パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
(Person of Interest、アメリカCBS)

http://www.ntv.co.jp/personofinterest/?n_sclbtn=t




 

Feb. 2, 2012
第13話 罠 Root Cause

脚本/Erik Mountain
監督/Richard J. Lewis
--------------------------------------------------------
リースはマシンが弾き出した案件を処理していた。
マシンは元妻を殺害しようとしている仮釈放中のブリック
要注意人物として数字を出し、リースは力尽くでその行為を
止めさせようとする。格闘中にフィンチは新たに数字がはじき
出されたとして電話してくる。すぐにリースは大男を陥落させ
ると、フィンチから該当人物の住所をメールすると言われ
リースは直接様子を見に行く。

該当者はスコット・パウエル(38歳)
市の建設事業課に勤務
する公務員で、妻・レスリー、息子・オーエン、娘・ミア
家庭的な人物だった。一家がほのぼのと朝食を取っている
姿を窓越しに見たリースはフィンチと電話で、ごく普通の人生
に憧れたことはないのか?と問う。パウエルはとても
ごく普通の
人物に見える
という。しかしフィンチは人は見かけとは違う
という事をこれまでの任務の中でいやと言うほど分かっている
事だとしてリースの意見を一蹴する。スコットは仕事に行くと
して出かけるが向かった先は公園だと知り、何かあるのではな
いかとする中、スコットの携帯とペアリングする。彼は電話で
仕事の求人広告欄に目を通して電話していたのである。
彼は失業していることをリースは伝えると、フィンチは記録
上、
公務員の人員削減で8ヶ月前から無職になっていることを
調べ上げる。家では恐らく失業したことを隠しているのだろう
と。
スコットは質屋で銀食器を売ろうとしている中、
ニューヨーク
の相互銀行
から電話がある事を知る。フィンチは彼の
クレジット
カードは限度額いっぱいまで使用されている
とし、現在パウエル
は財政的に追い込まれている状況である事を知る。
リースはカーター刑事に電話し、スコットについて犯歴を調べて
ほしいと告げる。彼がまだ何をするかは分かっていないが
これから加害者か被害者になる可能性が有る事を告げる。

フィンチはリースの張り込みに同行する事を告げる。
スコットの自宅のパソコンをハッキングしてデータを調べる為の
ものだった。張り込みに必要なものは、厚い上着と暇つぶしの
本と空のペットボトルを用意しろと告げる。

フィンチはリースと車の中に居る中で、室内のWi-Fiの電波を
受信しパソコンのデータを調べる。すると
政治関係のサイトに
よくアクセスしている
事が判明する。マイケル・デランシー下院
議員
を非難する記事をよく見ており、暗号化された巨大ファイル
があることが気になるという。
そんな中、スコットの元に電話がなり、
人材会社"ワークタイム社"
から明日の12時30分から2日間の仕事があるとして呼び出される
ものだった。

カーターから電話が鳴る。
スコットの前科はなく、交通違反を2度していることと、ライフル
銃の所持申請をしていることくらいだという。
その頃フィンチはスコットのパソコンにあったPGPで暗号化さ
れたファイルを解析して、その中に
メールアカウントが入って
居る
ことが分かる。"罰を受けろ!"として、デランシー議員宛に
非難するメールの数々だった。デランシー議員について調べると
彼の政策によって市政は予算削減によって人員削除され、その
リストラの対象にスコットが該当していた事を知る。

スコットが仕事として依頼を受けたのはデランシー
議員の資金
調達のパーティーの仕事
だと判明する。それを知ったリース
たちは暗殺する気なのかもしれないとして告げる。

パーティー会場にスコットは従業員用の通路から入っていく。
フィンチとリースは二人とも会場へと入っていく。
フィンチには議員のそばにいるようつげ、リースは何とか
スコットが暗殺をするのを止めようと彼の居所を探していた。
フィンチは銃撃戦が始まったら私はどうすれば良いんだ?と
問うとリースは自分で考えろと語る。

