パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

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Dec. 8, 2011
第9話 カーター刑事 Get Carter

脚本/Greg Plageman、Denise The
監督/Alex Zakrzewski
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2004年イラク
テロリストの一人・ユスフを捕まえたアメリカ軍の兵士たち。
ユスフは
アルカイダに爆弾を運んでいる人物であり、ファルー
ジャ
で爆弾テロによってアメリカ人兵士三名・マーク・トム
ソン、リッキー・ロペス、ジョセフ・マックナリ
が死亡したの
である。残りの爆弾を何処に運んだのかと問うと、吐かなけれ
ばボスを連れて来ると脅す。ボスは甘くないぞと。
ボスは
なんとジョス・カーターだった


2011年、アメリカ
"あの女は踏み込みすぎた今日にでも始末しろ!"。
そんな陰謀が密かに連絡されていた。

そんな中、警察署にコバックの奥さんが来ているとしてカーター
に連絡が入る。カーターの
妻は夫からDVを受けていたが、
妻はなかなか夫から暴力を受けているとは言えずにいた。
カーターはあなたは決して悪くないのだから本当の事を話して
欲しいとするが、今回もまた自分で階段から落ちただけだと
いう。カーターはもしも今度夫が手を出そうとしたら連絡して
と告げ名刺を渡す。
カーターはファスコに対して、起こってから動くのが殺人課の
仕事だが、起こる前に止めることだって出来るハズだという。
そんな中ファスコはこの前
カーターが撃った容疑者の男のDNA
検査の結果
が届いているという。犯人はカール・イライアス
父親は40年前に愛人のマーリーンを殺害した罪で服役している
ジャンニ・モレッティだった。50%がモレッティの血だという。

カーターは刑務所のモレッティに逢いに行くと、現在組織を
牛耳っているイライアスは施設で育ったアナタの息子だとし、
暴走している事を告げる。バーニー・サリバン元刑事を殺害
し、モレッティの手先だったビンセント・デルーカも先日
殺害したのだという。アナタは恨まれているとし、協力する
ならば保護するというが、この事件は殺人課が追っている事件
なのか、それともあんた一人で追っている事件なのかと問われ
る。私から見てあんたは孤立しているようだとし、
狙われて
いるのは私ではなくあんただろう
とカーターに告げる。

町中で発砲事件が起きる。
撃たれたのは黒人の少年・ロニー・ミトルトンだった。
半年前の
ブロンクスで起きた銃撃事件の目撃者であり、
事件を起こしたのはヘクター・アルバレスだったが、ロニー
は証言するハズが裁判前に証言を撤回した為に、ヘクター
逮捕は出来なかったのだという。
現場に来ていたカーターとファスコは現場には、薬莢が
散乱していて、車の中から撃たれたようだと語る。
ロニーの所持品は携帯電話と、メキシコのマリキーソーダと
いうものだった。誰か目撃者は居るハズだとし、ソーダの
出所が目の前のメキシコの食材店だという事が分かる。
カーターは店主のカスティーユから話を聞こうとするが、
ギャングの存在を恐れて証言出来ずに居るのを察する。
明日署に来て話をしてくれとカーターは頼む。

そんな中フィンチはリースに電話し、番号が出たという。
もしかしてロニーか?とするリースはロニー殺害現場の野次馬
の中に紛れ込んでいた。フィンチによると
マシンは計画的殺人
にしか検知しない
のだとし、次の
対象者がカーター刑事である
事を告げる。

カーターは朝、息子のテイラーとカフェに来ていた。
昨日門限を破ったことをカーターは息子に問い詰める。
金曜日は学校でホームカミングパーティーが有るが行くのか?
というカーターだが、新入生にはまだ行く相手がいないかと
告げる。しかしテイラーは既に誘っている事を告げると、今度
その彼女に逢わせなさいとカーターは息子に告げる。
そんなカフェで団らんしているところにリースは現れ、
カーターの携帯をペアリングする。外ではフィンチがカーター
の車に監視カメラを設置していた。

