パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

http://www.ntv.co.jp/personofinterest/?n_sclbtn=t




 

Jan. 19, 2012
第12話 弁護士 Legacy

脚本/Amanda Segel
監督/Brad Anderson
--------------------------------------------------------
カーターはリースをカフェに呼び出す。
リースは彼女に会うとやっと俺に会えたのに仲間を引き連れて
取り囲むようなことはしないのか?と問う。カーターはスノー
の狙いを知らなかった事を告げ、まさか殺そうとしていたとは
思わなかった事を告げる。あなたを呼び出したのには色々と
質問があるからだという。
あなたのことはCIA以外にもNY市警
が総力を挙げて探している
事を告げる。
私は
警察官であり破れないルールがあるが、もっとあなたたち
のしていることを知りたいのだという。リースはその先に進め
ば、戻れなくなる事を告げる。
カーターはまず
どうやって犯罪者・被害者を捜し出している
のか
と問う。リースは危険が迫っている人物しか分からないと
し、それが加害者か被害者かも分からない事を告げる。
リースが
カーターに素性を明かしたのは、カーターの倫理基準
が正しい方向を向いている事と、追われるのにもうんざりして
いるから
だという。
リースはメモを取り出すと、アンドレア・グティエレス
ついて調べてほしい事を告げる。彼女は弁護士だが、未成年
の頃に逮捕歴が有り、その記録が見たいのだという。
カーターは仕事のルールは破れないとするが、
仕事のルールと
人の命を救うチャンスのどちらを取るのかはカーターが決めろ

と告げる。彼女に連絡用の携帯電話を渡していく。

フィンチはリースに会うと、なぜカーターと会ったのかと問い
詰め、あくまでマシンのことは秘密だと語る。
アンドレアについて調べた結果、
クイーンズの高校を中退し、
卒業認定の試験を受け、
コミュニティカレッジから州立大
ニューパルス校
に通いそしてクイーンズの
ロースクールで民事
担当の弁護士になっている
という。勝ち気で野心家タイプの
人物だが、学生ローンで5万ドル、カードローンは2万ドル、
会社からも
借金があるという。
彼女が担当する案件は
不当逮捕されたと訴える囚人たちの弁護
で州を相手にするタイプのものが殆ど
だという事が分かる。
しかし裁判では負け続けているとのこと。奇跡の裁判で名を
挙げたいと思っているのではないかと告げる。

アンドレアが担当する法廷・弁護を傍聴にいくリース。
テレンスという薬物所持で逮捕された男の代理人をしていた。
アンドレアは室内に薬物の形跡があったのは単に掃除していなか
っただけで、既に依頼人は薬物は絶っている事を告げる。
逮捕後の薬物検査の結果をしていて、薬物は検出されていない
はずだとするが・・・
アンドレアは休廷後、保護観察官のドミニカ・ガルースカ
会うと、薬物が見つかったので収監は免れない事を告げられる。
その間、リースはアンドレアの携帯とペアリングしていた。

アンドレアは福祉局に赴くと、知人のウィルから逮捕後の薬物
検査の記録を見せてほしいと頼むがなかなか届かないという。
正規の申請をしているのに届かないなんて変だという。
ウィルの上司のグロリア・コープランドがやって来た為に
退散する。
アンドレアは仕事を終えると
The Shannon Potというバーで
友人と酒を飲み交わした後、帰宅する。
監視しているリースの元にカーターから電話が鳴り、未成年時
の逮捕記録には高校2年生の時に何度も不法侵入と窃盗で逮捕
されている事を告げ、それで退学になっている事を知る。
ライオネルはカーターが怪しげに電話していることを知って
リースに報告の為電話する。キャッチでリースはライオネルと
カーターと電話するという不思議な状況が生まれていた。
カーターからこの後はどうすれば良いのかと問われると、
リースは何かが起きるまで待つのだという。
フィンチはリースに連絡を入れると二人の刑事にこっそり
手伝わせるなんて危険だという。

--------------------------------------------------------

リースはカーターからの要請で二人きりで会うことを持ちかけ
られる。カーターはリースのしていることの一端に触れて、
彼が悪人ではないことがわかるが、なぜ犯罪を予知できている
のか気になると共に、協力するにも自分には警察官としての
ルールからは外れることはできないといわれる。しかしリース
はルールと人命を助けるチャンスを得るのとではどちらが
重いのかを説き、協力していくことになる。

いずれこういう展開になるであろうことは想定できたし、
こうなるのが自然ではあるのだけど、カーターには今の立場
を維持させつつも、リースに力を貸していくということになって
いくのが一番ベストなのかな。
ライオネルが意外とリースに忠誠的でカーターの動きに敏感
に察知して、タイミングがいいのか悪いのか、リースと
カーターが電話している時に電話してくるというシチュエーション
が笑えた。

今回初めてリースとカーターの共同での捜査ということで
かなり心強いものが有ったのも事実だろうし、ただ当然二人が
同じフレームに写ることへのリスクなんかも同時に感じる流れ
が有った。

世の中悪いやつが多いけど、今回助けようとしているアンドレア
など、とてもいい人だし、こういう人を助けるときほど充実感の
あるエピソードはないなと思わせた。その反面、福祉局という
立場を利用して、金儲けしているものへの憎しみは強まるもの
だった。

リースは確かに格闘術に長けていて強いのだけど、逆に殴られて
取り逃がすというシーンも結構ある。今回の場合、リースは
銃で撃たれた跡を攻撃されたことで不覚を取ったことを語って
いるけど、相手は格闘のジムに通っている人物だし、あんまり
強すぎるのも違和感はある。

今回はなんといってもフィンチと一緒に働いていたイングラム
の息子が登場した。
このドラマ、一見すると身内的立場だけど、それぞれに監視して
いる感じがして、このドラマを象徴的に描いているなと思う。

イングラムに関しては、前回のラストでマシンを完成させた際
にすでにマシンがイングラムの危険を察知していたので、殺害
されてしまったのだろうけど、息子は父親が開発していたシステム
を政府に販売した件に関して興味を持っていたみたいだし、
ここでも疑い合いの構図が生まれてしまうのか。
ちなみにイングラムの息子は医者をしていたみたいだ。
助けることのできない無力さから、ドラッグに溺れてしまったのか?

■検索用キーワード


ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) フィンチの元仲間

ウィル・イングラム (Michael Stahl-David) ネイサンの息子、元医師
アンドレア・グウィエレス (April L. Hernandez) 弁護士
ドミニク・ガルースカ (Vito D'Ambrosio) 保護観察官
テレンス・キング (Curtiss Cook) 囚人、不当逮捕
クリス・スカラード (Alex Cranmer) 福祉局
ジェイコブ・キング (Eric Ruffin) ドミニクの息子
ポール・キンゼイ (Tuck Milligan) 里親
マリー・キンゼイ (Barbara Pitts) 里親
グロリア・コープランド (Starla Benford) 福祉局
ピーターソン (Brian O'Neill) 判事
--- (James Lloyd Reynolds) Slick Attorney
--- (Jesse Perez) Dishwasher
--- (Gerard Cordero) Boxer
アロンゾ・ガルシア (Jay Hieron) 殺し屋
--- (Paul Weaver) Pedestrian

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system