第1話

脚本／Sally Wainwright 監督／Declan Lowney

キムタクが主演していた「CHANGE」みたいなドラマかなと
思ってみてみた。

ドラマは5月12日という総選挙の日が迫る中で、対立している
候補者同士が、店の前で下らないことで喧嘩。止めに入った
店長のロズが、国民の代表を選ぶのに選択肢があなた達みたいな
馬鹿だけしか居ない事が問題だと言ったことが発端。
私がやった方がマシだと言うと意外にも職員達から同調の声
が聞こえたことから、ロズは政治に一石を投じたい思いで
選挙戦に立候補を名乗り出る。

政治について何の先入観も無く、無知であるという事がロズの
強みだ。ミランダからも国民が何を望んでいるのか的確に汲み
取る本能が有ると言われる。

ちょっと強引な展開ではあるのだが、庶民的な感覚を持つと
いう利点と、共感を呼びやすい女性であるという点が、初回では
上手く作用した。

ドラマとして面白いのは、政治家としての公約を掲げて庶民から
共感を得ているのではなく、政治家の一般像を描いてはこれを
否定し、欠点を指摘している所が共感を得ているというところか。

政治家は嘘をつくもの。
男性は嘘をつくものだが、女性は嘘を付かない。
政治は宇宙の話しではなく、関わっていかねばならない国民の
ものであるという。

最大の見どころはTV局での顛末か。
保守党の女性議員キャサリンとTV討論を行う予定になっていた
ロズ。TV討論を行う前に、彼女の的確な指摘によって対立候補
を離党させ、自分の味方に付けてしまった。
数々の学士を取りながらも、未だに目標である財務大臣になって
いない点を上手く指摘し、彼女の味方になればそれも夢では
無いことを臭わせた。

選挙活動したことにより、マスコミの動向も気になるところ。
現在は話題性も有ると言うことで、彼女のことを温かい目で
見守っている。その反面、7年も前の夫のセクハラ事件を暴いて
は家族のプライベートを滅茶苦茶にしている現実。
今後は温かい目で見ている人たちも、些細なミスにつけ込んでは
さらし者にしようと手ぐすねを引いている。
本格的に政治論争になるとき、果たしてロズは物事を理解し、
的確に導くことが出来るのか。

長女エミリーとスティーブの話しは微妙だ。
なんでスティーブがエミリーに恋をしたのかもよく分からない。
エミリーは綺麗な人ではあるけどね。
スティーブの婚約者からグゥで殴られるところが凄まじかった。

それにしても夫のイアンは可愛そうな役だけど、経理関係で
何か不正していたのかな。キティが全て処理してくれたみたい
だけど、これが明るみになるのが嫌で彼女の政治家を反対
していたとしたら失望だね。

Jane Horrocks (ロズ・プリチャード) 英国首相。パープル同盟党
Steven Mackintosh (イアン・プリチャード) ハットン社の経理
Jemma McKenzie-Brown (ジョージーナ・プリチャード) 次女
Carey Mulligan (エミリー・プリチャード) ロズの長女
Jodhi May (ミランダ・レノックス) 報道官。元新聞記者
Siobhan Finneran (ビバリー・クラーク) 保健省政務次官。元弁護士
Frances Tomelty (キティ・ポーター) 'グリーンゲイジズ'
ジェラルディーン・ジェームズ (ヒラリー・リーズ・ベンソン)
サリー・フィリップス (メグ・ベイリス) 個人秘書。
ベン・シックススミス (トム・マイソン) スピーチライター
Janet McTeer (キャサリン・ウォーカー) 財務相兼副首相
ジョナサン・エイリス (リチャード・リービス) 主席秘書官
セリーナ・キャデル (ドロシー・クラウザー) 外相。
ミーラ・サイアル (リズ・シャノン) パープル同盟党議員
ロバート・ポータル (ポール・クリッチリー) 保守党党首。

Anji Kreft (ウナ) 店員
David Hartley (ライアン) 店員
Sean Cernow (フランク) 店員
Sue Vincent (キンバリー) 店員
Jamie Davis (スティーブ・シャープ) 店員
Colette Brown (エレノア・リッチ)
Mairead McKinley (キャロル)
Emily Aston (スージー) スティーブの婚約者
John Sumner ... Suzie's Dad
Anna Jaskolka ... Steve's Mum
John Brolly (トニー・ブレア)

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)