ワンス・アポン・ア・タイム
Once Upon A Time

http://www9.nhk.or.jp/kaigai/once/





30 Jan. 2014
第19話 息子の帰還 The Return

監督/Paul A. Edwards 脚本/Jane Espenson
--------------------------------------------------------
キャスリンの失踪と共に発見された心臓のDNAから、キャスリン
は殺害され、宝石箱の内側の指紋と、自宅から凶器が発見され
たことから容疑はメアリーだとされる。
しかし起訴されそうになる中で、なんと突然キャサリンが生き
て発見される

オーガストは朝、足の痙攣で目覚める。
彼は電話すると、これ以上は待てないとして計画を実行すると
語る。
計画とはヘンリーと共にコブラ作戦の実行だった。
しかしヘンリーは詳しいことまでは聞かされて折らず、こんな
事をしてもエマが本当に信じることになるのかと問う。
オーガストとヘンリーは、ゴールドの店にいくと、ヘンリーが
メアリーの無罪放免が決まったプレゼントを選ぶ間に、オーガ
ストが裏口からゴールドのオフィスから"ある物"を探そうと
いうものだった。
ヘンリーはゴールドに対してメアリーのプレゼントを探してい
る事を告げて色々と話を聞く間にオーガストはオフィスに進入
して色々と探る。しかしすぐにゴールドによって見つかって
しまう。

一方エマはキャスリンが入院している病院に会いに行くと、一連
の失踪事件で何が有ったのかを尋ねる。車で事故った痕にエア
バッグが作動した所までは記憶にあるが、その後は暗闇と地下室
に監禁されていたのだという。水と食事を与えられた事を語る。
ホエール医師によると、キャスリンはその食事の中に薬が盛り
込まれていた形跡があるという。そして気が付くと町外れで
倒れていたのだというキャスリン。何か臭いとか気が付いたこと
はないのかと問うが、何も覚えていないと語る。キャスリンは
寧ろ居ない間に何が有ったのかと問う。キャスリンが死んだと
思われていたこと。キャスリンのDNAだとされる心臓が発見
されたが、分析結果を誰かが偽装したのだという。病院では
犯人捜しで躍起になっているとのこと。誰かがメアリーを陥れよう
としたのだという。

レジーナはゴールドに遭うと、約束が違うと激怒する。
ゴールドの話ではキャサリンが死にその責任をメアリーが負う
筈だったのではないのかと告げる。しかし私はキャサリンを
殺すとは言っていないとし、"悲劇が起きる"といっただけだと
語る。この世界に於いて殺人は簡単なことではないのだという。
ゴールドは私は約束を破ったことはこれまでに一度しかない
のだと語ると、寂しそうな表情を見せ、今回は決して約束を
破っていないという。ゴールドはレジーナに対して、監禁場所
が見つかるのも、偽装問題も、そして誰の鍵が使われたのかも
すぐにバレてしまうだろうという。レジーナは一体貴方の狙い
は何かと問う。

--- 昔 ---
少年ベルファイアは、ボールで遊んでいるとボールが道中に
転がり落ちてしまう。取りに行こうとすると、思わず荷車を
押す商人とぶつかりそうになる。商人は激怒して子どもを怒る
が、少年の顔を見て恐れを成し、何も問題は無いと語る。
少年の父・ルンペルが現れると、商人の元に近づく。ベルファ
イアは何の問題もないとするが、ルンペルは商人を魔法でカタツ
ムリにすると呆気なく踏みつぶしてしまう。ベルファイアは
必死に父親を止めようとするが・・・

--- 現在 ---
デビッドはキャスリンの病院へとやってくる。
デビッドはキャスリンに対して謝罪し、全ては自分の責任だと
語る。しかしキャスリンは互いにチグハグな関係で有ったことを
告げ、貴方が先にそれに気が付いただけのことだと語る。

一方メアリーの家では"お帰りなさいパーティー"が催される。
アーチーや気の知れ合うものたちが駆けつけてくれる。
昨日まで友達もいなかったとしてメアリーは皮肉る。
一方ヘンリーとオーガストもパーティーに出席する中、探して
いたものは見つからなかったが、必ず向こうから来るのだと語る。
ヘンリーはメアリーにクラスの生徒からのメッセージのプレゼント
と、そして個人的にベルのプレゼントをする。デビッドが家に
やってきて一言謝りたいとするが、エマがそれを阻止する。

エマはゴールドの元に近づくと、あんたが大丈夫だとしていたが
まるで帽子の中からキャスリンを出す「魔法を使う」みたいだ
と語る。あんたが言っていたことはこのことだったのか?と
問う。ゴールドは逆にエマに対してオーガストとは何者なのかと
問う。自分もオーガストという名前と作家であるということ
くらいしか知らないのだという。名前など信用は出来ないとする
が、あんたよりは十分信用出来ると語る。

--- 昔 ---
ルンペルとベルファイアは帰宅する。自宅では話すことが出来な
い使用人のオノーラが居た。息子は父に対してまさか殺すなん
て信じられないという。ルンペルは息子が膝を怪我していること
を知って魔法で回復させようとするが、そんな事は必要は無いと
告げる。パパは変わってしまったとして、人を傷つけてばかり
だと語る。しかしルンペルは俺は鬼戦争を休戦に持ち込んだ
のだとして、千の命を救ったのだと語る。もう僕のことを助け
なくても良いというベルファイアに対して、お前を守る為には
力がいる事を告げる。しかし息子は寧ろ力があるからこそ人を
傷つけているので力は要らない事を語る。ルンペルはそれならば
短剣で俺を殺せば力は移動するぞと語り、俺を殺すかと問う。
ベルファイアは殺さなくても力を無くす方法はある筈だと語る。
ベルファイアは殺さなくても力を無くす方法が見つかれば魔法
を手放してくれるかとして約束するが・・・