デランシーは上院議員・アトキンスと挨拶すると、選挙参謀の
ピート・マシソンを紹介する。アトキンスはデランシーに対して
過激な発言を控えるよう忠告する。
そんな中、会場でパソコンを使っていたフィンチは、議員宛に
脅迫状を送っていた人物を特定しようとIPアドレスを調べて
いたが、システムが異常検知した事を語る。スコットがメール
したものではなく、スコットのパソコンに遠隔操作で離れた場所
からメールを送ったように装っているだけだというのである。
スコットは単純なおとりである事を告げる。
そんな中、デランシーが壇上で挨拶する中、会場では何者かが
発砲する。リースはスコットが上層階からライフル銃を撃とう
としているのを見て止めるが、彼が持っていたのはクラッカー
で、他の場所から銃で撃っていた人物を見かける。急いで
追いかけるが、待ちの雑踏の中に消えて見失うのだった。
一流の殺し屋ではないが、プロによる犯行で、恐らく組織的に
動いている人物だろう
と告げる。

--------------------------------------------------------


今回マシンがはじき出したのは、ごく普通の幸せ家族の夫・ス
コットだった。市の建設事業課勤務の男性で2人の子持ちで
妻とも円満で羨ましいくらいに理想的な家族の主が何故
殺人事件に関わってくるのか。

巧妙な手口でスコットの事を陥れようとする人物がいること
が判明。しかもその人物はフィンチに勝るとも劣らない
ハッカーで後ろ姿を見る限りでは女性だ。名前は取りあえず
ルートだと名乗っていたけど、ハッキングの世界ではなかなか
その辺の腕試しがしたくなるということなのだろうか。

この構図、リベンジのノーランとファルコンの関係に
似ているな。男性と女性というのも同様だしね。
ただこのドラマの方がよりシリアスでシビアなところで
ドラマが回っている。

ちょっとそんなルートが事情を知りすぎているところが
気になるけど、フィンチが開発したシステムのことを何処
まで掴んでいるのか気になるし、今回はシステムにも潜入
されてある程度ダメージを受けているようなので回復が
心配されるところ。

ハッキングしているかと思えば実際には逆にトレースされて
進入を許していたとされるシーンなど緊迫感が有ったし、
すぐにシステムをダウンさせて携帯電話を壊して新たな連絡
方法を模索していくところなど、面白かったた。

政治家が絡んでいるところと、FBIが今回捜査を主導している
という面でカーターがどれだけ関与できるのかも今回は
見応えが有った。その分、リースによって別の任務を与えら
れているライオネルが一切出てこないのは寂しいところ。

6話に出演したゾーイが再度登場。
フィクサー故にその能力を借りるというのも面白い流れで
過去に助けた人物を今度は利用していくというのもドラマ
として心強い物があるね。ゾーイに関してはまだまだ時折
登場するようなので、どういう使われ方をしていくのか
楽しみだ。

最後に原作者のJ.J.エイブラムスのインタビューが有り主人公を
「ダーティハリー」とかスティーブ・マックイーンの主人公像を想定
したようなニュアンスを漂わせていたけど、それらの爽快感は確かに
あるね。ただリースがやっている行動、「ターミネーター」
T-1000演じたRobert Patrickっぽい行動力と無表情さだけどね。

今回の流れを見ると冒頭から追跡装置が付いていた事と
「罠」というタイトルから、実は本当にスコットが犯人だった
みたいなオチかと思ってヒヤヒヤしていた。
追跡装置がバレる辺りの流れを見ていると、相手ハッカーの
ルートも大したことはない感じがしないでもないけどね。

ジョン・リース(Jim Caviezel) 元兵士、恋人ジェシカを失う
ハロルド・フィンチ(Michael Emerson) 犯罪防止システム開発者
ジョス・カーター(Taraji P. Henson)刑事
ライオネル・ファスコ(Kevin Chapman) 腐れ刑事、情報屋

ネイサン・イングラム (Brett Cullen) フィンチの元仲間
ウィル・イングラム (Michael Stahl-David) ネイサンの息子、元医師

ゾーイ・モーガン (Paige Turco) フィクサー
スコット・パウエル (Myk Watford) 38歳、市の建設事業課、家庭的
ピート・マシソン (Damian Young) デランシーの選挙参謀
レスリー・パウエル (Amy Hargreaves) 妻
ニコラス・ドネリー (Brennan Brown) FBI
マイケル・デランシー (Victor Slezak) 下院議員
ジーン・アトキンス (Dan Ziskie) 上院議員
--- (Bill Cohen) Pawn Broker
--- (Michael Milligan) Campaign Supervisor
ミア・パウエル (Erin Kilgore) 娘
--- (Casey Predovic) Teen Guy
--- (Ryan Breslin) Student
--- (John Cenatiempo) Gage
--- (Danny Lee) Police Officer
--- (Isaac Schinazi) Journalist

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system