラマを見ていると、子供たちの行う課題は
"火山の模型"というのを頻繁に見るような気がする。
本来の子供に対する課題なのに、男親が子供に見せる威厳の
一つの象徴みたいな扱いだよね。