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今回マシンがはじき出したのはなんと、リースも良く知る
カーター刑事だった。刑事という職業柄逆恨みによって命
が狙われる可能性を秘めている中で、果たしてカーターを
ねらう人物とは誰なのか。

カーターを狙う色んな流れが指し示された感じで、容易に的
を絞らせない作りが上手いね。単純に見てもカーターを殺そ
うとして狙っているのは、DV男・コバック、武器商人ヘクタ
ー、そしてマフィアのイライアスということで、その流れの誰が
カーターに殺意を抱きそして実行に移そうとしているのか。

正直リース一人ではなかなか対処出来ないような案件だった
けど、リースはカーターが自分と同じようなことをしている
人物で有り、更には自分が人を助け始めた頃よりも早くから
孤独に一人で人助けをしていたということで、彼女のことは
特別視していた。
リースとは同じベクトルで平和の為に働いているのだから
是非カーターをヘットハントすべき。展開が進んでいく毎に
もしかすると、そういう展開になっていく可能性がある。

フィスコが随分とリースからも頼られるような役として
成立してきたような感じがするし、リースはフィンチを
腐れ外道だと思っていたけど、徐々に使える人材になって
来たのではなかろうか。これもリースの教育の為せる技なの
か。

カーターの家族の事情が描かれ、息子がいること。
夫は写真でしか出てこなかったけど、軍人であり、そして
既に他界している役柄なのかな。
2004年にカーターは司法試験に合格していると言っていた。
そしてカーターを狙う人は絞り込んでも300人程度居ると
言うのだから酷な仕事だね。

2004年のイラクでのテロリストからの情報の引き出し方を
見ると、親身になれる刑事としての今のカーターに通じる所
がある。ただ出来ない約束はするものじゃないみたいな
事を上官に言われていたみたいだけど、確かにちょっと
カーター一人では難しいことだね。
2004年の目撃証言者と2011年の証言者の家庭の事情を上手く
ダブらせていた。
家族を大切にする気持ちに共感出来るけど、やはり一人は難しい。
それだけに最後にリースが倒れて居るカーターに一人では無い
と語る辺り、カーターにも伝えるべきものが大きかったの
ではないかな。

近づき過ぎると君が捕まるというのが二人の関係を象徴して
いるけど、カーターもリースが仲間だと感じて、彼への捜査の
優先順位は下げて欲しいね。

イライアスを演じたEnrico Colantoniは、ヴェロニカ・マーズ
で、主人公の父・キースを演じていた。今後共長い付き合い
になるようで、ちょっと怖い相手だけど、このドラマの最後の
インタビューの中でフィンチ役のMichael Emersonが、
シーズンを通した敵や陰謀があるみたいな事を言っていたけど、
イライアスを含めた警察にも及んでいる不正のことみたいだ
ね。


ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

カール・イライアス (Enrico Colantoni) カーターが撃った
ジャンニ・モレッティ (Mark Margolis) カールの父・
ヘクター・アルバレス (Jason Manuel Olazabal) ロニー銃殺
BC (Francois Battiste) カーターの情報屋
ユスフ (Anthony Azizi) テロリスト、拘束
リンチ (Michael Mulheren) 警部
ダニエルズ (Brian Avers)
Mrs.コバック (Jennifer Laura Thompson) 妻
エドワード・コバック (Charles Flint Beverage) DV夫
Mr.カスティーユ (Victor Cruz) メキシコ食材店
ハリス (Ed Moran)
モニカ (Arianna Hoeppner) ヘクターの彼女
メイ・リー (Maureen Sebastian) ヘクターの彼女
タイラー・カーター (Kwoade Cross) ジョスの息子
ヴァレンティノ (Gregory Lay) 捜査官
レオナルド (Danny Henriquez)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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