奥さまは首相
〜ミセス・プリチャードの挑戦〜
The Amazing Mrs Pritchard

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/mrspritchard/


第4話


脚本/Sally Wainwright 監督/Declan Lowney

今回は就任して一周年に起こった事を描いた話だった。

ホワイトホールの売却の是非と新しい国会議事堂に玉座を置く
べきかどうかで、未だに移転問題で揉めている。玉座を置か
ないとマスコミの前で告知したことは、即ち君主制の是非を
考えるべき時だとして、国民に訴えかけた。
イギリスに於ける王室の存在って国民にとっては重要なもの
だと思うのだが、国民の代表であるロズがこれを口に出すと
いうのは大丈夫なのだろうか。

何と言っても首相の緊急用の電話が鳴ったという事実。

民間機が墜落して民家の密集地に墜落したことで多大な被害
が起こる。
事故なのかそれともイスラムの過激派によるテロなのか。

議会に於いてクリッチリーから挑発を受け思わず、テロからの
攻撃を受けたとするなら辞任する意向を示し、事故ならば航空
会社を政府主導で訴えると言うことになる。とても良い決断か
に思えたが、事故はヨーロッパの委員会に於いて発展途上国に
合わせた航空機の安全規制へと基準が変更されたこともあり、
それを受け入れた首相の責任が問われることになる。

ロズの周りで頭を悩ます事態は複数存在している。
その殆どがロズの知らないところで動いているものばかり。
ロズが唯一認知している問題と言えば、次女のジョージーナの
制服のポケットから避妊用のゴムが出てきたこと。
結局イアンが彼女に問うことになるけど、それを持つこと自体
は問題ではないよね。

ロズの知らないところでは、保健省政務次官のビバリーの
大失態がマスコミによってリークされる。離婚問題で悩む彼女
は航空機事故の起こる晩に泥酔し、マスコミに暴力・暴言を
吐いたというもの。
ミランダのマスコミに対する圧力のかけ方が凄かったが、
予想に反して暴露された。しかし問題はこれではなく、寧ろ
その後に有った感じだね。パープル党に自然と集まって来た
と思われる一部の議員の中には、キティから買収されていた
という事実が浮かび上がる。これが判明したら一気に崩壊しそう
だ。

また長女が父から爆弾発言を聞き、心に傷を負ってしまった事。
大学を退学するほどに傷ついてしまうとは、なんと繊細な人
なのかという気がするが、愛しているが故に、これが発覚して
家族がバラバラになるのが恐いのかな。

結局航空機は爆弾による爆発ではなく、整備不良による事故だ
と判明。首相に責任が及ぶかと思いきや、当時会議に出席して
いた保守党のマークがその場で大眠りしていたことで、責任は
回避された格好だ。日本だけでなくイギリスでも退屈な会議の
場では議員は寝るものなんですね。
冒頭でビバリーを誘惑して失脚させたのはマークみたいだから
一応最後は同じく左遷させるというオチ。

ビバリーは薬を大量摂取し入院。
一命は取り留めたが残念ながら今の役職からは降ろされた。

そういえばベンとキャサリンの関係が気になるね。
ベンは25歳。キャサリンはとうに40歳は越えていると言って
いた。年の差カップルの行方は果たしてどうなるのか。
今回ベンが結婚の付添人として出席するので一緒に出て欲しい
と言われていたけど、そんなに彼女を連れて行きたいものなの
かな疑問に思いつつも、キャサリンが折れましたね。



Jane Horrocks (ロズ・プリチャード) 英国首相。パープル同盟党
Steven Mackintosh (イアン・プリチャード) ハットン社の経理
Jemma McKenzie-Brown (ジョージーナ・プリチャード) 次女
Carey Mulligan (エミリー・プリチャード) ロズの長女
Jodhi May (ミランダ・レノックス) 報道官。元新聞記者
Siobhan Finneran (ビバリー・クラーク) 保健省政務次官。元弁護士
Frances Tomelty (キティ・ポーター) 'グリーンゲイジズ'
ジェラルディーン・ジェームズ (ヒラリー・リーズ・ベンソン)
サリー・フィリップス (メグ・ベイリス) 個人秘書。
ベン・シックススミス (トム・マイソン) スピーチライター
Janet McTeer (キャサリン・ウォーカー) 財務相兼副首相
ジョナサン・エイリス (リチャード・リービス) 主席秘書官
セリーナ・キャデル (ドロシー・クラウザー) 外相。
ミーラ・サイアル (リズ・シャノン) パープル同盟党議員
ロバート・ポータル (ポール・クリッチリー) 保守党党首。

Tom Mison (ベン・シックスミス) キャサリンと恋仲
Georgie Glen (アン・リスター) パープル党
Joe McAweaney (スタンリー・ルイス) ジョージーナの彼
Malcolm Sinclair (アンドリュー・マクニール) 国防
Amanda Ryan (ロニー・ジョンソン) "ザ・ワールド"の記者
Adam James (マーク・マッカフリー) 左遷される保守党議員
Andrew Marr (アンドリュー・マー) TV司会者

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