奥さまは首相
〜ミセス・プリチャードの挑戦〜
The Amazing Mrs Pritchard

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/mrspritchard/


第3話


脚本/Sally Wainwright 監督/Declan Lowney

今回はロズが首相になった事で初めて逆風が吹く話ではないか。

ロズが固執している国会改革法案の一つ。国会議事堂のロンドン
からの移転の件で上院から否決を受ける。首相が議会法を告げる
ことで強行採決することは出来るが、安易な発動は身を滅ぼす
として待ったを掛けるのはキャサリンだった。

キャサリンはパープル党内でも実務を担当し、ロズにとっては
良きパートナー。政治をよく知る女と言うことで、実質彼女が
この党内を支えている。ロズは国民に人気があるという事で
広報担当といった感じだが、今回発売される暴露本にはその辺
の事情が鋭く指摘されている。

ドラマとして面白いのはネタを著者に流したのは誰なのかという
犯人捜しの流れと、パープル党内で争いを喚起しようとしている
著者の意図である。

暴露本にはプライベートに関わる事も書かれていたこともあり、
犯人はロズに近い人物で有ると言うことだ。

更にロズを悩ます問題は多い。
長女のエミリーは2万ポンドという大金を積まれてヌード雑誌
のモデルになってしまう。雑誌だけならば人の目に触れる機会
も少ないが、ライトアップされた町中に煌々と射影される事で
TVに大々的に取り上げられる。2万ドルの大金を豪勢に使う娘の
金銭感覚に父親も混乱。思わず自分が資金洗浄のために使われた
1万ポンドをもらったという暴露をしてしまうほど、鬱積された
ものがあったのだろうな。

そんな父親に近づく女有りと、実に恐ろしい罠。

更に落ち込んでいるロズの事を励ましてくれた小国の大統領。
とても気さくな人で家族のことも陽気に話してくれたのに、
彼女が席を立ちラジオ番組に出演中に撃たれて亡くなる。
毎回のようにオチには辛い職務が待ち受けている。
首相にさえならなければ、家庭も彼女自身も傷つくことは
無かったのに、と思わせる展開が続いているね。

Jane Horrocks (ロズ・プリチャード) 英国首相。パープル同盟党
Steven Mackintosh (イアン・プリチャード) ハットン社の経理
Jemma McKenzie-Brown (ジョージーナ・プリチャード) 次女
Carey Mulligan (エミリー・プリチャード) ロズの長女
Jodhi May (ミランダ・レノックス) 報道官。元新聞記者
Siobhan Finneran (ビバリー・クラーク) 保健省政務次官。元弁護士
Frances Tomelty (キティ・ポーター) 'グリーンゲイジズ'
ジェラルディーン・ジェームズ (ヒラリー・リーズ・ベンソン)
サリー・フィリップス (メグ・ベイリス) 個人秘書。
ベン・シックススミス (トム・マイソン) スピーチライター
Janet McTeer (キャサリン・ウォーカー) 財務相兼副首相
ジョナサン・エイリス (リチャード・リービス) 主席秘書官
セリーナ・キャデル (ドロシー・クラウザー) 外相。
ミーラ・サイアル (リズ・シャノン) パープル同盟党議員
ロバート・ポータル (ポール・クリッチリー) 保守党党首。

Daphne Alexander (ジャニータ)
Tyrone Huggins (マシンディ) 大統領
Sylvestra Le Touzel (ニナ・モーガン)
Joe McAweaney (スタンリー・ルイス)
Mairead McKinley (キャロル) イアンを誘惑
Tom Mison (ベン・シックスミス) キャサリンと恋仲

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