--- 現在 ---
ゴールドはオーガストの自宅に潜入するとテーブルの上にある
絵から"短剣"の絵が描かれていることを見つける。
--------------------------------------------------------
今回はなんと言ってもルンペルのエピソード。
メアリーとキャスリン事件は多少足踏みした格好だったけど、
彼が求めるものが何処にあるのかということを示す意味で
とても興味深いものがある。

前回息子とのエピソードが語られた8話では、闇の王によって
14歳の子どもが次々と誘拐されていくという流れが有り、その
中の一人としてモイレインも連れて行かれた一人だったけど、
今回は"闇の王"がルンペルになったということで、彼女は
村に戻っているし、息子との関係も継続しているようだ。

現代に於いてルンペル/ゴールドが唯一約束を守れなかったとする
エピソードを知る重要なエピソードであり、ルンペルが求めている
ものが、力でありそして息子であるという事を示すものだった。
力がないと息子を守れないとするのは、彼の持つエゴを取り繕う為
の言い訳の一つだと思うけど、一度手にした力を手放すことの勇気
というものはそれなりに理解出来るところも有ったかな。

ルンペルと同じく不気味な存在として登場しているオーガストの
エピソードも同時に描かれたけれど、彼の素性はまだよく分から
なかった。ただ親の気持ちにつけ込んだ彼の行動が興味深く、
このドラマに於いて初めてルンペルたちを出し抜こうとした流れ
が有ったのではないか。これぞコブラ作戦だろうって感じで、
エマがもう少し能力を発揮してオーガストばりに使えると良いんだ
けどね。今のエマって単なるバランサーとしての存在でしかない
ので、結構物足りないんだよね。

ブルーフェアリーが再び登場。
過去に於いてもルンペルが妖精相手に殺そうとする不届きな一面が
有るのに対して、現代の世界でも家賃を使って妖精/修道院長を
脅そうとしているところなど、どんだけ罰当たりなことをしている
んだって感じ。罰当たりといえば、妖精が無駄に艶めかしい格好
をしているのもまた何とも言えないかも。

これまでにも語られてきた様に、それぞれに存在する世界には
ルールがあること。魔法が使えない現代社会もそんなルール・概念
がない世界という設定が面白いけれど、共通するものは子どもや
親を求める情愛があるというところが皮肉な感じ。

魔法の豆によって時空の扉が開いた。
時間制限があったようで、息子だけがその時空の扉を通ってしまっ
た後に、その穴がふさがってしまうという描写を見ると、
ドラマ「LOST」のシーズン5で、ロックが島から脱出する際の
井戸のエピソードを思い出すね。

オーガストは確かに色々と事情を知っている様だけど、あの本の
物語を知っていれば、エマでも同様のことが出来たということなの
だろうか?

ゴールドって現代社会では不気味だけど戦闘能力はなさそうなのに
オーガストも魔法を持たない彼にあっさりとナイフを奪われて
しまうところなどちょっと違和感は有ったけどね。


ベルファイア出演回

Season 1, Episode 8
Season 1, Episode 19 <--今回ココ
Season 2, Episode 21
Season 2, Episode 22
Season 3, Episode 4

ブルーフェアリー4度目の登場

Season 1, Episode 1
Season 1, Episode 5
Season 1, Episode 14
Season 1, Episode 19  <--今回ココ

演じているKeegan Connor Tracyは
4400 未知からの生還者のアリソン・ドリスコル役
バトルスター・ギャラクティカのジャンヌ役、
ベイツモーテルのミス・ワトソン役に出演。


メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ウソをついている人を見抜ける、ヘンリー母
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、ストーリーブルックの町長
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、昏睡状態の患者
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
アーチー・ホッパー (Raphael Sbarge) ジミニー・クリケット(コオロギ)、カウンセラー
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、不気味な町の名士。質屋

グラニー (Beverley Elliott) 赤ずきんの祖母、ホテルと食堂を経営。孫のルビー
ルビー (Meghan Ory) 赤ずきん、食堂でウエイトレス
キャスリン・ノーラン (Anastasia Griffith) アビゲイル姫
シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) Magic Mirror 新聞社・編集長
オーガスト・W・ブース (Eion Bailey) バイクに乗って来る男・外から?

Dr.ホエール (David Anders) 医者
--- (Dylan Schmid) ベルファイア・ルンペルの息子
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
--- (Conner Dwelly) モイレイン、ベルファイアの友達
--- (Christina Gooding) 口の利けないメイド
--- (Michael Roberds) Donkey Driver
ビル (Jarod Joseph)

七人の小人 (白雪姫を助けるドワーフ)
--- (Mike Coleman) ハッピー
ウォルター (Faustino Di Bauda) スリーピー
--- (David-Paul Grove) ドク
--- (Jeffrey Kaiser) ドーピー
Mr.クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店
--- (Mig Macario) バッシュフル
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
--- (Ken Kramer) ボシー


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system